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カテゴリ:歌会・大会覚書( 45 )


7月14日(日)、「COCOON」第12号の批評会(=第16回批評会)があった。



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雨の福岡空港を出発し東京へ。東京はどうかな、と思いつつ到着した羽田空港はもっと降っていた。羽田空港から会場の日本橋までは一本で行ける。途中、どこかで路線の名称が変わったと思うが、乗り換えなくてよくて、これはほんとうに助かる。批評会は11時開始。博多から日帰りできる日程である。



今回の出席者の平均年齢は、これまでで一番低かったのではないだろうか。



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           初参加のタイくん。「0歳児さん」である。

          ラファエロの聖母子みたい、と思いながら撮った。



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                 コウくんとトモくん。

               二人は同じ年。誕生月も同じ。

           3年と少し前、ママのお腹にいた頃からの友人。

          二人が同時にカメラを向いてくれることはなかった。



 批評に入るときに、小島ゆかりさんが、ママ歌人たちが心配しないでいいように、大きな声で話しましょう」と言われた言葉が今も胸底にあたたかく残っている。



 子どもというのは、突然走り出したり、大人には見えない何かに話しかけたりする存在だから、そうしたときの物音や賑やかなおしゃべりによって、批評の声が聞こえにくくなることがあるだろう。そんなとき、ママ歌人たちは子どもを連れてしばらく部屋の外にでてしまう。雨の中を出てくるだけでも大変なのにベビーカーを押してきたのだ。歌が好きなのだ。だから、――「ママ歌人たちが心配しないでいいように、大きな声で話しましょう」と、そういう言葉だったと私は聴いた。



 できるだけ多くのメンバーが、無理のない範囲で批評会に参加できるようにというのは、会の創設当初から、ゆかりさん大松達知さんを中心にみんなで話してきたことである。



 今回の批評であがった問題を3点記しておこう。


  ○「義母」問題(義理の家族をどう表現するか)

  ○リズムの問題(不用意な字余りが乱すリズム/心理の揺らぎを表わすリズム)

  ○詩をどこに見出すかの問題


メモをみれば、もっといろいろ書いてあるのだけれど、メモなしにすぐ思い出せる3点である。



 ところで、会場予約という地味な、しかしこれがないと批評会ができないという重要な役目がある。COCOONの会でも、この人に任せておけば心配はないという人が受け持ってくれている。この12号で巻頭詠32首を務めた柴田佳美さんである。



 今回、批評会の直前に体調を崩して参加できなかったあの人この人の歌を読みかえす。梅雨は体調を崩しやすい。どうかみなさま、くれぐれもお大切に。




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     をさなごの握りしめたるチョコレートつばさを持たぬものは溶けたり



by minaminouozafk | 2019-07-17 08:27 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

5月11日は毎年恒例の出前歌会。今年は大松達知氏をお招きして福岡20名の他、北九州、佐賀から各3名、長崎、大分、柳川、山口から各1名の参加。次の日の短歌フェスタと分散してしまい、例年より少な目だったものの懇親会へは25名の参加があり、大いに盛り上がりました。

会場は、例年のアクロス福岡が使えず、初めてのJR九州ホール・博多シティ会議室となった。遠方から来られる方にも立地は良いものの、今、天神より熱い博多駅のごった返すなか、お昼時の人気のレストランゾーンくうてんの奥ということで、まずは、迷子をひとりも出さないことを目標に(私が一番迷子になりそうでした)下見を重ね、クリクリさんが詳細な地図と当日案内用の《コスモス短歌会歌会参加者はこのエレベータで9階にお進み下さい》という目立つプラカードを作り(感謝です)男性陣は、1階エレベータ前、9階エレベータ前、会議室入り口前にプラカードを掲げ待機、女性陣も迷路に目を配って、一人の脱落者も出さず(サバイバルゲームかっ!!)無事ほぼ定刻に開始。

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迷路途中の、フリースペースにはJRの線路と列車の出入りが見下ろせる鉄道ファンには絶好のスペースもありましたが、ゆっくり眺める暇もなし。

さて歌会は、お若い大松さんを~、との希望が多く実現したのだが、日頃接する機会があまりなかったせいか、皆さん緊張気味。

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大松さんは大好きなマリーンズの話で場を和らげてくれたところで、歌会の無記名の〈詠草〉の辛さを語られた。それは、一首ではひとつのことしか言えないのに、一首で判ってもらうために言葉を詰め込んでしまうこと。

