今年もお年玉付郵便はがきの当選番号が決まった。これから7月18日までの約半年間、付き合っていかねばならない数字である。なぜなら、私は週に二、三日、郵便局で働いているからだ。一等、二等はひとつ、三等はふたつの当選番号がある。SNSが若者に浸透して超アナログな年賀状は苦戦しているが、例年、年が明けると数人の方から抽選日はいつですかと尋ねられる。当選番号の抽選を楽しみにしてくれている方たちがおられることにホッとするが、その方たちもご年配である。

息子たちを見ても、その枚数は同年代の頃の私たちにくらべると極端に少ない。確かに年に一度のやりとりの方がほとんどではあるが、それでも「孫が生まれました」、「東京に来たら連絡ください」、「今年も文化祭がんばろう」などの一言が友人との距離をグッと縮めてくれることには間違いがない。


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 皆さま、毎年交換期限を過ぎてから当選はがきを持ってみえるお客様がいらっしゃいます。当選番号は郵便局においていますので、確認して早めに景品と交換してくださいね。ちなみに、木曜までに一等の方がお一人、二等の方が三人当選のはがきを持ってこられました。

一等賞品は現金10万円も選べます。三等の切手シートも今年は手のこんだ可愛いものになっています。

 職業柄のお知らせになってしまいました(笑)。

私は切手シート二枚当選でした。二枚とも福岡支部の方からいただいた年賀状です。ありがとうございました!


  年どしの下連雀の友からの賀状に鷹と雀が住めり  由利



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# by minaminouozafk | 2017-01-21 10:25 | Comments(13)

墓参り 大野英子

毎月末に行く両親の墓参りに先週末、行ってきました。

今年一番の寒さの日、お墓に水を掛けるのも申し訳ない日でした。

今年はじめての墓参りが、早くなったのは年末の花が心配になったから。

父の本家である萩では、お墓への供花は榊だった。

随分むかし、父と萩へ墓参りに行ったとき、お寺の多い土地だったが、供花用の店に榊しか置いていないのに驚いた思い出がある。

それに倣い、毎月榊を供えているのだが、さすがに年末年始は華やかにしてあげたくて、生花では日持ちしないだろうから、寄せ植えを二鉢作って供えた。

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〈年末の寄せ植えです〉

両親が生きている頃は、実家の仏壇や玄関に花を欠かさなかった父(買って行くのはわたしですが)草花を育てるのも父は大好きだった。

一週間前、ホームセンターに行き、店員さんから雨ざらしになっても枯れない花を訊いて、ポットの花を選んだ。

それでも、ガサツな私がぎゅうぎゅうに詰め込んだ花たちが無事でいるのか心配だった。

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〈紫のビオラは少し俯いているが、ひと回り成長してくれた感じ〉

これからは少しずつ季節の花に植え替えたいな。

実家での用を済ませてから行くので帰る頃には夕方、で毎度おなじみの夕日です。

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若い頃は夕暮れ時は嫌いだったけど、この頃夕日に癒されます(お酒を飲める時間が近づくから?)

自分でも不思議だったが、先日のカルチャーの時間に、夕日を詠んだ方から「西方浄土のある方角だと思いながら詠んだ」というお話を聞いた。

「それで私も夕日の写真ばっかり撮っているのかも~」と笑い話になったが、きっと両親が居る場所なのだと妙に納得いたしました。オガタさん、ありがとうございます。


追ふほどにとほくなりゆく思ひ出の夕日のはての十万億土 英子



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# by minaminouozafk | 2017-01-20 07:37 | Comments(9)

寒の候   鈴木千登世

暖かいお正月から一転、先週末から雪の日が続いた。夜中にしんしんと降り積もる雪を眺めていたが、明けてからが大変。スタッドレスでも滑るときは滑る。いつもの朝と違ってみんな慎重に道路を走っていた。

翌朝のバリバリに凍った道も恐ろしかった。(転倒者続出~わたしも…)


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さて、二十四節気でいうと今は小寒、明日からは大寒で、まさに寒の候。

朝の冷え込みがきびしい。けれど、この季ならではの楽しみもある。

夜空はさえざえと澄みわたり、月や星を見るのに最も適した時となる。スマホに星座を探すアプリをいれたので、星の名がわかるのが嬉しい。南の魚座は見えないけれど、仕事帰りに駐車場でスマホをかざしたり、夜中に窓を開けたりして星を探したりしている。

