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驢馬、黒い驢馬への憧憬、親しみの思いはずっと心の底にあった。先月、香月泰男美術館をひさしぶりに訪れた。企画展ははじめて香月泰男が訪れたスペイン、モロッコの風景画だった。シベリアシリーズとは異なる陽射しのあふれる明るい水彩画や版画。そのなかで足を止めたのは一頭の黒い驢馬の絵だった。「ロバのいるカサブランカ」というタイトル。浅葱色の空、ナツメヤシのような木と線描の建物だけのシンプルな構図。館内を巡ったあともしばらく前に惚れ惚れ佇っていた。別れを惜しみつつ絵葉書を買って帰る。


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馬と驢と騾の別を知りて驢来り騾来り馬来り騾と驢と来る

うさぎ馬煤を車し来るなり煤より黒くして眼あるもの

 土屋文明「韮靑集」

自分が歌を作るとは思っていなかったころ出会った作品。言葉もリズムも愉しく、遠く大陸への思いをあたためていた。驢馬、馬、騾馬のちがい。騾馬は馬と驢馬を掛け合わしたもの。見たことはないがややこしい。土屋文明が昭和19年に中国大陸を旅したときの内陸部にひろがる荒涼とした光景だろう。そこでは馬も驢馬も騾馬もたいせつな荷物の担い手だったのだろう。騾馬は別名うさぎ馬。石炭を運ぶ黒い驢馬。その瞳の底を思う。


王様の耳はロバの耳。可愛い挿絵とハッピーエンドで幼い頃にインプットされた驢馬の印象はほのぼのと優しい。でも実際に驢馬をみたのはと思うと・・・息子たちと動物園に行ったとき。馬よりもずっと小さくて、耳と瞳の大きい灰色の驢馬。兎馬としばらく向かい合っていた。



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黒い驢馬への思いが棄てきれずに家に帰ってからも未練がましくネット検索をしていた。すると・・・さすがインターネット。画面上にあらわれたカサブランカのロバくん。そうだよね。パソコンの画面では見られるよね。ちょっと嬉しくなって、しつこく検索を続けると・・・ネット上で売られていたが売約済の表示。リトグラフなのでかなりの数はあるのだ。エディションナンバーは75


 もしかしたら・・・と検索を続けるとなんと販売中のカサブランカのロバくんを遂に発見。不思議な邂逅に感謝。待っててくれたんだね。私にもなんとかなるお値段。相手が見えないネットではじめて購入する絵画。早くしないと売り切れてしまう・・・もどかしさのなか私のためのロバくん・・・と早速手続き。そして待つことたったの5日、宅急便で届いた。




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最初はカウンターに飾ってながめていたが、新年を前に玄関の壁にかけた。午年も卯年もあるけど驢馬年はない。気楽で自在で愛おしい。



戌年が終わり明日から亥年。ブログを読んでいただき本当にありがとうございました。老木の桜の下の万両のあかり。来年も引き続き穏やかなひかりの一年でありますように。よろしくお願いいたします。




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みづいろの空くろき驢馬モロッコを描きし香月のひかりの砂子












by minaminouozafk | 2018-12-31 06:00 | Comments(7)

冬の海 大西晶子


一昨日からひどく寒くなった。前から「金曜日には雪が降るかもしれない」と予報で聞いていたが、朝起きて新聞を取りに出たら、吸い込んだ空気の冷たさでくしゃみが出た。

後で日が射してきたが、気温が低く風が冷たい。

洗濯物を干していたら何故かドビュッシーの交響詩「海」が聴きたくなった。ユーチューブで聴いたら、今年の最後の海が見たいと思った。


木曜日から次女が里帰りをしている、一歳になった孫の煌大( コウタ)も一緒だ。そうそう、次女と煌大にも冬の海を見せてあげよう。


三人で砂浜越しに海を見ながらランチが出来る、カフェが並んでいる福間海岸に行った。
 次女が来る前に取り付けたチャイルドシートが役に立つ。夏に来た時には、煌大をチャイルドシートに座らせたら大泣きして大変だったが、今回はニコニコと座ってくれた。



車を降りると、汐風の強いこと。青い海と寄せる波の飛沫の白さ、思ったとおりの〈冬の海〉だ。
 ここの海は玄界灘。かってたくさんの人達が大陸の知識を得ようと渡った海、また蒙古の大軍やバルチック艦隊が攻めて来た海でもある。沖にはウィンドサーフィンをしている人が数人見える。マリンスポーツ好きには寒さなどは問題にならないのだろう。