ホワイトボードに大きく 描写に丸、説明にバツを書き、その解説を小気味よく語ってくれる。

そして、一首の中で要らない言葉、説明になっている言葉を次々と切ってゆくーー。

その痛快さに、指名での批評も、ふだん言いたい放題のおばさまたちもなんだかお行儀がよくって(失礼!)歌会は、怖いくらい順調に進む。

詳細は、「水城」274号(273号は編集中)で、ご紹介いたします。

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休憩時間には全員に配られた、われらがちーさまからの山口のとってもキュートなお土産の甘味でリラックス。

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その効果があったのか、まとめの時間には、景が見えないクリクリさんの作品を絵に書いて説明して貰うなど、かなり皆さん楽しみました。

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うーむ、絵を見てもかなり大松さんを苦しめていましたね。クリクリさん、がんばー。

講師講話では、歌集から引用した穴埋め問題のレジメを大松さん手作りで持参してくださった。歌集を読んで学べることとして、ふとした気付きや、比喩の力を挙げ、こんなところにも歌の題材はあるという例を示された。

火曜日に早苗さんが紹介した短歌フェスタの「歌の種」のなかにも大松さんの「二人の山田」の歌から触発されて出来た染野さんの歌のおはなしがありましたね。

一カ月に一冊読んでゆけば上手くなります。と、歌集を読み新しい見方を学ぶことを勧めて下さった。最初は、穴埋め問題を解くためにざわついていた皆さんが、大松さんの解説に引き込まれて、しーんと静まっていったのが印象深かった。

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親睦会へ向かう前、みなさん忙しくて魚座で包囲網は成りませんでしたが、早苗さん、ちーさまと共に記念の一枚。早苗さんは私用のためここでお別れ(残念!)親睦会の和やかさは画像でどうぞ。

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さて、参加者の最高齢者は北九州からご参加の今年96歳になられる都甲真紗子さん。下の写真の右下の方です。ちゃんとした写真がなくてごめんなさい。

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次のコスモス誌上で発表されますが、「宮柊二先生和布刈歌碑建立四十年碑前祭と記念短歌会」のお知らせを兼ねて懇親会にまで参加してくださった。少し紹介を。

令和元年10月10日(木)

講師 高野公彦氏

10時30分より碑前祭 和布刈古城山山頂

13時より記念短歌会  門司港レトロ物産館

17時より祝賀会    門司港駅前三井倶楽部

募集人員 70名

詳細は、本誌をご覧下さい。北九州会員の高齢化に伴い最後の碑前祭のなるだろうとのことでした。前後泊をご希望の方は駅前の門司港ホテル(093-321-1111)へコスモス会員と告げればツイン1人

8100円、トリプルだとひとり6260円(税込)でお得との事です。お一人でも多くのご参加をお待ちしています。

大松さん、ありがとうございました。また来てくださいね~。

       眼鏡ふと指でもちあげジョーク言ふ人せうねんの含み笑ひし


by minaminouozafk | 2019-05-17 06:55 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

 

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フェスタ終了後、運営サポーターズを中心に。
大松さん、染野さん包囲網。


5月12日日曜日は「短歌フェスタ福岡2019」。今年が二回目となる短歌大会。

 9時に集合し、会場設営、ケータリング配膳、最終打合せなどをしているともう10時30分。参加者の方々、ご来場。みるみる内に会場満杯。

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開始五分前に、本日のスケジュールについて、総合司会の有川知津子(ちづりん)さんからアナウンス。大会パンフに記された、中村仁彦事務局長の大会開催趣旨を紹介することで、通常の大会の開会行事を回避。時間は大切なのだ。

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 11時より、シンポジウム。テーマは「うたの種~その見つけ方と育て方~」。「短歌フェスタ福岡」は短歌における様々な断裂を超えることを目標に掲げている。所属結社や年代、そしてキャリア。そういうものを超えて、短歌という表現方法を選択した者同士、語り合える場がこのフェスタ。だったら、今をときめく四人のパネラーに作歌の秘密を明かしてもらおうではないか、そういう意図のあるシンポジウムだったのだ。


 パネラーは「コスモス」の大松達知さん。前日のコスモス福岡支部出前歌会からの連続登板。お疲れさまです。そして、本フェスタの発起人、「かりん」の桜川冴子さん。今年3月まで福岡市民だった「まひる野」の染野太朗さん。そして歌集『温泉』で歌壇の注目を集める「やまなみ」の山下翔さん。コーディネーターは私、藤野早苗。このメンバーで40分は短かった、もっともっと聴きたかった、というのが率直な感想。以下にパネラーのみなさんの発言で印象的だったことを記しおく。


