南の魚座って? と聞かれることがある。
この質問にはたぶんに、
ふつうの(単なる)魚座とどう違うの? という意味がこめられている。

う、

と詰まりつつも、ここはなんとかもっともらしいことを言わなければ、
という思いが駈けぬける。

あるときは、こんな内容でとりつくろってしまった。

まず、1匹か2匹か。(この違いは大きい)
「南の魚座」は1匹の魚、ただの「魚座」は2匹の魚によって形づくられている。

次に、黄道十二星座の仲間か否か。(この違いも、星占いの観点から重要である)
「ぼくは魚座です」と3月20日生まれの人が言う。これはありうること。
けれども、誕生日の話をしていて「私は南の魚座です」ということはない(、たぶん)。

最後に、違いばかりでは何だから、と共通点を。

この二つの星座、ともに、秋の夜長をもの思いするみなさまの隣人星である。
秋の宵、「南の魚座」は、南の地平線に近いところに見えている。
(当ブログ月曜日のななみさんが、8月15日に書いていたように、目印は、
1等星のきららかなフォーマルハウト)
2匹の魚の「魚座」はそれよりもっと高いところに見えていて、
いちばん明るいもので4等星とか。都市部の明るさの空ではムリかなあ。

だいたいこんなことを言って、ギリシャ神話のはなしをすると、
みなさんうまくケムにまかれてくれた。
やさしい。

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  全天星座早見の円盤(部分)です。

  10月17日21時の南の空。
   (19日に合わせたつもりが……)

  フォーマルハウトは、

  「アラビア語の「南の魚の口」を意味する語の
  「魚の口」に由来する名」(日本大百科全書)。

  魚の口に、
  水瓶座のみずがめから水が注ぎこんでいます。




  おはいんなさいおはいんなさいとこゑがふる天の赤道仰ぐわたしに



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# by minaminouozafk | 2016-10-19 06:54 | Comments(6)

一昨日、16日は「南の魚座 福岡短歌日乗」の決起集会。ブログ開設から2カ月経過してしまいましたが、メンバー6名、専属エンジニアのクリクリさん、そして、創設メンバーの美加さんの夫君ひろりんさんの予定がなかなか合わなかったのです。

場所は中華の「頤和園 天神店」。17時開始。各自、日中の仕事を片付けて集合です。

初対面同士もいるメンバーですが、ブログ上でのやりとりのおかげで、すでに旧知の仲。着席と同時に盛り上がります。お店の心遣いで個室を取っていただいたのがとても良かった。美味しいお料理と飲み物(飲み放題)で賑やかな時間が過ぎてゆきました。

それぞれの近況(仕事、家族、趣味、ペット)や、最近の関心事、話題は尽きませんが、中でもこの機会にブログのことでわからないことを、エンジニア・クリクリさんに聞こうと、質問攻め。クリクリさん、ごめんね。私たち、パソコンのこと、何も知らないんですぅ。これからも次々にクリクリさんを驚かす質問を繰り出してくると思いますが、何卒、お見捨ておきございませぬようお願いいたします。

さらに、ブログの今後について。毎日の更新のせいか、閲覧者数も増え、結構好調な様子の当ブログ。アクセス状況の把握や分析の方法を教わり(クリクリさん、ありがとう)、記事を書きっぱなしにするのではなく、きちんと結果を確認しないとね、ということも話しました。1日1首だから、1年で365首。画像やエッセイも加えて、みんなの本が作れるといいなあという希望的観測も語り合いました。実現できるように頑張りましょう。

頤和園でのタイムリミット2時間をやや過ぎて、同じビルの3階、「Liberty」に移動。(昼間ゴルフに勤しんだひろりん、ここで帰宅。残念。紹興酒、飲み過ぎだって‼︎)アメリカンテイスト溢れる店内でまたひと喋り。美味しいコーヒーをありがとうございました。おばちゃんたち、うるさくてごめんね。