先週、仕事帰りに西空に滴るような輝きの金星を見つけた。(上手く写真に撮れなくて残念)

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            同じ日(1月14日)の月。満月だった。

           


大空の月の光のきよければ影見し水ぞまづこほりける  

よみ人知らず 『古今和歌集』巻第六 冬歌 


和歌では月といえば秋で、冬の月を詠んでいるものは少ない。冬の月のしいんと冷たく冴えた光は凄みすら感じられて美しい。

これから月末にかけて月が細くなってゆく。銀砂を散らしたように冬の星がひときわ輝く時となる。我が家のカレンダーによると

23日の明け方には月の南東にアンタレスが、26日の明け方には月の南に水星が、そして31日には夕方に、月の北東に金星と火星が見えるという。


月をこそながめなれしか星の夜の深きあはれをこよひ知りぬる

建礼門院右京大夫



右京大夫の見つめた星空。厚着して空を眺めたい。


星の夜は見るものどこかなつかしく遠くの人に手紙を書きぬ   千登世


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# by minaminouozafk | 2017-01-19 05:58 | Comments(10)

各地で「この冬いちばんの寒さ」が更新された1月15日(日)、
COCOON第2号の批評会があった(通算6回目となる)。
東京の寒さにおびえつつ出掛けたが、深夜に帰りついた博多の方がよほど寒かった。

日程は、第5回のときに書いたように、ランチ会(懇親会)のち批評会。

今回のランチは飲茶。
ここは、長
くなったので端折ってしまった。けれども、
ランチ会世話役の柴田佳美さんによって、円卓のほがらかな会となったことだけは記したい。

さて、批評会。会場では、この時間からの参加者と合流し、
ただちにみんなで会場づくりをするというのがいつもの流れ。賑やかなことこのうえない。
椅子ひとつ机ひとつを動かしながら、みんな器用にどんどんしゃべる。

この日の司会は小島なおさん(前半)と大西淳子さん(後半)。

――前回の司会は、岩崎佑太さんと水上芙季さんだった。
唐突に今さらであるが、実はブログって、どこまで書いていいのか迷うことが結構ある。
たとえば、今ここにいちゃいけない誰かがいるかも、とか、
この記事のために誰かが親族会議にかけられるかも、とか……。

そんなこんなの妄想が昂じて、前のときは名前や写真をあげてなかったのである。
だが、ことCOCOONに関しては、それにはなんの問題もないことがわかった。
そこで、遡って紹介したわけだ。

ということで、今回は、写真もある。会の雰囲気を伝えたい。

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時間配分は一人の作品に12分くらい。巻頭詠はそれより長め。

各作品の終わりには、小島ゆかりさんと大松達知さんが交互にまとめの評をする。



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この日、
最年少の参加者があった。彼(そう、彼!)は、満8か月。
時にはベビーカーの中でひとり遊びをしながら、時にはあやされながら、
まことおとなしく、みんなの批評に耳を傾けていた。
このBaby boyの「お母ちゃん」こと片岡絢さんの出席は、1年ぶり!


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個人の事情はさまざま。批評会に出席したい気持ちはあっても難しい人もいる。
いろんな立場の人が、無理し過ぎない範囲でできるだけ関われるような環境をつくりたい、
そんなふうにCOCOONは考えている。

今回のちっちゃなコウタロウくんをめぐっても、
共通メールでこまやかなやり取りがなされていた。たぶん個別メールでも。

ここまで、前回に続いて、COCOONがどんなところかちょっと書いてみた。
そろそろ時間である。

  せんべいを割つて食べつつ夜空かな寒雲をぬけ月光にあふ





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# by minaminouozafk | 2017-01-18 06:20 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

日本の手仕事 藤野早苗

寒波に見舞われた15日、日曜日。「日本の織りの宝ものー本場結城紬展」@警固神社に行って参りました。
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(来場記念の結城紬着用キューピー)

国の重要無形文化財に指定されている本場結城紬。現在は年間1000反弱しか生産されていないそう。今回は、その半数にのぼる約500反が展示されるという、圧巻の催事でした。

