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2020年 02月 13日 ( 1 )

冷え込んだ先週の朝。出勤しようとドアを開けた瞬間、鼻の中をツンと、水と土の入り混じったような香りの冷気が抜けていった。外に出るとちらりと白いものが視界の端に映った。


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わずかだけれど、雪。ようやくの雪……。


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プランターにコンクリートの塀の上にぱらぱらと散らばっているのは立春を過ぎての雪。顔を上げると、かすかな軌跡をひいて落ちてくる。1905年(明治38年)の2月6日と並ぶ、115年ぶりの過去最も遅い観測の雪という。

物心ついて以来雪の降らなかった年はない。けれど新年が明けても寒波が南下しない今年は、温暖化が進んでいる確証を示されたようで胸の底にちりちりとした不安を感じていた。ようやく降った雪に「いつもと変わらない冬」の証しを見て(無理やり思い込んで)、ほっと息をついた。


寒波はしばらく続いたけれど結局、本格的な積雪は見ないまま。冬の青空が気持ちよかった日曜日、以前から気になっていたケーキ屋さん兼カフェを訪れた。



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大学生と地元企業のコラボレーション商品の「スイートマカロンタルト」。右は5種類のベリー、左はシトラスオレンジ。クリームやフルーツの盛られたタルトにマカロンがちょこんと載っている。しっかりおしゃべりを楽しんでの帰り、花壇の花に目が留まった。


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咲いていたのはクリスマスローズ。うつむきがちな、かわいらしくもどこか寂しげな花。


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今の時期に開花するのに「クリスマス」という名があるのは、12月に花を咲かせる「ニゲル」という品種があるからだとか。

そういえば小さな株をいただいて庭に植えているものがあるけれどまだ咲いたことがない。帰り着いて覗いてみたらうす桃色の莟がついていた。3年目の莟。


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英子さん家のアロエや晶子さん家のシンビジウムのように吉兆だと信じよう。


          水の記憶かすかに留め降る雪のしろき匂ひに朝ひらけり


by minaminouozafk | 2020-02-13 06:35 | Comments(7)