こんな感じで約4時間、宴もたけなわではございましたが、翌日のお仕事もあることですし、次回の集会開催を誓って、決起集会終了となりました。楽しい時間でした。短歌の友人っていいですね。言葉以上のつながりを感じます。また、ぜひ集まりましょうね。


大人とは酒飲んでいいコドモなり中華円卓ぐるぅり回す             早苗


以下、画像が続きます。

Libertyにて
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       メンバー6名とクリクリさん。


頤和園     オマール海老と牛頬肉の煮込みのコース   今月末までです。

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前菜、牛頬肉煮込み、担々麺、デザート、画像がなくて残念。 ボリュームがあって、美味しかったです。




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# by minaminouozafk | 2016-10-18 00:49 | Comments(6)

10月も半ば、ようやく、いきなり秋。昨夜は、みなみの魚座の決起集会があり、下関から参加させていただいている私は、初めてのメンバー全員での食事会でした。



とてもとても楽しい充実した時間でした。みなさまのパワーに圧倒されつつも、2カ月続いたブログ…これからも微力ながら頑張ります。ふわふわ優柔不断から少しずつ脱皮できたらと…詳しい会の報告はまた後日に託します。



そういえば、国道沿いの高校の塀につづく原っぱ。まだまだ暑い8月おわり、黄緑色の小さな小さなバッタがいっぱい、早朝の露草のなかでピョコピョコあそんでいた。あの子たちは?と思い再訪してみると、いたいた!大きな枯れ色バッタが。あっちにも、こっちにも。黄緑バッタほど多くはないが、立派な翅をもつ秋色バッタが。



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昆虫というと、幼虫さなぎ成虫 の蝶やカブトムシのドラマチックな完全変態を思う。しかし、バッタは、生まれた時からチビバッタ。柔らかな黄緑色だが、一人前でとても愛しい。


だが、人間のように徐々に大人になるわけではない。大人になるまでに、5回以上も脱皮するらしい。脱皮に失敗すると脚がとれることも。脱皮は痛みをともなうのだろうか。しかし、脱皮のあとはスッキリ気持ち良さそうだ。最後の脱皮で、ようやく翅が伸び空高く飛べるようになる。大人のバッタの特権だ。


このごろ、大人もどきが多い。私もその一人かもしれない。かたちだけの成人式はあるが、年齢不詳、性別不詳が多い。ひと昔まえまでは、元服やお歯黒など通過儀礼は残っていた。脱皮できない人間が考えたある意味脱皮なのかもしれない。


自由であることはたいせつだが、今はそのさきの混沌の時代。私もスパッと脱皮してみたい・・・


枯れ色の飛蝗の跳べり秋空へ最後の脱皮あとの奔放

百留ななみ


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# by minaminouozafk | 2016-10-17 06:43 | Comments(7)

花神

もう何年になるだろう、コスモスに古野康彦さんが歌を出されていた頃から。
古野さんはとても植物に造詣の深い方だった。たしか農業高校の先生をしていらっしゃったのではなかったかしら。

古野さんとお会いしたのは小倉の朝日カルチャーセンターの、平松茂男氏が講師をされていた短歌教室でだった。
短歌教室の途中のトイレ休憩の時間がいつの間にか、古野さんの植物勉強会になり、古野さんは図解入りの資料プリントを作られ、木や花の手入れ法を教えて下さるようになった。
それだけではなく、ご自分で増やした植物の苗もよく分けて下さった。

わが家にはそれが根付いた木が幾本かあり、黄梅などは塀を越えて毎年花を咲かせている。
そのような植物の一つがハエマンサス、和名マユハケオモト。(下の写真)
花弁が退化し、蕊のみが房状に咲く。お公家さんの麻呂型の眉を描くのに良さそうな形だ。
南アフリカ原産で彼岸花科だという。
ほとんど一年中手入れを必要とせず、花の後にすこし肥料をやるだけで、後は庭の木陰に置きっぱなし。それでも健気に少しづつ大きくなり20年近く毎年花を付け、可憐な姿を見せてくれる。


