人気ブログランキング |

2020年 02月 12日 ( 1 )


 昨年、中冨記念くすり博物館で開催中の「忍者とくすり展」をご紹介した。今日はこの博物館の中に移設保存されている薬局をご紹介したい。



アルバン・アトキン薬局  有川知津子_f0371014_00060143.jpg



 アルバン・アトキン薬局である。



アルバン・アトキン薬局  有川知津子_f0371014_00063886.jpg




 120年前の薬局。120年前といえば、1900年。イギリスはヴィクトリア女王の治世、日本は明治33年である。



 この移設再現された薬局の棚には、当時売られていた薬がそのまま展示されている。



アルバン・アトキン薬局  有川知津子_f0371014_00061399.jpg




 この空間に気分が昂ってしまったこと、いうまでもない。でもとても静かに昂っていたはずである、それは誰も気づく人などいないほどの小ささで。



 それなのに、通りかかった人に、これすごいでしょうと声を掛けられてしまった。その人はちょうど見入っていたアトロピンの瓶をさして、中世にはこれを、貴婦人たちが瞳を大きく見せるために(美しくみせるために)使っていたことなどを教えてくれた。もちろん、そんな使い方をしてはいけないのである。



 アトロピンというのは、チョウセンアサガオなどのナス科植物に含まれるアルカロイドで、散瞳作用がある。日本薬局方には、硫酸アトロピンとして収載されている。



 昨日、衣装箱を整理していたらこんなものが出てきた。



アルバン・アトキン薬局  有川知津子_f0371014_00062379.jpg



 これは薬局勤めをしていたころに使っていた本。本棚からではなく、なぜこんなところからと悩んでしまったが、それ以上に、このマニュアルがあまりにもキレイなことに困惑してしまった。このマニュアルがこんなにキレイであってはいけないはずではないか。

 2003年版、もう使えないなあ。



  追ひかけて追ひつけなかつた夢を見た小児薬用量を過てるゆめ




by minaminouozafk | 2020-02-12 06:48 | Comments(9)