・大松さん

 「うたの種」というと新奇なものを探しがちだが、あえて日常の中にあるもので詠む。いいことばかりを詠むのではなく「悪いこと」を見せるように詠む。

・桜川さん

 一首の中に橋を架ける。素材としては繋がらないものを繋ぐイメージを大切に詠むことで、うたの種を育てて一首を立ち上げる。

・染野さん

 「うたの種」を探すという眼差で対象を捉えると逆にステレオタイプな作品ができてしまう。だから今は心情に合わせて景を選ぶのではなく、自分の感覚を大事に視線の動きに沿った作品を詠もうと思っている。

・山下さん

 口から出まかせでうたい出すと、短歌が持っているリフレインの力が働いてなんとかしてくれる。


 なるほど、と肯かされることばかり。今回面白かったのは、大松さんが蒔いた種が、染野さんの作品として育っていた、という例が明らかになったこと。

・〈いい山田〉〈わるい山田〉と呼びわける二組・五組のふたりの山田

                    大松達知『フリカティブ』

・「待つ」太宰治 と記しふりむけばすでに寝ておりふたりの山田

                        染野太朗『人魚』

 大松作品を読んだ染野さん。二人の山田(もちろん仮名)をテーマに、もっと荒涼とした現場の景を詠みたかったのだそう。なるほど、歌人はこうやって種を育てるのであるなあという好例。


 パネラーのみなさま、ありがとうございました。


 シンポジウムに続くランチパーティ。遠方から参加されたみなさまは全日程終了後の懇親会の参加はむずかしいであろうと考えてこのパーティを企画。全員が満腹になるには少々足りなかったかもしれないけれど、そこは午後からの歌会に備えて、ここは腹八分ということで()


 お食事していただきながら、結社・団体の紹介。15団体16人の方々にご登場いただき各結社、支部、地域の歌壇の現況をお話しいただいた。みなさま、急なお願いにもかかわらずお引き受け下さり、ありがとうございました。


 そしていよいよ歌会開始。

 昨年はいくつかの部屋に分かれての歌会であったが、今回は試みに、全員一室に集う大歌会を企画した。出詠数は九十一首(欠席者の関係で実際に批評したのは八十六首)。これを(い)から(と)の七組に分け、それぞれの組を二人の選者に担当してもらう。16時40分までの時間を計算すると、一首の批評にかけられる時間は二分。選者一人の持ち時間は一分というなかなかスリリングな状況。ここで誰かが自由すぎる歌評をしてしまったら万事休す。運営会議でもリスキーだと、かなり議論を重ねた点ではあったが、せっかくのフェスタ、日ごろは見ることのできない他結社、異世代、別地域の歌人の評を聴きたいということでこの形に決めたのだった。


 結果は……、素晴らしい、ランチタイムが少々長引き、10分遅れて13時10分の開始であったにもかかわらず、16時35分に終了。選者のみなさまのお仕事の確実さに感銘を受けた。


 歌評に二分は短い、そう感じられる方も多いだろう。私たちもそう思っていた。二分で何が伝えられるだろう……?でも結果的には伝えるべきことを絞り込むことで、批評が冗長にならず、会がテンポよく進んだし、十三首ごとに選者が交替することで気持ちもリフレッシュするという、なかなかいい展開だったのではないかと思う。一首を巡って笑ったり、考えたり、有意義な時間であった。


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(い)担当
竹中優子さんと藤野
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(ろ)担当
海老原愛さんと大野英子さん
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(に)担当
大松達知さんと三輪良子さん

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(ほ)担当
キム・英子・ヨンジャさんと石井大成さん

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(へ)担当
内藤賢司さんと桜川冴子さん



 そして閉会17時までの賜物の時間の20数分。遠来の選者、大松さんと染野さんに登場いただき、質問タイム。和やかな雰囲気の内に忌憚ない意見が交換された。お二方、最後までありがとうございました。


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お二方、いいお顔(笑)。
後ろの時計に注目。
時間通りの進行だったことがわかります。


 名残は尽きないけれど、閉会の時。会場出口でお見送りしていると、ご参加下さったみなさまから、「楽しかった、また来年!」とのお声がけをたくさん頂戴した。本当に、本当に、みなさま、また来年!


 今回、出詠はしていないけれど参加してみたいという方々も多く、百四名の参加となった。参加のハードルは低くてもいい。少しでも短歌に興味のある人がいたら、気軽に立ち寄れるような大会があっていい。それがフェスタ。でも内容はきっちり充実していなければ集まっていただいた甲斐がない。内容のハードルは下げてはいけないのだ。


 私たち運営側が目指したことが実現されていたのかどうか、客観的にはわからない。でも、お帰りになる時のみなさまの後姿がはずんでいたように見えた、そのことがただただ嬉しい。


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選者選の作品。
賞品はなし。
それもまたよし。


   この一会おろそかならずうたびとのゑにしに集ふ五月とある日


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受付チーム。 
増田順子さん、大西晶子さん、栗山由利さん。
(ジュンジュン、晶子さん、ユリユリ)

