2016年 11月 02日
「銀の爪 紅の爪」展 有川知津子
この秋、福岡市文学館は、竹下しづの女、そしてその息子の龍骨に光を当てます。

綺麗なちらしです。
企画展タイトルの
「銀の爪 紅の爪――竹下しづの女と龍骨」は、
次の句より。
銀の爪くれなゐの爪猫柳 しづの女
会期:11月9日(水)~12月11日(日)
会場:第1会場(福岡市総合図書館1階ギャラリー)
第2会場(福岡市赤煉瓦文化館1階展示室)
*詳細は、福岡市文学館にお問い合わせを
福岡市文学館の開設は2002年5月。若い文学館といっていいでしょう。
おおまかで申し訳ない説明をすると、同館では、福岡ゆかりの文学者を対象に資料を収集し、
毎年秋に企画展を開催、年2回「文学館倶楽部」を発行しています。文学講座「赤煉瓦夜話」もありますね。
今日は、過去の企画展をご紹介します。眺めるだけで楽しめます。
2002年春 カフェと文学
2002年秋 余は発見せり~伊達得夫と旧制福高の文学山脈~
2003年夏 「本」を創る フクオカ出版物語
2004年冬 ペンの悦び 原田種夫の世界
2004年夏 福岡と芥川賞・直木賞
2005年冬 こぞの雪 岡松和夫―文学と時代―
2005年夏 文学の記憶・福岡1945
2006年冬 福岡ミステリー案内 赤煉瓦館事件簿
2007年秋 吉岡禅寺洞と「天の川」―季節の歯車をまわせ
2008年秋 大西巨人 走り続ける作家
2009年秋 黎明の歌 詩人―加藤介春
2010年秋 檀と真鍋
2011年秋 サークル誌の時代 労働者の文学運動1950-60年代福岡
2012年秋 青春への恋文 文芸誌「午前」とその周辺
2013年秋 さとはふくおか 作家たちに愛された黒田官兵衛
2014年秋 運動族 花田清輝 骨を斬らせて肉を斬る
2015年秋 多くの音/声(ポリフォニー)の饗宴―福岡の詩1945-1965
そして、2016年秋、竹下しづの女――。しづの女といえば、ステツチマヲカの俳人として、
短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎(すてつちまをか)
の一句がことさらひとり歩きしているような感があります。
けれどもそれは片鱗でした。
知るほどに、圧倒的なエネルギーをもって迫ってきます。
この一筋縄ではいかない俳人の企画・編集にあたったのは、神谷優子さん。
2013年秋の「黒田官兵衛」を手掛けた猛者であります。
イベントもあります。第2会場の赤煉瓦文化館の2階では、
一度「棧橋」の批評会をしたことがありましたね。
なつかしい。

この福岡ゆかりの俳人を知っていただきたく、
書いてみました。
知るほどにひとはますます好きになるますます好きになつてそれから
2016年 11月 01日
これが私の故里だ 藤野早苗
2016年 10月 31日
三日相撲 百留ななみ
今年もあと2ヶ月。今日で神無月も終わり。氏神様たちも戻ってこられるのだろうか。
長府の忌宮神社では每年11月3日に三日相撲がある。正確にいうと荒熊稲荷の大祭。ちょっと大きな神社ではどこでもだが、長門国二宮の忌宮神社には境内社として荒熊稲荷、八坂神社が、また飛び地境内として満珠、干珠の島もある。
先週、ぱったん、ぱったん、ゆっくりと地面をたたく音に気づき神社の石段をあがると、やっぱり土俵作りが始まっていた。昔ながらの木槌の音が秋空に心地よい。