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福津海岸通りの目指したカフェはふわふわのパンケーキにカレーをかけて食べる一皿が美味しいのだけど、生憎店休日。 もう一軒これもカレーの美味しいお店がある、今回はそちらで「牛筋カレーランチセット」。
 砂浜で煌大を遊ばせたり、写真を取ったりするには、風が強く寒かったけど煌大も窓から海をじっと眺めていた。この子も海が好きな大人に育ってくれると嬉しい。


      垂れこめる雪雲と海のさかひめを奔り抜けたりウィンドサーファー


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今回は食べられなかったパンケーキとカレーパンケーキ



日常の些事を書いたブログ記事、お読みいただき有難うございました。新年も気持ちを新たに、書き続けたいと願っています。宜しくお願いいたします。




by minaminouozafk | 2018-12-30 07:00 | Comments(7)

師走の紅葉  栗山由利

 年末の今頃になって、庭のヤマモミジが紅葉した。謙遜でも何でもない畳三枚分ほどの本当に狭い庭である。植えられているのは、園芸オンチの私でも覚えられるほどのもの。ヤマモミジ、アオキ、ドウダンツツジ、オタフクナンテンと足元にリュウノヒゲのみのじつにシンプルな庭である。

 座敷に雪見障子を設え、その障子越しに季節の移ろいを……などと思ったものだが、現実はその雪見障子も猫の餌食となってしまった。


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 つねに見ているので、17年でどれほど成長したのか昔を思い出せないが、住宅街の狭い庭のなかで季節の移り変わりを見せてくれている。

春を待つ頃になると、ぷっつりと現れた芽が日ごとに大きくなり、うす緑色の葉が日に日に開いていく。五月の風に揺れる葉はさわやかで、夏の日差しの下ではその濃い緑は力強い。植木屋さんから、平地の住宅街ではなかなかきれいな紅葉は難しいですよと聞いてはいたが、12月に入っても澱んだような葉の色で散る様子もなかった。それが、今年もあと一週間を切った頃にあざやかな色に変わり、久しぶりの青空にまぶしかった。


 今年も忙しく暮れようとしている。還暦を前に始めた短歌のおかげで一年という時間にメリハリとリズムが生まれた。チコちゃんではないが、自分自身を「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱りながらやっていこう。

 今年始めた中国語、新しく家族になった猫のダオ。日々の変化を楽しんでいきたい。


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 このブログを訪れてくださったみなさま、一年間ありがとうございました。日常のとりとめのないつぶやきに、目をとめていただき感謝いたします。来年も明るい話題が溢れますようにと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。



   ゆく年を三日のこして紅葉ちる名残惜しんで手をふるやうに


by minaminouozafk | 2018-12-29 10:10 | Comments(6)

股関節痛  大野英子

今年も残すところあと四日。

ベランダのシクラメンは夏場は姿かたちも見えないが、冬になるとするすると育って花を咲かせてくれる。もう何年目だろう。
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両親を介護していた頃から腰痛症状が出て、休み休み歩かないと辛い時期もあった。

一人となり、それなりに負荷の軽い生活に戻ると腰痛は治まったが、二年程前から右股関節痛と痺れが出て来た。
その時は、それまで通っていた総合病院へ行った。
股関節の痛みを訴えるが、レントゲン室へ行くと腰のレントゲンを撮られた。えっ、股関節はスルー!?と内心思いながら(レントゲン技師に言っても仕方ない)結果を聞く。
以前の腰痛と同じ、椎骨の変形が見られ、これが原因でしょうね~。とりあえず薬出しましょう。

何ともあやふや。
薬を貰いに行くたびに改善が無いことを訴えると、薬の量を増やされ、逆に目眩が出る始末。

最後には(自分で調べて)漢方薬に替えてくれと直訴して、血流を良くする疎経活血湯と、こむら返りを治す芍薬甘草湯をたっぷり出して貰った。

もう、病院はコリゴリだ……と思っていたが、最近症状が悪化して、
立っているのも、座っているのも辛くなって来た。

件の総合病院には行きたくないので、近所をネット検索(本当に便利な時代デス)すぐに設備も充実して、クチコミも上々の病院がヒット。

看護師さんも丁寧で、先ずは股関節のレントゲン。
10分ほどで、股関節に異常の無いことが告げられ、腰のレントゲンを撮り直す。

先生の説明は、脊柱の椎骨の変形(フムフム、ここまでは同じ)から派生する末梢神経が圧迫され、痺れや痛みが出る。とのこと。

これよ、これ。
先ずは、患者の意向に添った検査。異常がなければ患者も納得して次へ進める。そして図解付きでの丁寧な説明。

詳しい検査は年明けすぐにMRIを撮ることになった。さて、どうなることやら。

薬も、以前の合わない薬の名前を伝えて、副作用の無い薬と念のために胃薬、こむら返り用の漢方薬を出して貰う。

両親が医師の言いなりだったのと「年だから」を連発されていたのを散々聞いてきたので、私は納得のいく診察を受けたい。(病院にかからずに済むのが1番だが)

