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今市の石畳  栗山由利

 先々週、大分に帰省した折に野津原の今市というところに連れて行ってもらった。ここ今市には、豊後鶴崎と熊本をむすぶ肥後街道の一部である石畳の道が現在も残っていて、当時の面影を色濃く残している。この道は加藤清正の時代につくられ、後に肥後藩主の細川公も参勤交代の道として利用したという。

 また、1864年には幕府の勅命を受けた勝海舟が坂本龍馬を連れてこの石畳を踏んで、長崎往還をしたと言われている。


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 石畳自体は幅2メートルほどの道で、両側の建物には往時の面影はないが、石畳の道は県の指定遺跡として大切に保存されている。写真を撮ろうとしてカメラを向けた先のずっと向こうで、道沿いの家から出てきた人影が石畳の真ん中に座り込んでじっとしていた。もしかすると、石畳の間に生えた小さな草を取っていたのかもしれないと思った。こうやって、昔から地元の人たちが大切に手を入れてきたからこそ、今の時代に残っているのだろう。

すぐそばの山の中から聞こえるうぐいすの声は、はっきりとしたホーホケキョで、梅雨晴れの空に高く吸い込まれていった。


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 妹が私をこの場所に連れてきたのは、石畳を見せるのは二の次で実際はそのすぐ近くにあるネギの畑を見せるためであった。妹の夫は5年ほど前に脱サラをして、農業大学校で学び夏はオクラを、冬は大分甘ネギを育てている。住んでいる市内には適当な土地は無く、貸してもらったこの場所まで車で四十分かけて通っている。作業をしていて、カラスにおにぎりをさらわれたこともあったし、猪が裏手の山の茂みから出てきたこともあったそうだ。私が訪ねた時は種から育てたネギは、やっと20センチくらいになっていただろうか。でも、その畝の所々には夜中に出てきたのだろう猪の足跡がぶすっぶすっとついていたのだが、感心なことにネギの苗を踏み散らかしてはいなかった。あと一箇所の畑には膝より少しばかり高くなったオクラが育っていた。これからグングン伸びて高さは2メートル近くになり、10月まで収穫できるそうだ。


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<今年初めてのオクラの花>


 長雨、夏の水不足、台風の襲来と農作物を育てるには自力ではどうしようもないことが起こりうる。去年のネギは一週間に二度来た台風で不作だったと聞いた。今年は豊作でありますように。教師をしている妹の週末農婦のスタイルも似合ってきたし、義弟もほどよく陽に焼けて元気にしているのが一番だ。野津原今市の空気はとても澄んでいた。


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<トラクターに乗ってみた>


    林から吹く風のなかに街道を行きし人らのざわめき聞こゆ


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by minaminouozafk | 2018-06-30 06:00 | Comments(7)

梅の本漬け  大野英子

先週末、完了。
人生はままならないものだが、今回の梅仕事は日程全てが上手く行った。

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毎度お馴染みの天日干しだが、ぷりぷりの干し始め(新品の大笊を合わせ三枚)がーー

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3日目にはこんなに柔らかく仕上がる。
お日さま、ありがとう!
触ってみたいけれど、雑菌が付かないよう梅にもトングにもアルコール消毒をし、一粒ずつ容器に移してゆく。

下漬け用の塩水も、万が一天日干しの間に雨で濡れたときに消毒して漬け直すために取っておいたが、無事本漬けの際に処分。
瓶の蓋を開けると、梅の甘い香りがしっかり移っていて、しばらく鼻を突っ込んで香りを楽しんだ。

もみ紫蘇作りまでは手が回らず、今年は図書館の帰りに〈木の花ガルテンももち浜店〉で大分県大山の地場産を購入。

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カレンダーにあと4回、氷砂糖を加える日にちと出来上がり予定日を書き入れた。
たっぷり蜜を吸い込んだ笊も洗い上げ、数日天日干し。来年までお休みなさい。
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3週連続での梅報告、他に何かないんかい!って突っ込まれそうですが……無いんです。

6月は母の命日を挟んだ二週間、梅仕事をしながら母を思い、また25日、26日が命日の美加さん、宮英子さんを思う月。そういえば美加さんも栗の渋皮煮を丁寧に作っていたな~、なんて……