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コスモスの仲間。
増田柳子さん、鈴木千登世さん、百留ななみさん、栗山貴臣さん。
(リュウコさん、ちーさま、ななみさん、くりくりさん)







by minaminouozafk | 2019-05-14 09:35 | 歌会・大会覚書 | Comments(8)


4月14日(日)、「COCOON」第11号の批評会(=第15回批評会)があった。



 司会は、小島なおさん(前半)と大西淳子さん(後半)。いつものように、あいだに昼食と小休憩をはさんで、6時間(11時~17時)みしっと短歌短歌短歌であった。



 今回は、二名の見学者を迎えていた。一人は、渋谷美穂さん。渋谷さんは、すでに会員。作品は次号からである。いま一人は、まだ結社には所属していず、目下どの結社にするかも含めて思案中とのことであった。あの6時間をくぐり抜けたあとに、どのように決められたであろうか。



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みんなの顔を見ながら話ができるのはほんとうにいい。

今回もまた、考える視点をいろいろもらってきた。自分のする評を聞きながら、またみんなの評を聞きながら、いつも難しいなあと思うことに「作者」という評言がある。今回はそのことを特に思ってしまった。それを書いて批評会に参加したしるしとしておこう。



作品を読んでいると、作品を通して「作者の像」が浮かび上がる。でもそれは、「作者」とは無論異なる。評をするとき、「作者」という言葉は避けているのに、評の流れの中で、「作者が」と口にしてしまうことがある。限られた時間を流れてゆく会話の中で、「あ、今のには山括弧付けて!」というわけにもいかず、ただでさえ曖昧な評が、ぼやぼやになってしまうことがある。もちろん、「作者が」と言っていい場面もあり、その場合は問題ない。

この辺のことは、もっと自分の中できっちり整理する必要があるのだろう。



個々の作品の評については、またいつか触れることがあるかもしれない。



 ところで、大事なことを一つ。会のはじめに、小島ゆかりさんよりコスモス短歌会のホームページがリニューアルされるとのお知らせがあった。

 たしか、↓でよかったはず。


  https://cosmostankakai.com/branches/


このホームページからも入会できるようになる。コスモスも新しい時代に入っていこうとしているようだ。



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            「COCOON」を手に取ってくださり

                 ありがとうございます




        はなびらは一筆描きに消えゆけり春は軌跡のくきやかなとき



by minaminouozafk | 2019-04-17 06:26 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

 1月13日(日)、「COCOON」第10号の批評会があった。COCOONは、最初の1年を雑誌刊行の準備期間にあてた。そのため当初は雑誌なしの批評会だったから、今回の批評会は通算14回目の批評会となる。



この間、COCOONは、実務上のことを軌道にのせながら、歌を詠み/読み、自身の考えを問う場として批評会を重ね、それぞれに自分の歌と向かい合ってきた。そのような内部の循環が安定してくると、外部の声を欲しくなるのは自然なことであろう。昨年の1月、特別ゲストとして、高野さんをお迎えした。



さて、今回はゲスト招聘批評会の第2回。

お願いしたのは、花山周子さん。「塔」の歌人、画家、装幀家、最新歌集は『林立』(第三歌集)……、などということはウィキペディアに出ているだろう。ここではウィキにない花山さんを描かねばなるまい。



余裕をもって会場に到着した花山さんが鞄から取り出し、机上に置いたのは、なんと「COCOON」創刊号から10号までの10冊であった。それがただ持参しただけでないことは、会がはじまるとすぐに分かることになる。というのは、花山さんの評には、「○号くらいから変わった」「グレードアップして戻ってきた」「これならまだこの歌(過去の歌の引用しながら)がよい」などなど、バックナンバーへの言及があったから。



一人の作者の歌の変遷をたどるように読んでいらしたのだ。この日のためにいったいどれほどの時間を掛けられたのか。



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今回の10号作品については、一人ひとりの作品の特徴を、例えば、「行動していく作者」「全身を使っている」「気質そのものが歌になってる」「位置認識のある作者」「理知的に出している」「じわーっとくる」「今への感度を大切にしている」「時間を視覚化している」などの言葉で端的に述べ、連作全体をみる視点から、一首についてあるいは一句一語について、懇切に率直に話された。



午前11時から午後5時まで、花山さんには全ての作品に評をもらった。

それにしても、花山さんは、確かにゲストであったのに、ゲストがいちばんハードワークであった。そんな花山さんのとなりでお嬢さんのアキちゃんは一途に何かに見入っていた。