短歌でも、年齢で済ませられる悔しさを詠む作品を多く目にする。
その気持ちが、判る年齢になってきた。

今年最後のブログが、情けなくてごめんなさい。
来年も懲りずにお立ち寄り下さい。

実家の玄関外のシクラメンは2年前に両親の墓前に飾った鉢植えの生き残りだが、今年も無事に開花してくれた。
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        冬暗き門の花壇に残照のごとわたくしを待つちさき花

by minaminouozafk | 2018-12-28 07:51 | Comments(7)

じんわり  鈴木千登世

 飾っていた「太陽・月・星のこよみ」カレンダーもいよいよ最後の一枚。今月は浄土ヶ浜に昇るオリオン座の写真で、やや傾いて天空に棍棒を構えるオリオンの三つ星がくっきりと映し出されている。今年も残すところあと5日。ここ数日暖かかったけれど、今日から全国的に厳しい冷えとなる予報に歳末感が募ってくる。そんな日々の中、お気に入りのものがあらわれた。

 3連休初日の22日のお昼過ぎのこと。チロリロリンとラインが鳴った。息子からで「夕方そっちに帰ってええか?」(早苗さんちと一緒~)もちろん「いいよ」と返信すると、7時過ぎにあれこれ手土産を提げて息子が帰ってきた。その中のひとつにアマゾンで買ったという「アイマッサージャー」があった。評判が良いので試しに買ってみてなかなか良いという。

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 どれどれと試してみた。ブーンと音がして動き始め、こめかみや眼球のツボを圧迫しながらマッサージしてくれる。これ以上圧迫すると痛くなりそうというギリギリの気持ちいいところまでくるとぷしゅーと空気が抜けて一気に開放される。これが何パターンか繰り返される。しかもじんわりと温かく、市販のホットマスクをしているようで、とにかく心地いい。パソコンでの作業や小さな文字を読むことなど日々目を酷使している。それに老いも加わって疲れがたまり眼窩を手で押してコリをほぐすこともしばしばだった。わずか15分のマッサージで目の疲れも和らいですっきり。

 すっかり気に入った様子を見た息子はそれならとプレゼントしてくれた。息子は顔が小さいので微妙にツボからはずれることもあったようだが、私はジャストサイズだったようで、以来、眠る前にマッサージすることが楽しみとなっている。



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ハイテクの器械に疲れいやされて仰ぐ夜空に三つ星光る


今日が今年最後の担当となりました。

お読みいただいてありがとうございます。来る年が良い年となりますように。







by minaminouozafk | 2018-12-27 06:00 | Comments(7)

風船飛行  有川知津子


空を飛びたいと言ったら、あなたの場合、風船が10000個くらいいるねと言われた。



この10000という数字は、「ヘリウムガスを封入したゴム風船1個当たり、約5グラムの浮力」という計算によるものらしい。風船は、膨らましサイズ径23センチくらいの、よく目にする容量のものを想像してほしい。



10000個――。千羽鶴10個分だ。このくらいなら、空を飛ぶのも夢ではないかもしれない。早速、昨日から膨らませはじめる。



このまま順調に進めば、来年は風船で島に帰れるかもしれない。船が欠航しても予定どおり帰ることができる。あとは、膨らませた風船10000個を置いておく場所を確保するだけである。



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  五島産飛魚(あご)の日干しが並びたり歳晩の博多阪急地階




     ☆   ☆   ☆




今年最後の水曜日となりました。

この一年、ブログを訪れてくださったみなさま、心よりありがとうございます。




by minaminouozafk | 2018-12-26 07:20 | Comments(7)

クリスマスイブとは言え、何の予定もない今年。娘はこの年末年始、帰省しないと言っていたし、ここのところ出張続きの夫もとにかく家でゆっくりしたいと言うので、それなら私もそうしようと思い、結婚生活22年、初めてクリスマスディナーの用意をしないことにしたのだった。

大掃除は今日のみ可能という夫。それならば、と時間をフル活用して一緒に掃除に勤しんでいたお昼過ぎ。スマホのショートメールがピーンと鳴った。あら…?娘?