来年の仕上がりには、ひとりでも多くの方におすそ分け出来れば良いな。

       天日干しの梅、不可侵の柔さなり夜は部屋内に匂ひをはなち
       亡きひとの思ひ出熟す六月の梅のてんじんさまも目覚めよ



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by minaminouozafk | 2018-06-29 06:26 | Comments(5)

カレンダーを見ていたら、6月28日は雨の特異日(主に東京)とあった。

特異日とは「その前後の日と比べて偶然とは思われない程の高い確率で、特定の気象状態(天気、気温、日照時間など)が現れる日のこと」(ウィキペディア)東京では53%の確率で雨だとか。

「晴れの特異日」は知っていたけれど、雨や猛暑の特異日もあると知って驚いた。4月6日は「花冷えの特異日」という。何だか奥ゆかしい。

今日はこちらも雨となるのだろうか。



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都に雨の降るごとく    ヴェルレーヌ


都に雨の降るごとく

わが心にも涙ふる。

心の底ににじみいる

このわびしさは何ならむ。


大地に屋根に降りしきる

雨のひびきのしめやかさ。

うらさびわたる心には

おお 雨の音 雨の歌。


悲しみうれふるこの心

いはれもなくて涙ふる

うらみの思ひあらばこそ

ゆゑだもあらぬこのなげき。


恋も憎みもあらずして

いかなるゆゑにわが心

かくも悩むか知らぬこそ

悩みのうちのやみなれ。



雨というと思い出す詩。

子ども会の景品でもらった日記帳に3つくらいの詩が載っていて、わからないなりに読んでいた。後に「ちまたに雨の降るごとく」とした堀口大学の翻訳を知ったけれど、こちらの訳の方が私には親しい。

最初に読んだこととたぶん韻律。言葉が調べとして入ってきたからだろう、おぼろげながらいくつものフレーズを覚えていて、第2連はことに気に入っている。

訳者は鈴木信太郎。大正13年の『近代仏蘭西象徴詩抄』にあったことや冒頭にランボーへの献辞があることを今回初めて知った。


雨の音聞きつつ眠るしんしんと水田に苗に降り注ぐ雨


ここ数年、豪雨による被害が続いている。今年の梅雨はそのようなことが起こりませんように。


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by minaminouozafk | 2018-06-28 06:13 | Comments(6)

南の魚族  有川知津子

贈り物をするので、百貨店の地階に行った。

対応してくれたのは、アルバイト氏であったろうか。

不器用に賞味期限やアレルギーについて説明してくれる。

ひたむきな姿に、がんばれ、と思う。


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「南の魚族」という言葉がある。

どこにあるのか。

『北原白秋大事典』に載っている、と言いたいところだが、

今のところそんな事典はない。


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おととい、父からメールがきた。

「母がすまほに変えました」。

母から連絡がないところをみるとどうやらほんとうのようだ。

大丈夫だろうか~


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  かまきりの卵みつけたその日より父の散歩はしばらく続く



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by minaminouozafk | 2018-06-27 06:24 | Comments(7)

伊藤一彦氏の『光の庭』を読んだ。


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ふらんす堂の短歌日記シリーズ第9弾で、2017年元日から大晦日まで、一日一首と、それに文章が添えられている。このシリーズのいいところは、恣意的に開くページのどこからでも楽しめる点。それは、執筆している歌人の力量が信頼できるからこその楽しみ方であろう。

届いた本書を手に、心を無にしてえいっ!とページを開く。開かれたページにはきっと、必然があるに違いない……。ページは、4月23日(日)。

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驚いた。このページは、今の私にとってとても大切なページだったから。

星野源は俳優、ミュージシャン。癖のない好青年キャラと、同世代の共感を呼ぶ楽曲で人気のタレントだ。朝ドラ「半分。青いの主題歌も歌っている。ここに書かれている寺ちゃんこと「寺坂直毅」は中学で不登校を経験した放送作家。伊藤さんがスクールカウンセラーをしていた高校の卒業生であるという。著作『いのちの車窓から』で寺ちゃんを紹介した星野源もまた不登校経験者。星野源、寺坂直毅、伊藤一彦、この3人の名が並んだページを開いた自分にちょっと驚いてしまった。