本場結城紬が重要無形文化財に指定されたのは、反物の品質の素晴らしさは言うまでもなく、その生産工程の独自性と複雑さを評価されてのことです。今回の展示会には、全40工程の中から、5つの作業に関わる伝統工芸士さんの実演を拝見することができました。みなさま気さくで、私のような門外漢の質問にも丁寧に答えて下さいました。長い経験に裏打ちされた至言を、画像とともにお楽しみ下さい。
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真綿がけー繭玉を湯の中で均一に開き、糸を紡ぎやすくする工程。
笑顔が素敵な工芸士さん。繭玉を開く時に出てくる蚕を、「観音さま」と呼んでいらしたのが心に残りました。なるほど湯に洗われたおカイコさまはぴかぴかして、鎮座まします鋳物の観音さまのよう。仕事がそのまま敬虔な祈りのようです。また、繭玉に含まれるセリシンで、工芸士さんの手は白くなめらかでした。
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糸とりー真綿がけの後、いよいよ糸を紡ぎます。細く、しかも均一に紡ぐには熟練を要します。ふわふわの真綿を毳立たせず紡ぐため唾液を使います。「糸に一切縒りをかけず、すっと引く。太さが均一でないと紡いだ先から絡まって一本の糸になりません。気が抜けない作業ですね。」桶の中の糸、繋がった一本なんです。驚きです。
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絣くびりー反物の柄を染めではなく、織りで表現する本結城。図案通りに織り上がるように計算して糸に色をつけなければなりません。色を入れてはいけないところは、染色する前にあらかじめ糸で縛っておきます。コンマ何ミリの世界。これを人の手でするなんて、不器用な私には信じられない。絣くびりの工芸士さんの歯は磨耗し易いのだそう。地元の歯医者さんはすぐに見抜かれるらしいです。この一事をもって半端ない緊張感が伝わります。
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染色ー括られた糸に色を入れるたたき染め。房状にした糸を棒に付け地面に打ち付けて色を入れてゆきます。括られた部分にきちんと色が入っているかどうかは括り糸を解いてみないとわかりません。経験とそれに裏打ちされた勘が頼りです。自分が失敗すると、これまでの工程が無駄になる…そう思うと胃がキリキリ痛むのだそうです。
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機織りー腰に重心をかけて低い姿勢で、横糸を打ち込むように織る地機。これこそが本結城の本領。ずっしり重い樫の木の刀杼で横糸を入れ1368本張られた縦糸と合わせることで柄を織り出す。気が遠くなるような作業が続きます。画像の振袖は機織りの工芸士さんが、お嬢さんに織られたもの。緻密なグラデーションと真綿紬でありながらしなやかに軽い手触りはまさに至宝。あまりの見事さに溜息が出るばかりです。
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今回ご案内いただいた展示会主催者役員、龍田屋藤貫社長。反物の意匠デザインをされるとのこと。伝統を重んじながら、結城紬のこれからを考えている先進的な方。世界に誇れる日本の技術の粋を極めた本場結城紬ですが、やはり後継者問題は深刻で、現在この技術を担っている方々の高齢化が顕著になりつつあるのだとか。(どこかで聞いたようなお話です。)
和服ユーザーが激減し、労務と報酬のバランスが取れなくなった今、元来生活の用品であった結城紬が、芸術品として保護され珍重されることに感謝しつつ、ジレンマを感じずにはいられない、藤貫社長の言葉には生産者であるからこその掻痒感がありました。
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私に何ができるわけでもありません。エンドユーザーとして何とか一反…とは思いますが、やはり身の丈に合わないことはできません。でも、そんな私にも、素敵な反物を纏わせていただきました。縞屋 井上裕司氏のデザインです。繊細、緻密な横絣。上品な柄行で軽くしなやかな着心地でした。

無理矢理購入を迫るなどということは皆無。関係者各位、それぞれが結城紬を愛していて、それを生み出す手業に誇りを持っていらっしゃることが伝わりました。

日本っていいなあ、日本人で良かったなあ。ほっこりしたナショナリズムに浸ったひと時でした。
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結城紬コーディネーターの江戸さんからいただいた桑の葉を使ったクッキー。身体にいいそうです。美味しそう。


幾百の蚕のいのち手から手へこの身を包む一反となる







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# by minaminouozafk | 2017-01-17 00:00 | Comments(10)