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結社が違えば、同じ内容を言うにしても批評の言葉が違う。言葉が違えば新鮮に感じられるといわれるし、実際そう感じもする。だが、花山さんの評の新鮮さは、言葉の違いだけからくるものではなかったようだ。



あ、ウィキにないことをもう一つ。

実は飛行機が苦手なのだそうである。(ウィキにはナイショよ)



 飛行機と畳の話したことを忘れないだらう夏になつても



by minaminouozafk | 2019-01-16 06:45 | 歌会・大会覚書 | Comments(8)



 大会の様子や担当の方のご尽力は12月10日のななみさんの記事に詳しく紹介されたので、今回は主に入賞作品についてご紹介します。


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 香川氏の講演の後は児童生徒の部の表彰式が行われた。今年は昨年より85首多い1605首の応募があった。校種別の1位作品を紹介すると


中学校の部1位 山口県知事賞

夏シャツのたなびくすそを直しつつきしむペダルをふみしめてゆく   北川 律歩


小学校の部1位 山口県議会議長賞

風を斬り稲穂なびかせSLが走って行くよ今日は祝日    西村 壮悟


高校の部1位 日本歌人クラブ会長賞

帰り道君の一歩は大きくて振り向く君が私の名を呼ぶ   櫃田 美月


 表彰式には、保護者の方も出席されるので、会場が一気に賑やかになる。小さな弟君や妹さんの姿もほほえましい。今年も出前講座として短歌の授業が行われた学校があって、小学校の部の1位はその時の作品。出前講座は短歌の魅力を伝えるよい機会であり、次の世代に短歌を伝える有効な手段だと感じた。
 俳句甲子園で有名な松山市は若い世代に俳句を広めるために市を上げて取り組んでいる。俳句の派遣事業が行われていて市役所の職員と若い俳句の実作者が高校に出前講座に訪れるのだ。最初に俳句の実作をして、その後に俳句甲子園のようにチームに分かれて論戦を体験する。審査員も設けられ、本番のようにジャッジも行われる。生徒が句作を楽しみ、どんどん上達するのが側でありありとわかる。短歌でもこんな体験ができると裾野が広がると思う。



 昼食休憩をはさんで、午後は一般の部の歌会と表彰式。歌会は入賞作品を中心にして各選者が講評を述べてゆく形で進められた。作品集には選者の選んだ作品については講評も載っている。選評を書く選者の方は大変だけれど、参加者にとっては後からでも選評が確かめられるのでとてもうれしい内容だ。


山口県知事賞

三百のてるてる坊主をぶら下げて菜の花祭りを子らは待ちをり      萩原 克則


山口県議会議長賞

父よりの軍事郵便よみかへす我に父なき七十三年      正木 紀子


日本歌人クラブ会長賞

天水の注ぎ込まれて峡の田は雲をあづかる生け簀となりぬ       藤井 重行


 思わず微笑んだのがこの作品


山口県教育委員会教育長賞

駅のホームにパパーと叫び飛びつく児パパではないが少しこそばゆし      山口 建


 小さな子どもの声が聞こえてくるよう。作者の面映ゆい思いやパパではないと分かった後の親子の様子も想像されて明るく楽しい作品だと感じた。今回は作者からの自作紹介があって、若い作者を想像していたら、年配の男の方がユーモアたっぷりに間違われた時の状況を語られ、会場は爆笑に包まれた。ななみさんの報告にもあったように和気あいあいの楽しいひととき。課題はあるけれど、大会の継続を願ってやまない。



 大会が終わった後はコスモスの世良弘美さんのお誘いで、高崎淳子さんと三人で天満宮茶室の芳松庵を訪れた。門をくぐるとそこは別世界で、散り紅葉の美しさにため息。短い時間だったけれど抹茶をいただいて至福のひとときを過ごした。


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水面に散り散るもみぢ散りもみぢ真鯉を撫でるてのひら無数




by minaminouozafk | 2018-12-13 06:00 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)


昨年山口市で開かれた県の短歌大会が、12月2日の日曜日、防府天満宮参集殿で開催された。今年は役員ではなく、一会員としての参加。この日を迎えるまでの役員の方々のご苦労を思いながら、会場で出会った大学の先輩であり、かりん所属の高崎淳子さんと並んで席に着き、短歌を味わう一日を過ごした。


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防府天満宮


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開会式。主催者の歌人協会会長の長尾健彦氏の挨拶と来賓のご祝辞。





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続いて、10時30分から広島県歌人協会会長の香川哲三氏の「佐藤佐太郎純粋短歌の世界」というテーマでの講演。香川氏は昨年同名の『佐藤佐太郎純粋短歌の世界』という500ページを越える佐太郎の評論を出版され、佐太郎の全十三冊の歌集について、作歌の背景や作品世界を具体的に論考されている。講演では佐藤佐太郎の十三冊の歌集を年代ごとに追いつつ作品から見えて来るものを縦軸に、作歌姿勢を貫くものを横軸にしてお話くださった。