伊藤さんにはこんな著作もある。

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2005年刊行。

カウンセラーとしての側面が顕著な一冊。

5年前、娘が不登校になったとき、この本を何度も読み返した。読むたびに、あの日向の匂いのする大きな声で、「大丈夫、大丈夫」と言ってもらっているような気がした。つくづく思うのだが、不登校は子どもの問題ではなく、それを取り巻く大人の、もっと言えば社会の問題。そこを変えずに、子どもにだけ変容を促しても何も解決しない。

寺ちゃんが夢を叶えて放送作家になれたのも、星野源がみごとにアーティスティックな才能を開花させたのも、周囲の理解があってこそ。ひとりひとりにきちんと道が用意されていることを信じてくれる大人の存在はとても大きいことを改めて感じた。


第4週の火曜日は、歌集・歌書を紹介する約束なのに、内容をご紹介できていないことを反省。けれど、本歌集『光の庭』に、伊藤さんのカウンセラーとしての一面を見つけたことがとても嬉しくて、書かずにはいられなかったのだ。申し訳ない。


 この人が言ふならきつと大丈夫 「だいぢやうぶよ」と子に伝へやる




*私は現在、「咲くふぁ福岡」というグループを友人と立ち上げ、不登校当事者とその家族の支援のための活動をしています。興味のある方は以下のブログ、ホームページをご訪問いただけると幸いです。

 ブログ:アガパンサス日記

https://sacfafk.exblog.jp/

 HP :http://sacfa.yubunsuzuki.com/


*私たち「咲くふぁ福岡」企画の講演会〈「不登校から見えてくる教育の未来~多様性を考える~」前川喜平in福岡〉を開催いたします。

・12月8日土曜日 (10:00-11:45)

・都久志会館 

・800円(全席自由)

世間的には、世界の終わりのように考えられている不登校という現象。でもそれは実は多様な生き方に気づく好機なのだということを、前文科省事務次官前川喜平氏にお話しいただければ、と思っています。


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*そして、9月21日(木)の二階がスナックといううどん屋さんのマスター。この方、夫のサーフィン友だちでした。土曜日のユリユリの記事でご紹介いただいた岸田さんといい、こちらのマスターといい、世間は狭いなあと思う今日この頃。


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by minaminouozafk | 2018-06-26 01:08 | 歌誌・歌集紹介 | Comments(7)

水先案内  百留ななみ


梅雨空の関門海峡はボンヤリしている。


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対岸の門司が全く見えない濃い霧に覆われることもある。

夫は仕事に行くのに朝な夕なに海峡沿いの国道を通る。

父母のマンションは眼前が関門海峡で日常。


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そういえば数年前に関門海峡のロープウェイの計画があったが、具体化は難しそうだ。

国道の関門トンネルは今年で還暦。

川のように見える関門海峡だが流れは早く、その向きも西流、東流と忙しなく変わる。

御裳川の公園にいると眼の前を絶え間なく船が行き交う。

小さな釣船からタンカー、何が積んであるのか不思議に思う船も多い。

西の方から大きなタンカーが近づいてくる。


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と思ったら小さなボートのような船がスピードを上げてタンカーと並走して、

タンカーの前に出てきた。そしてタンカーを先導して眼の前をゆっくり進んで行った。


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たぶんきっと水先案内。

と思って見送っていると

あらあら東から小さなボート、水先案内船がもどってきた。


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ちゃんとお仕事しましたというように、威風堂々とスピードを上げて西へと消えた。

海峡の町、下関には水先案内人という仕事がある。

言葉の響きも粋でかっこいい。

しっかり観察したのは初めてで、昂ぶった気持ちでスマホを検索してみると、

海上保安庁のホームページに水先案内船の通過予定時刻が記載されている。

今日25日は13回。日によってばらつきがあるようで23日は21回、26日は6回だ。

ただ見ているだけで、かっこよく、晴れやかな気分になれる。

それは、たいせつな使命が目の前で隠すところなく展開されるからだろう。

嘘のための嘘が大きくて本当が見えにくい気がする。


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海沿いを唐戸方面に歩く。長い長い夏至の夕暮れのはじまり。

アメリカデイゴの赤い花が続く。

もうすぐ7月。夏本番だ。



ねえデイゴ水先案内たのもうかだうだうめぐりのたいせつなこと





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by minaminouozafk | 2018-06-25 06:00 | Comments(8)

夏至祭  大西晶子


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「あれ、いまごろクリスマスケーキの写真?」と思われた方は手を挙げてくださ~い。 実を言えば、これは福岡市天神の行列のできるタルト専門店の夏至のタルト。