日常の抜け道でもある境内。今日、土俵はほぼ完成。青いバケツでおじさんが撒いている白いものは塩。ずっと前からこの方法だそうだ。偉大なる塩にびっくりだ。一日に何回もまいては、鏝と木槌で固めるという。昨夜の雨はしっかりとブルーシートでまもられていた。こうしておよそ10日間の手作業でようやく完成間近の土俵。
今年は引退した地元出身の豊真将関もくるらしい。土と水と塩と人の力で出来上がった土俵は力士たちが対戦してもびくともしないと、嬉しそうに説明していただいた。土俵の高さはここ数年危険防止ということで半分くらいになったようだ。でも、4、5年に1回位くらいは雨で中止となるという。
土俵とは ①中に土をつめた俵。 ②相撲の競技場。つき固めた土の周囲を①で丸く囲んだもの。土俵場。『広辞苑』 とある。忌宮神社の三日相撲でも、60cmの土をつめた俵を20個で丸く囲むという。今年はぜひ至近距離でみてみよう。
土たたく木槌の音のアンダンテ鳩もあはせて地面をつつく
百留ななみ
2016年 10月 30日
一週間
この一週間でいろいろな事が進んだ。
コスモス福岡支部の支部報「水城」265号の校了、来年10月までの歌会会場の確保、来年の講師出前の歌会の手続き、などなど。
今日は結社内同人誌「灯船」の批評会、早起きをして名古屋に行く。
3号にして初めての批評会出席。名古屋の街を歩くのは初めてなので、乗換案内や駅の地図などのプリントを用意した。
「桟橋」の批評会を思い出して、少し緊張している。
ところで、以前にもこの場をかりて紹介した「宗像大社短歌大会」まであと丁度一週間。
前日の会場作りまでは委員会もないが、もう一度お誘いを。
第四十五回 宗像大社短歌大会一般の部
会場 宗像大社清明殿
日時 11月6日 12:00~ 15:40
講師・講演演題
有川知津子氏 「白秋の初期の詩法に学ぶ」
歌会選者 青木昭子、大野英子、桜川冴子、野田光介 の各氏(アイウエオ順)
講師の有川知津子さん、選者の大野英子さんは、当ブログのメンバーで水曜日と金曜日を担当する筆者です。
また選者のお一人の野田光介氏の歌集「半人半馬」を、10月27日の当ブログで藤野早苗さんが紹介させて頂いたばかりと、今回の宗像大社短歌大会はこのブログと縁が深いのです。
ぜひ沢山の方々にお出でいただきたいと願っています。
昨年の宗像大社短歌大会会場風景

11月2日からは「西日本菊花大会」が大社の斎庭で開かれていますので、そちらも併せてお楽しみ頂けます。お待ちしております。
。

ものごとが進むは嬉し支部報の印刷なりて届くを待つも 大西晶子
2016年 10月 29日
2のn乗の可能性 栗山由利
毎日が特に変わったこともなく過ぎるのを良しと思えるようになったのは、ほかでもなく年齢のせいだろう。10代20代はいつも何かしらの変化を期待していた。早く学校を卒業したい、日本を出て海外で仕事ができないか、自動車の免許が欲しい等など。それが年齢を重ね人生の選択を繰り返すごとにデクレッシェンド状態になった。
究極の選択は右か左か、1か2かの二者択一である。ということは、n回の選択をすればそこには2のn乗の道があったことになる。進学、就職、結婚、引越しと大きな選択から趣味、友人、猫を飼うか犬にするかなど小さなものまで、その数はとてつもなく大きい。
そうか、2のn乗の私があったのだと考えるとその一人ひとりを想像してみたくなる。高専に行かなければ、東京に出なければ、結婚相手が違っていたらなど、全く別の生き方があったのだろう。しかし、私は今を一番良しとする。おそらくどの道を選んだとしても五十歩百歩。なぜなら、決めたのはほかでもない私だから。

《まだ未知数だった私と31,2歳の父》
でもまだ、選択のチャンスが無くなったわけではない。夫は中国に住みたいと言い、私は、夏場は札幌に住みたいと思っている。可能性は別にして、それを選択した自分を想像すると新たな変化にわくわくするのである。
野球なら七回にチャンスありといふ今のわたしは六回を攻める 由利