古野さんは或る時体調が悪いからとカルチャ―センターを退会され、それきり年賀状にもお返事がなくなった。
当時の短歌教室の仲間も、今はコスモスに数人しか残っていないが、頂いた木や草花が花を付けるたびに、古野康彦さんのやさしい笑顔をなつかしく思い出す。
また頂いた植物の手入れ方法のプリントを、今も大切に保存している。

秋なかばマユハケオモトの花咲けば花神と呼びしいちにんを恋ふ 大西晶子

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# by minaminouozafk | 2016-10-16 07:00 | Comments(4)

 雑巾のしぼり方が逆である。みかんの皮を剥くと上下逆さから剥く。そんな夫だが無類の猫好きは共通していて、これまでに四匹の猫を飼った。私は子供の頃から数えると九匹目である。


 十人十色と言うがまさに猫も十猫十色(?)だ。そしてその個性は多頭飼いすると本当によくわかり、猫同士の関係性も複雑になる。それに私たち人間家族が関わるとおもしろい社会が出来上がる。


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 2000年から我が家には三匹の猫がいた。最初のオス猫は前の飼い主が引っ越した時に置いていかれてうちの猫になり、それを感謝してか実に遠慮深い猫で、若い時は決して布団のうえは歩かなかった。二匹目は子猫の時に瀕死の状態で見つかり、一年後にはまた前肢を切断しなければ命の保証はできないと言われたほどの怪我をしたが、何とか脚も命もとりとめた。この猫は極度の人見知りで家族四人以外の前には決して姿を現さなかったが、とてつもなく好奇心が強く、関わりを持とうとして前向きだった。そして今いる三匹目。「この猫の一生を決めれるのは俺たちしかおらんのやけん!」という、当時小学生だった長男の名台詞でうちの猫になったが、そのたねちゃんも早16歳。ひたすらに穏やかであり、夫は日に一度は「たねちゃんは可愛いねえ。長生きしいや。」と話しかける。


 最近、10匹目11匹目を考えたのだが100歳近い猫のところに突然子猫がやってくると、それはかなりのストレスになるだろうと考えて見送った。ただ、私達も60歳を過ぎた。猫の寿命を考えるとそろそろ決断しなければならないのかも知れない。


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                        《若き日のたねちゃん》


              「猫はなぁ、畑仕事をしないから可愛いんだ」と父言ひしこと  由利


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# by minaminouozafk | 2016-10-15 09:27 | Comments(6)


隔週金曜日の午前中、小嶋一郎氏の後を継ぎ、朝日カルチャーセンターで、「現代短歌の実作と鑑賞」という教室を受け持っています。

この教室、鑑賞と言うのがくせ者で、最初は「題詠のすすめ」や「連作のすすめ」など、張り切って資料を集め、実作後の約1時間、充実していました。私は。
しかし、一人で話すのは聞く方は退屈になったりしないかと、反省。

そこで、歌集一冊を区切りつつ皆さんに感銘歌を発表して頂き、解説を加えることにしました。

先ずは高野公彦の「青き湖心 般若心経歌篇」をチョイス。この一冊は、隠れた深いテーマもあり、アクロスティック作品として、作歌のヒントにもなるのでは、と考えました。

また、詠み込まれた物語、神話、歴史等、解説をする甲斐のある一冊です。大変だったけど、知らない世界と出会うのは楽しい作業でした。
小野茂樹、乃木希典、杜甫、『古今和歌集』などなど、あさーく、ひろーく掬い上げていきました。
私がいちばん印象に残ったのは、早世の詩人、八木重吉の詩。
ファザコン!?には、堪えられないやさしい世界。
皆さんに一番ウケたのは、『今昔物語集』の第十一話「子種の蕪」のおはなしだったかなぁ。民話恐るべし。
あっという間に過ぎた半年でした。