娘には先日上京した折に30分だけ会った。期末試験中で忙しい娘。元気そうな様子で安心して帰ってきたのだが、どうしたのだろう。

「帰ります。」

ええーー? なんでー?
…まあ、いいか。帰りたいなら帰ればいい。娘には娘の思いがあるのだろう。クリスマスらしいことを何一つとして用意していなかった今年。多分これが神様からのプレゼントだったのだ。

娘、ありがとう。
そして、メリークリスマス。

五十六まで生きたから信じてるサンタクロースは必ずゐると

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by minaminouozafk | 2018-12-25 01:50 | Comments(7)


 今日はクリスマス・イブ。

 サンタクロースは煙突からやってくる。信じたかったのかもしれない。

なんとなく空を見ながら歩いていた。碍子も気にしながら。


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  あらあら、これは木の電柱?触って確かめてみる。少し緑の苔むしたような木肌。そういえば子供のころは木製の電柱があった気がする。でも記憶にあるのはコンクリート製しかない。上の方を見るとちゃんと電線が繫がっている。唐戸の近くの宮田町。街路樹にまぎれているこの1本だけがなぜ木製?点検プレートなのだろうか。木肌に年、月と思われる数字の楕円のプレートがいっぱい。18のものがあるから今年も点検済みなのだろう。コンクリート製の電柱には点検プレートは見かけない。点検は木製電柱だけなのだろうか。たぶん昭和のものだろう。



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 そういえば宮沢賢治の短編に「月夜のでんしんばしら」というのががあったはず。電柱が月夜に軍歌をうたいながら北へ行進をする。賢治が描いた挿絵もある。ちょっとおそろしい感じもするが、線路にならんだ電線は賢治の時代では圧巻だったのだろう。いま電柱たちは行進もできないほど縦横無尽、あるいは地下に埋まってしまったのもある。

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 行進、兵隊とめぐって・・・なぜかアンデルセンの「なまりの兵隊」を読み返したくなった。クリスマスのせいかもしれない。鉛が足りなくて最後の一人は片足になった玩具の兵隊さん。同じく片足の踊り子の人形を好きになって最後はたしか一緒に暖炉の火のなかに・・・という話だったと思う。岩波の子どもの本でペン画風の挿絵がとても美しかった。探すと息子に買った「すずの兵隊さん」を見つけることができた。鉛が錫になぜか変わっていて驚いた記憶がある。

 

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 唐戸界隈やっぱり近くにはコンクリート製しか見当たらないので路地に入ってみる。30分近くうろうろして発見。やっぱり1本だけ木の電柱。これもまた現役。同じように点検プレートもある。


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18年は8月実施か。太陽光発電有ともある。お疲れ様。よく頑張ってるね。うれしい。


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  昨日、長府での散歩の途中、覚苑寺の近くで木の電柱を発見。よく歩いているところなのに気付かなかった。見ているものは本当にほんのわずか。やっぱり点検プレートあり。交通標識まで付けられている。


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同じ1枚の写真の電柱の3本を比べても古さが違うのが一目瞭然でおもしろい。



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 近所ではまだまだ新しそうな電柱の取替工事をしている。


 なぜ木の電柱があちこちにぽつんと残されているのだろう。きちんと点検もしているようなので忘れられているのではないようだ。


 たしかコンクリート製の電柱は中に金属のワイヤーがあって中心は空洞になっている。木はたぶん防腐剤のクレオソートとかは塗ってあってもやっぱり木。クリスマス前のせいかなんだかサンタクロースが登っているのを思い浮かべてしまう。古い古い木のでんしんばしらですもの。



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ちょっと苔生した大きな木の電柱には麦わらのヒンメリ飾りが似合いそうだ。




木製の電信柱のてつぺんでサンタクロースは最後のチェック










by minaminouozafk | 2018-12-24 07:55 | Comments(7)


 今年も残り少ない日数になった。初詣は宗像大社も宮地嶽神社も人出が多く、わが家からいつもは1520分で行ける宗像大社が、片道2時間くらいは覚悟しなければならない。もともと遠い宮地嶽はもっとだ。それで年末に一度、その年の無事を感謝しお参りをすることにしている。