・薄明のわが意識にて聞こえくる青杉を焚く音とおもひき       『歩道』

・苦しみて生きつつをれば枇杷の花終わりて冬の後半となる       『帰潮』

・みるかぎり起伏をもちて善悪の彼方の砂漠ゆふぐれてゆく       『冬木』

・海の湧く音よもすがら草木と異なるものは静かに睡れ        『形影』

・島あれば島にむかひて寄る波の常わたなかに身ゆる寂しさ      『天眼』


晩年の言葉として紹介された「言葉では言えないものを言う。だから自分の心を言い当てるということに苦心しなければならない。」「言葉に境涯の影があり、影に境涯の声のある如くせよ。」が心に残る。


目に見えるものの背景を短歌にこめた佐太郎の写生の鋭さと重厚さ。物の核心を捉えた表現。言葉の重量感。描写に込められた哲学的な深い思いやいのちへの慈愛の心。佐太郎の77年の人生を歌に添って展望する中で書き留めたメモの一部。詩の純粋性を短歌に求めた佐太郎の詩人としての心を作品を通して丁寧に解説されたあっという間の1時間だった。評を聞きながらしきりに「修練」という言葉を思い起こした。見ること、描写することを改めて考え、佐太郎の作品世界に浸った講演だった。



すみません。ここまで書いて時間が……。大会の後半は次回にご紹介します。

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ぼんやりと見ているだけでは見えぬもの冬の海へと参道は伸ぶ








by minaminouozafk | 2018-12-06 05:48 | 歌会・大会覚書 | Comments(6)

全体像は早苗さんが丁寧に紹介してくださった、本当に有意義で楽しかった二日間。

個人的に感動したことを少し。

帰宅してすぐに、お世話役の小田部雅子姉さんに感謝の帰宅メールを送った。

するとお疲れにも拘らず、早速「楽しんでいただけて、みんなの倍はうれしいのじゃないかしら」と返信をいただき、さらに帰りの駅でのお土産屋さんの場所が判りにくかっただろうことまで、最後の最後までの心配りをしてくださった。本当に感謝です。

先ず嬉しかったのは、五月の福岡批評会の翌日に一緒に伊万里散策に出かけたときのツーショットの写真を6/1のブログに張り付けようとして間違って消去し、手元に残らなかったのが残念だったが、今回こそは。

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そして、以前白秋祭でご一緒した雅子姉さんのご主人さまと再会できた事!

コスモスにも「水辺あお」のペンネームで投稿され、毎月素敵なお歌が楽しみ。今月号では〈とりどりの診察券がスーパーのポイントカードをおしのけてをり〉とユーモアの中にも病院通いが多いことが詠まれ、やはり体調も万全でない中のご参加にまたしても感謝。ペンネームの謎も解明できました。

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初日を終えてのホテル。事前に浴槽がなくシャワーのみの部屋があると聞いていて、逆に楽しみにしていたが、期待を裏切らない。特大のシャワーヘッド(左下が従来サイズ)で浴室は一気に温まり、ヘッドスパ気分。スケルトンの浴室とトイレも解放感~(ちーさまは、一人と判っていても恥ずかしかったと慎み深いお言葉でしたが)

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ぐっすり眠れて、朝も快適な目覚め。

二日目。「蔦の細道」入り口まで散策の予定でしたが、魅力的な石段にすこし登ってみた。

その先頭は、われらがなかむーこと中村キミヒコさん。朝食も食欲旺盛、石段もすたすたと一番奥まで歩いて、病後の回復が確信できた喜ばしい一日となった。

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明治のトンネルで不思議な光の筋を発見。

天井に刻まれたもので、なぜこの模様が出来上がったのか高野さん、桑原さんも共に語り合ったのでした。

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こんな、寄り道ばかりでどんどん時間オーバーしてゆくわれわれを、笑顔を絶やさずナビして下さった雅子姉さん、そして引率の先生そのままに、後になり前になりながら見守ってくださった福士りかさん。

ダメダメ生徒でごめんなさい。そしてありがとうございます。

寄り道中に高野さんもごいっしょにようやく一枚。

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最後の、一番の楽しみの芹沢銈介美術館。イラストレーション展の最終日で、一点一点丁寧に見て行った。そんななかで現代小説の挿絵のコーナーでは高野さんが編集者時代に、何人かの画家に頼みに行った時のお話が聴けた。桑原さんがコスモス歌集批評『明月記を読む』に書かれていたように、そのときのご苦労が「編集者として至福の時間」であり歌人高野公彦の礎になっていたことを感じた。

