2016年 09月 07日
那珂川と御笠川の間で
有川知津子
近くで発掘調査がはじまった。
あたらしい調査区画は白い戸張で目隠しされておごそかだ。
来年の初めごろまで調査はつづく。戸張に立てかけられた「埋蔵文化財発掘調査中」の看板にそう書いてある。
その後は埋め戻されて駐車場になるのだとか。
ここは比恵遺跡群。
福岡平野の、那珂川と御笠川に挟まれたこのあたりは、ちょっとした丘陵になっている。
住んでいてそんな感じはしないけれども、なっているらしい。
この一帯に、ヒエイセキグンはある。
江戸のころ、甚兵衛さんが届けでた金印には「漢委奴国王」と刻まれていた。
ずっとむかし、このへんは ナコク と呼ばれていてね、集落がたくさんあったんだ。
コーセー(後世?)が、海に近いこのあたりを比恵遺跡群って――、で、これはその中の一つ。
弥生時代のものも出るし聖徳太子時代のものも出る。
一緒にいた友人が、まあまあいいかげんに説明してくれた。
季節は小刻みに秋にかたむくようだ。
文明は川のほとりで生まれると習ったのは何年生だったろう。
那珂川と御笠川を頭のなかで鳥瞰してみる。
ぐぐーんと北上すると博多湾が見えてくる。
うつろへば川のほとりを目指したるいにしへびとの私もひとり
御笠川です。5日の朝の撮影。
台風の影響で雲雲雲。
前方に博多湾という位置から。
那珂川は、金曜日(9月2日)の英子さんの頁に。
すてきな夕景です。
ココをクリック、しても飛べません。
(ごめんなさい。リンクの貼り方学習中――)
2016年 09月 06日
祖母の着物

2016年 09月 05日
貝殻と石ころ
貝殻を耳にあててごらん。波の音が聴こえるよ。
おさない私にささやいたのは誰だったのか記憶にない。でも巻き貝を耳にあてると今も波の音がきこえる。貝殻は、たぶん貝にとっては鎧、そして骨でもある。
ちょうど今、台風12号が福岡最接近です。大丈夫でしょうか・・・そのまま玄界灘を北上。下関駅まで海岸線を往復してきましたが、関門海峡はそれほどでもなかったです。
波の音を聴くためだけに通った夜の海。今はもっぱら昼の海だが、夏の終わりは犬の散歩の人くらいでちょっと寂しい。発泡スチロール、ペットボトルの転がるなか、青く丸いガラス片、淡い黄色やピンクの貝殻。ひとつだけ、ふたつだけとポケットに入れる。波に濯われてきれいな石ころも一つ二つ三つ。

貝殻と石ころ。今では化石の骨片でもDNA鑑定ができるらしい。ということは貝殻もDNAをもっているのか。木の実も落葉もたぶんDNAをもつ。石ころにはDNAはなさそうだ。DNAは遺伝子。そもそも遺伝子とは。生命とは。生物とは。よくわからない。
【生物】動物・植物など、生命をもち、成長・繁殖するもの。いきもの。
【無生物】生命がなく、生活機能をもたないもの。石や水など。 『明鏡国語辞典』
生物とは無生物とは貝殻と石ころならべ堂々めぐり
百留ななみ
2016年 09月 04日
脱皮
今日の画像は脱皮した皮(殻?)と一緒に風にふかれている女郎蜘蛛。大きさは3~4センチくらいとまだ小さい。
蜘蛛たちの一生は一年という、早春に孵化し、秋に成熟するというので、今はまだ少女の蜘蛛らしい。
|
| 転生のはざまのあはき生なりや紫蘇の葉わたる足細 (あしぼそ) 小蜘蛛 同 |
人にはあまり好かれない女郎蜘蛛だけど、毎日見ていると勤勉でいじらしい。
早朝から働くらしく、日がのぼる頃には完璧な巣を編み終わっている。
脱皮をくりかえし大きくなり、やがて婚姻色の赤が腹にあらわれる、正直に言ってその頃の雌蜘蛛は少し気味が悪い。
冬が来る頃にはいつの間にか見えなくなる、そのころ卵を産み一生を終えるのかもしれない。
他の昆虫のように、いつか羽化する自分を蜘蛛は夢見ることはないのだろうか。
それはさておき、わが家の庭でせっせと害虫退治をしてくれる蜘蛛たちに感謝している。
晴れた朝に仰ぐ女郎蜘蛛の巣はうつくしい。
脱皮してやがて羽化するやうな生信じてゐたり十二のわれは 大西晶子
2016年 09月 03日