 日本ではあまり話を聞かないが、北欧などでは夏至には夜通し戸外で過ごしたりするお祭があるようだ。先日見た北欧サスペンスのドラマではスェーデンの若者たちが浜辺で夏至祭のパーティーをしていたし、シェークスピアの〈真夏の世の夢〉も夏至の一夜の物語だ。北海道の当別町では姉妹都市のスウェーデンのレクサンド市に習い夏至祭をし、コンサートやフォークダンスで楽しんで居るようだ。



 タルトに話を戻すと、ローソクをイメージしたムースが載った佐藤錦のタルトで、夏至の前日と当日の二日間だけ作るそうだ。



 夏至の夜は国によっては電灯を消して、ローソクの明りと薄明を楽しむ習慣があるそうで、長女の提案でわが家でも試してみた次第。急なことだったのでローソクの用意が間に合わず、南天や椿の絵がついていて少々奇妙なことになってしまった。



日本では夏至の祭はほとんど聞いたことが無いことに気がついた。冬至には柚子風呂に入り、南瓜を食べて息災を願い、春分と秋分にはぼたもち・おはぎを作るのに何故?



 正解は夏至は農繁期だから。


夏至の翌々日の23日に博多まで電車に乗ったら、田植えが終わったばかりの田圃に水がたっぷり湛えられていた。農村では田植えの時期と夏至が重なり、手間のかかる牡丹餅のような料理などは作る時間がなかった。これが夏至の行事が特に出来なかった理由らしい。



春分や秋分には宗教的な意味もあるのに、夏至にちょっぴり同情する。しかし、このタルト店のような店がこの先に増え、いつかバレンタインデーやハロウィーンのように定着する日が来そうな気がする。




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たつぷりと水をたたへた早苗田にあをき風ふく雨上がりの午後




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by minaminouozafk | 2018-06-24 06:00 | Comments(7)

 初対面の方と話をしていて、話題につまったときに「ご出身はどちらですか?」と聞かれるのが苦手である。実家は大分にあるのでそう答えればいいのだが、私が実際に住んでいたのは十歳から二十歳までの約十年間なので出身地と呼べるほどでもない。大分の名所旧跡にもほとんど足を運んだことはなく、大分に関する知識も薄っぺらなものだ。大分の方言、大分弁も聞けば内容は理解できるが、それを話すことは全くできない〈なんちゃって大分県人〉だからなのである。


 少し前に、地元で活躍している高専時代の友人が「よいこの大分方言講座」と銘打った講座を開くと聞き、しばらく実家に帰ってないこともあり久しぶりに帰省した。

 講師は岸田吉正氏。元テレビ大分 報道制作局チーフプロデューサーで現在はフリーランスのTVプロデューサーをしている。番組で大分初の方言番組を企画・制作し、おおいたインフォメーションハウスから『大分弁語録解説』を刊行するなど大分弁愛がとても強い人物である。


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 また、ラジオ体操を大分弁に置き換えたり、方言天気予報にチャレンジしたり、とにもかくにも大分弁にはとてつもない熱い思いをもっている。そして2002年には、それまでの県内各地からの「生中継」での大分方言講座の面白さとクオリティーの高さが評価され、九州放送映像祭(九州内全ての民間放送26局&NHK9局で構成)の「ミニ番組コンテスト」でみごとグランプリを受賞している。そんな氏の話を聞くのを楽しみに、大分市内のカフェに出かけた。


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 小藩分立県の大分は方言が全県一区ではなく、大きく5地域に分けられるという。そして瀬戸内海にむけて開かれた地域であるので九州他県の言葉より山口、広島に近いそうだ。そう言えば、以前このブログでちとせさん、ななみさんからそのようなコメントをもらったことがあった。

 その特徴をここで説明するにはとうてい無理があるが、例えば「よだきい」「いびしい」など万葉言葉が残っていたり、奈良時代以前の上代日本語にはあった「ティ」「トゥ」の発音も使われている。このようにかくと、とても雅なゆったりとした言葉のようにみえるが、実際の大分弁は怖くて荒いと言われているようだ。そんなことはない、以下の大分マダムのやりとりを読んで、ちょっとだけ笑っていただけたらと思う。好評につき次回『応用編』の計画が進んでいるというので、楽しみにしている。