また、シンプルな「手仕事」のイラスト(早苗さんのブログに映像あり)を見ながら、高野さんはコスモスで作品に合わせてこんなシンプルなイラストを書いてくれる会員はいないかな、イラストから歌を詠むというのも楽しいかも。とコスモス誌上の改革を進める中で、どんどんアイデアを出してゆく頼もしさと編集人魂を感じたひとときだった。

さて、どなたか我こそはという描き手はいませんか~。

「丁子屋」の藁葺き屋根は葺き替えたばかりで晴天の空にかがやいていました。

参加された皆さま、初見の方も、再会できた方も温かな二日間をありがとうございました。

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        初冬の陽のぬくとさにふふみたりイヌマキの実と冬苺の実

        傘寿すぎし夫婦が育て摘むといふ山肌を這ひ昇るみかん園


by minaminouozafk | 2018-11-30 07:30 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)





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丸子宿「丁子屋」の前で。
二日目のオプショナルツアー参加者集合の図。


11月24,25日は静岡へ。「灯船」第11号の批評会。今回は特別ゲストに高野公彦氏を迎えての会とあって、34人が出席。盛会であった。しかしながら約5時間でこの人数の歌評をこなすのはなかなかハード。一作者に対し7分の持ち時間内で、参加者全員高野さんからの批評をいただき、17時には全作品批評が終わっていたのは、ひとえに司会者森田治生さん、タイムキーパー桑原正紀さんのおかげであった。ありがとうございました。

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今回、高野さんがおっしゃったことで気になったことをメモ的に。

・作品には作者名が張り付いている。作品を読むとき、その背後にある作者の状況を、読者は無意識裡に加味して読む。なので、説明過剰にならないように作歌したほうがいい。無記名の作品で批評する歌会では、一首の独立性について厳しく指導されるが、歌の姿としてはむしろ例外的。読者に寄りかからない、おもねらない作品を詠むための鍛錬の機会として考えた方がいい。

・12首、24首一連、全て同レベルの歌でそつなくまとまった作品に対しては、もう少し思い切ってもいいかも……とのご助言。緩急があった方が面白いし、印象に残る作品が生まれる。この言葉は、居酒屋「たぬき」での二次会で、「歌は自分が楽しくやればいいんですよ。自分が楽しくないのに読者が楽しいはずないでしょう。」という発言に繋がる。自分が詠みたいように詠む。その作品がどう評価されるかは、作者が考える問題ではない。


 その他、事柄ではなく描写を、一首を視覚的にもできるだけ長く書く、ひらがなを多用することで一首をゆっくり読ませるように……などなど大変参考になる批評をいただいたのだった。高野さん、お疲れさまでした。


 その後、「あざれあ」一階のレストランで懇親会。続いて前述の居酒屋「たぬき」にて二次会。幹事の小田部雅子姐さんのご配慮で、めったにいただけない静岡の幸をてんこ盛りでいただく。姐さん、すごく美味しかった。ありがとうございました。この席に姐さんの夫君、水辺あお氏がご参加。楽しいお話を伺えた。23時、散会。翌日の市内ツアーに備えて各自ホテルへ。充実した一日を終えた。


 明けて25日。希望者のみ22名のオプショナルツアー。小田部姐さん肝いりの静岡満喫ツアー。概要は以下をご覧あれ(特記すべきはこういう資料の充実。姐さん、ありがとうございました)。


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では、以下より、楽しい旅の模様を画像で一気にお楽しみ下さい。

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宿泊した「ガーデンホテル静岡」フロントにて。
もうクリスマス。
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「蔦の細道」入口まで散策。
この山道を越えるのは少々無理があり、明治の道、明治のトンネルを通り
宇津ノ谷地区に出る赤い経路を辿る。
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紅葉が美しい。
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「蔦の細道」入口。
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堰堤
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明治のトンネル。
ワインセラーとタベルナにしたいような雰囲気。
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宇津ノ谷集落。
家々に屋号発見。
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御羽織屋さんのワンコと戯れる高野さん。
レア写真(笑)。
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慶長寺の厄除け「十団子」。
由来は以下の石碑に。
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許六の一句。
十団子小粒となりぬ秋の風
涸びて小さくなった十団子。
リアリズムですねーとは高野さんの言。
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お昼は丸子宿の「丁子屋」で
名物のとろろ飯。
お腹いっぱいいただきました。
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午後は芹沢銈介美術館へ。
美しいエントランス。
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型染めの染色工芸家として有名な芹沢の
イラストレーターとしての一面を堪能できる企画展。
時間が足りなかったー。
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芹沢美術館横にある登呂遺跡。
ゆっくり見られなかったのが残念。
機会があればぜひもう一度。