これまでも、一人で読み、別の読書会でも読んできた一冊。読むたびに新しい発見がある上に皆さんの発見も新鮮でした。

先日の全国大会講師講話でゆかりさんは「私の中に高野さんの作品は遠距離作品群と近距離作品群がある」と話されていました。さすがに上手い表現です。

この一冊の中でも皆さんの感銘歌は近距離作品群寄り、私が資料に挙げたのは遠距離群寄りでしたが見逃されがちな歌の中から三首。

   ・依代の黄の菜の花におぼれつつ恍惚とゐる有翅魂(いうしこん)あり
       菜の花に蝶が止まっているだけの景の飛躍、言葉の力にびっくり。

    ・蜜蜂の羽音のやうな暁(あけ)の音とほき高架を鋼(はがね)すぎゆく
       同じ発想で、上の句の軽く微かな表現の<鋼>は早朝の貨車の過ぎる音。思いもよらない結びつきに郷愁が深まります。

     ・想ふなら花野の月を。身めぐりに女人をらざる待眠のとき
       高野さんはときおり、ぐっとロマンチックな歌を詠まれます。与謝野晶子の〈なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな〉が念頭に有ったのか無かったのか、眠りに入るとき、ただ花の咲く月夜を思うより、そこに自分を探す女性いることを想像すると、ぐっと歌の深みが増しますねえ。(うっとり)

今更ながら、ものごとを一面的に見ないように。そんな事を教えてくれたような一冊でした。

来月からは『無縫の海』に決まりました。 どんな高野さんを皆さんが見つけ出してくれるのか、楽しみです。

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  先週、実家からの朝空。二重雲の一種で悪天候になると言われます。青空も覗き、このまま晴れそうな勢い。で証拠写真に一枚。しかし、午後からは、本当にびっくりの大雨でした。

            書きあぐみ読みあぐむ外は工事中外壁シートに生るる風紋 英子



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# by minaminouozafk | 2016-10-14 07:30 | Comments(6)

Dr.マーチン 藤野早苗

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先週の金曜日、娘と博多阪急の英国展を覗いた。ぜひ買っておかなければ、というものもなく会場を後にしたところ、下階の特別出店ブースに、Dr.マーチン発見。Dr.マーチンは知る人ぞ知る、イギリスの靴ブランド。元々は行軍用のイカツいブーツを作っていたが、近年、実用性はそのままに、イギリスっぽいレトロでパンクなデザインを発表して若者に人気を博している。

ところがこのブランド、需要と供給のバランスがきわめて悪く、実店舗でもネットショップでも、だいたい品切れ状態なのである。そこにもってきての特別出店ブース。いつになく多種多様なデザインと豊富なサイズ展開。マーチンファンの娘の目の色が変わった。

画像はトゥ部分にユニオンジャックがデザインされた今季限定モデル。この機会を逃すと次はない。ためつすがめつ、うっとりとマーチンを見つめる娘。決して安くはないが、耐久性とデザインの普遍性を考えるとコスパが高いマーチン。

「カードでお願いします。」会計のカウンターで、気がつくとそう口走っている私がいた。

丁寧にラッピングされたマーチンを抱えて上機嫌な娘。よほど嬉しかったのか、普段はあまり口を利かない父親が帰宅したとたん、ユニオンジャックマーチンを手に、玄関に走っていった。

ドアが開く音がして、ええええっ‼︎という声に続く爆笑。何事かと駆け付けた玄関には、Dr.マーチンの袋を提げた夫の姿。大名の店舗でブーツを買ってきたらしい。

……血は争えない。
来月のカード請求額に怯えつつ、二人のマーチン馬鹿を前に失笑を禁じ得ない私である。

体重を支へることのなき足裏包みし吾子のファーストシューズ       早苗

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# by minaminouozafk | 2016-10-13 04:51 | Comments(10)