以下引用

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「うちのネコは偉いんで。餌をやったら全部食べてしまわんで少し残すんよ。やっぱ、体のことを考えて腹八分目にしちょんのでなぁ。」
「そりゃーお利口さんやわ()
「私ゃーバカやけん、ご飯は全部食べるけん、こげなふうやけどな()
ほいて、隣んネコは、えさを皿までうつくーしゅうねぶり上げるぐらいいっぱい食べるんで。あれは私と一緒でバカネコやわ。キャハハ()

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   なまものの大分弁のやりとりににんまり笑ひ土産物買ふ


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by minaminouozafk | 2018-06-23 10:31 | Comments(8)

梅の下漬け  大野英子

先週は快晴続きだったが、今週に入り本格的な梅雨空。

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晴れ続きの時に写した紫陽花は生気を取り戻しているだろうが、先日の大阪北部地震被災地の皆さまのことを思うと辛い雨だった。心よりお見舞いを申し上げます。

先週末、追熟を終えた梅の選別をして下漬けを済ませた。
昨年は不作ではなく取り入れ時期が遅れていたのだった。

早めに摘んだ今年はやはり昨年の倍以上あり、傷の無い5kgを漬け込んだ。水洗いして、なり口のヘタをはずすと指先がふやける量。

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例年はホーローの容器1台で済むが、今年は本漬け用の瓶も中身を他に移して使った。
暗い廊下で新聞紙を覆って寝かした。

傷ものも1kg以上あり捨てるのはしのびないので、傷んだところを切り取って梅味噌に400g、ジャムに700g使う。

わが家に砂糖は存在しないので、散歩ついでに奮発してオーガニック栽培キビ砂糖を購入。
甘いものが苦手なので砂糖は最低の50%で作る。煮始めは鍋にたっぷりあったが、丁寧にアクを掬って種を外すと、なんと仕上がりは小さな瓶2つ分。甘さはほんのり、酸味が強い仕上がり。ブルーチーズやヨーグルトに合いそう。今回は自己流で作ったので、次は梅ジャムがお得意の晶子さん、教えてくださいね。

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梅味噌はどんなふうに仕上がるのか未知の世界。

天日干し用笊も2枚では足りないので探し回り、一度に100個以上並びそうな特大を購入。
そして天日干し。梅雨の晴れ間の一昨日の午後から、雨が降らないことを信じて干したまま出勤。今のところセーフ。
さて、最後の晴れ間との予想の今日、上手くいきますように。

       塩水にじわり沈んでゆく梅のいのちはやがてわれを養ふ
       窓際にひかり射しきてベランダの梅はオォなどこゑあげてゐん

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by minaminouozafk | 2018-06-22 05:59 | Comments(7)

「だるまさんがころんだ」ってどんな遊びだったっけ。とトモダチが言ったことから、記憶をたどってみんなで思い出した。


妹に会って、その話をしたら、子どもの頃の懐かしい遊びの話になった。

実は、私の生まれた町では、「だるまさんがころんだ」ではなく同じ遊びを「ねことんび」と呼んでいた。鬼は陣地である電柱に向いて「ねことんび」と言って振り返る。振り返った時に動くと鬼の捕虜になるのだけれど、鬼に「動いた」と言われると、みんな素直に捕まっていた。止まっていても鬼に見つめられると、よろめいたりして直ぐに捕まってしまったなあ。

「ねーこーとんびー」と独特の節があった。でも「ねことんび」と早口で言って振り返ったりしてもよかった。

それにしても「ねことんび」って不思議な言葉だよね。とすっかりおばさんになった妹と笑った。


友達同士で喋っているとき、思いがけず言葉がそろってしまうことがある。そんなときは「いもいも」と言わなければいけなかった。

よりによって「いもいも」だなんておかしいよね。とやっぱり妹と笑った。


何かを選ぶとき、「どれにしようかな天の神様の言うとおり」と指でさしながら決めていた。でもそのあとに「けっけのけーのけんぼうず」というおまけがくっついていた。

「けっけのけー」と子どものころの口調で言い、「けんぼうず」って何なんだろうね、と妹とけらけら笑った。



子どものころはことばの響きそのものを楽しんで使ってたんだなぁ。


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意味なんてなくて不思議な響きする言葉がいつぱい子どもの時間


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by minaminouozafk | 2018-06-21 06:30 | Comments(7)