 先ず宮地嶽神社に行く。本殿の石段を覆うように木のスロープが作られ、さい銭箱も大きなものが用意されていた。御神籤売り場もいつもとは違う場所に囲いができている。

1215日に「おおしめ祭」があり、架け替えたばかりの注連縄がま新しい。この注連縄は長さ11メートル、直径2.6メートル、重さは3トンというまるで鯨のようなものだ。


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                         <わが家用の小さな注連飾り>



神社のホームページによると御神田で丹精込めて育てた稲の藁をつかい、神社に縁の深い人々の奉納で架け替えまでに延べ1500人の奉仕でできるという。


おおしめ祭では用意された二本のふとい縄を本殿の前まで運び、その後ねじり合わせて注連縄につくりあげる。祭の参拝者は二本の綱を運ぶお手伝いをするのだそうだ。来年はできればその祭も見たいと思う。

授与品の売り場で同じ形の注連縄をわが家用にも買った、たくさんの人の祈りのこもった藁の注連縄、宮地嶽神社にあやかり縁起がよさそうだ。


宮地嶽の帰りに宗像大社にお参りする。ここでも初詣のための準備がすすみ、すでに門松がたち、やはり御神籤売り場やさい銭箱が初詣仕様に変っていた。

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新聞記事で知ったが、こちらでも注連縄が12月に入って新しいものに架け替えてある。記事では宗像の田の藁を舟で宗像大島に運び、そちらの漁業関係者の手で縄を綯い、上から漁に使うテグスで丁寧に巻いたものだという。農業と漁業に携わる氏子の人々の祈りの籠った注連縄だ。


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 最後に宗像大社のご神木の楢の木にも手をあわせた。楢の木は落葉樹だが、まだ朽ち葉色の葉が残っている。枝に生えたノキシノブの緑が印象的。
 日本の神さまたちに「来年は豊かで災害のない平和な一年でありますように」とお願いをしたひと午後だった。

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            豊作と豊漁ねがふテグス巻きの注連縄に白しあたらしき紙垂




by minaminouozafk | 2018-12-23 07:00 | Comments(6)

ダオその後  栗山由利

 先月の26日にうちの猫になったダオの最近の様子です。仕事の帰り道でばったり出会って、悩んだ末に捕まえたいきさつは、二度にわたってこのブログでご紹介した。

野良だったので病院に連れて行って、ひととおりの検査などをしてもらうと年齢は六か月ほどだという。


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<鯛のあら煮にロックオン>


 とにかく人見知り、猫見知りをしない。先住猫の18歳のたねにもスタスタ寄っていって、たねから怒られていた。三日目にはたねのお気に入りの籐の椅子を占領してしまい、縁側で外を眺めているのだ。抱かれ上手ですぐにごろごろと喉を鳴らす。猫というのは一様に抱かれるのが好きで上手かといえば、そうでない猫もいる。実際にたねがそうなのだ。抱いてもこちらを信用していないのか、体重を預けてこない。だからよけいに不安定で、18年一緒にいても一分と抱かれてじっとしていたことはない。それに反して亡くなったいねは上手だった。上肢の脇に手を入れて持ち上げると、すっと脱力してまるでタオルで出来たぬいぐるみのように、こちらの身体に馴染んでくれた。そして顎を肩に乗せてまさに「よかろうもん」といった顔をするのだった。

 そのいねにひとつだけしてやれなくて後悔したのが、キャットタワーを買ってあげなかったことだったので、今回はダオがまた新しい場所で爪とぎなどしないようまた、一人で遊べるようにアマゾンで買い求めた。思った以上に大きくて圧倒されたが、もう一段目にさえあがれないたねは一番下を自分の場所と決めたようである。


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 たねにしたら災難だったのか、刺激になるのか分からないがしょっちゅうダオからちょっかいを掛けられる。寝ていると上の段から下のたねに手を出す。かと思えば食事を終えてゆっくり歩いていると後ろから飛びかかっていく。この前は何年ぶりかにたねがでんぐり返しをさせられた。まるで「放浪記」の森光子である。心配したが、とりあえずは大丈夫のようだ。


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<わがもの顔で大あくび>


 そんなこんなでわが家の二人と一匹は、当分のあいだダオに振り回されそうな気配である。またの機会にご報告します。


    ジコチューで狗尾草(ゑのころ)が好きでツンデレの猫 あら、これつて私とおなじ


by minaminouozafk | 2018-12-22 08:39 | Comments(6)