そして時間は15時。日程を終えて、それぞれ帰途に着く頃合いとなった。万事周到に、かつホスピタリティ溢れるガイドをしてくださった小田部雅子姐さんに感謝して、楽しくて、勉強になった静岡の旅を終えたのだった。本当にありがとうございました。

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さよなら、富士山。


秋深む宇津ノ谷峠訪ねきてうつつにぞ会ふ山霊のこゑ








by minaminouozafk | 2018-11-27 06:37 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)

阿木津英先生をお迎えした、県歌人会創立20年の記念大会も先週、10月20日無事終了。

応募作品数は、なおさん人気の昨年には届かなかったものの755首。

好天に恵まれ、250名収容の会場も八割ほどの入りで、役員一同安心いたしました。

ご参加のみなさまに感謝です。

                 植村大会副実行委員長による開会の辞

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印象深かった講評から数首紹介いたします。

桜川冴子先生から二首。

〈福岡市長賞〉

極月の博多駅構内煮詰まれる豚骨スープのにほひただよふ  田久保節子さん

二句以下だけだと普通。「極月の」で趣きが変わる。ほんの一言の言葉の選択の大切さを示している。あえて使ったことが手柄。先の見えない重い現代の閉塞感を「煮詰まれる~」が言い当て、博多色も出ている。

〈福岡県ねんりんスポーツ・文化祭大会会長賞〉

捨てようか蛇の目番傘破れ傘過去を抱いてしぐれをゆくか   泉 満夫さん

講師の阿木津さんの師である石田比呂志氏の代表歌〈しぐれ傘一輪咲かせむらさきに烟る(さか)()にさしかかりたり〉『九州の傘』へのオマージュの一首。「傘」を比喩として、過去を背負って生きるしかないという気持ちを石田比呂志の歌を念頭に自分の歌として表現され、味がある作品。

高野さんの「厳密な読みをする人達の詠みが集まってはじめて名歌になる」というお言葉を思い出す講評でした。田久保さんはコスモスのお仲間です。

阿木津英先生の講評から一首。

〈秀逸〉

整備士となりたる()孫玄関に背筋伸ばして挨拶をせり    藤野榮子さん

「女」を取るとそうですかで終る歌。「女」ひとつで時代を感じさせ、これからの人生と女性達が新しい時代を拓いてゆく未来を感じさせ気持ちの良い歌。

ガラスの天井を突き破ってくれそうな女孫さんの姿。現代短歌にフェミニズムを提示された阿木津先生らしい目の付け所が印象的でした。

              選歌講評の様子

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ちなみに私のお気に入りの作品を二首。

〈福岡ねんりんスポーツ・文化祭最高齢者賞〉

(男性の部 90歳)今朝飲んだたしかに飲んだ飲んだはず飲んだつもりの薬が残る 佐藤昭二さん

(女性の部 95歳)風の中われを追ひ越して行くものら枯葉・のら猫・少女それから…村松初子さん

佐藤さんの作品は、老いの日常をリズムも抜群に良く、ユーモアさえ感じさせてくれ、とても気持ち良く読み上げさせていただきました。村松さんの作品は、とり残されるような思いが詩的に仕上がっています。お二人とも、早苗さんのカルチャーの生徒さん!

本当の最高齢102歳の向井まつさんは「福岡県教育委員会賞」を受賞されました。

みなさま、本当におめでとうございました。

そしていよいよ阿木津英先生による記念講演。演題は「歌の行方」

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宮先生の『短歌読本』から、歌の三要素「作歌には心、言語、節調が大切である」という言葉を挙げて解説(ありがたくも誇らしいことです)。加藤治郎がたたえる現代短歌を例に挙げ、そこに虚ろさを読み取り、危惧し、私達もこれで良いのかとぼんやりと感じていることを鋭く問題提起してくださった。石田比呂志と穂村弘のエピソードなども交え、張りの良いお声の楽しくも興味深い一時間でした。

              休憩中、阿木津先生と早苗さんと。

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阿木津英先生、本当にありがとうございました。

冷房が効きすぎて右足はずっと半攣り状態でしたが、大きなミスもなく司会も終えることが出来一安心。

受付をてきぱきとこなしてくれたユリユリ、重要な照明担当のクリクリさん、ご協力感謝です。

来年の講演は染野太朗氏。乞うご期待!!

    終了後ハロウィンバージョンのレソラホール1階で魚座のメンバーと恒例の1枚(ちづりん撮影)

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ブザー音鳴り、進行表めくる手が少し震へてやがて開会


by minaminouozafk | 2018-10-26 06:56 | 歌会・大会覚書 | Comments(6)