昨日の朝はこの冬一番の冷え込み。我が家もうっすら初雪化粧。


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先週末、大宰府天満宮を訪れ、隣接の九州国立博物館で「宗像・沖ノ島と大和朝廷」の展示会を見た。太古へのロマンがふつふつと湧いてきて、福岡三社詣と久しぶりに宗像大社、宮地嶽神社に行ってみようと思い立った。この冬はじめての雪の散らつくなか、まず、宗像大社へ車を走らす。


駐車場からはじめての鳥居をくぐっての右手の高木に小鳥たちがたくさん集まっていた。カメラを向けると散り散りに。(この木の名前が思い出せません。)


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拝殿で祈願して、高宮祭場へと向かう。途中、知津子さんの招霊木も見つけました。まだ花には早すぎでした。遠く玄界灘をのぞむ清々しい空間です。


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楠の古木のならぶ高宮祭場はひもろぎ、いわさかとしての神の降臨の地。しずかな祈りの空間だが、正月14日は家族連れで賑わっている。


海道が大島、沖ノ島へと続いていると先週九州国立博物館で学んだゆえか、思いは海へ。大島には宗像大社中津宮が、沖ノ島には宗像大社沖津宮がある。今日は釣川を河口にくだり、海岸から大島を望むのみ。この冬一番の寒波の玄界灘の白波は怖いほどだ。


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ついでに渡船場の神湊に立ち寄ると大島から「しおかぜ」がちょうど戻ってきた。今度はぜひ大島巡りをしよう。島の裏側の沖津宮逢拝所まで行って沖ノ島を拝もう。



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太古の海に思いを残しつつ、福岡三社詣の三つ目の宮地嶽神社へと向かう。


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青空ももどってきて、冬晴れが気持ちいい。嵐のCMでおなじみの海までの道をたしかめつつ拝殿に。宮地嶽神社の大注連縄はなんと重さ3トンという。帰り際に小さな梅の花にも出会った。


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宮地嶽神社参道では松ケ枝餅が売っていた。先週、太宰府天満宮参道を歩いたばかり。歩きながら食べるのはと躊躇してあきらめた梅ヶ枝餅。 松ヶ枝餅 VS 梅ヶ枝餅 なんだか面白い。 松ヶ枝餅には三階松の型押しがあり、ヨモギやゴマや抹茶と種類がいっぱい。梅ヶ枝餅もいただいてないし、甘いもの苦手だし・・・で松ヶ枝餅も今回は遠慮した。こんど是非食べ比べてみたい。


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とりあえず福岡三社詣、二週かけて無事終わり、むなかた道の駅に寄って帰路につきました。みなさまにとりまして、南の魚座福岡短歌日乗にとりまして良い年でありますように。


しらなみの玄界灘をこぎいでよ南魚座のわさわさ小舟

ななみ


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# by minaminouozafk | 2017-01-16 07:27 | Comments(8)

ご神木 大西晶子

宗像大社にはご神木の楢の樹がある。拝殿・神殿の右の奧の方に立っているが、丈があまり高くないので気をつけないと見逃してしまいそうだ。
この樹は樹齢500年ほどという。落雷で折れたために、丈は低いがその枝ぶりは、容貌魁偉な百歳のご老人とでもいうような凄みを持っている。
拝殿に向かって参拝したあとには必ずこのご神木に向かって手をあわせ、お参りするのが私の習慣だ。


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あまりにも枝が太く重いので、自力のみでは重みで折れてしまうのか、支柱が何本も立ててある。
今は冬で葉を落としているが、春になればまたみづみづと若葉を付けるし、紐状の雄花を見たこともある。

わが家の庭でも拾ってきた楢の実が芽を出し、5年目に入った。
こちらは秋までは、大きな葉を何枚も輪状につけて可愛い姿を見せていたが、冬に入ってからはご覧のとおり、一本の棒になってしまった。

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春になればたくさんついている芽から若葉がひらくだろう。今は力を貯めているところかもしれない。
植物は春が来れば若々しい葉をあたらしく付け、若返る。
春になったら若葉や花をつける木たちが、少しうらやましく思えるのは、たぶん年齢のせいだろう。

      あたらしく春が来るとも復ち返るすべなきわれは木々を羨しむ

                                 晶子







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# by minaminouozafk | 2017-01-15 07:00 | Comments(7)