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マリー・アントワネットお気に入りのポリニャック公爵夫人


 節分の昨日、東京から帰省中の娘と太宰府へ。2月4日から九州国立博物館で開催される「フランス絵画の精華 ルネ・ユイグのまなざし」展のオープニングセレモニー及び内覧会に行こうと思ったのだ。

 日本ではあまり見る機会のない作品がたくさん展示されるから行ったほうがいいと勧められやってきた館内はもう、すごい人波。魅力的な作品が展示されているのはよくわかるのだけど、なかなかそこにたどり着けない。じっくり鑑賞するには、あらためて出直した方がいいと割り切り、今回は比較的空いている作品を選んで、自分のペースで楽しませていただいた。

 この絵画展は17、18世紀のフランス絵画における大様式(フランス古典主義美術)の形成と変容がテーマ。

 この大様式へのアンチテーゼとして生まれたロココ、またそのアンチとしての新古典主義、そして古典ではなく、「今」を主題に描くことを目指したロマン主義。さらには、アカデミズムの画家たちへの挑戦という形で登場してきた印象派の画家たち。展示はそうした流れで企画されている。

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 展示作品の最後が、「印象派の父」と呼ばれたエドゥアール・マネであったのは粋なはからいだ。滑らかな絵肌、遠近法など、アカデミズムが志向した芸術性を否定した芸術家集団が、印象派。印象派が当時どれほど革新的であったのか、出口近くに飾られた一枚のマネの絵が雄弁に語っていた。

 なんだかこの変遷って、古典和歌から、現代短歌への流れに似てるよね。まあ、絵画や短歌(和歌)に限らず、芸術ってこうして弁証法的に進んでいくのだろうけれど、その変化にはつねに敏感でいたい。ルーブル美術館の変革に寄与したルネ・ユイグのまなざしは、私にそれを教えてくれた。壮大なフランス絵画の300年。次はもう少し、ゆっくり辿りたいものである。

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宝塚歌劇団の「ベルサイユの薔薇」の衣装。


 その後の太宰府散歩。

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          飛梅
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         梅園

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       お茶屋さんで一息

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       定番の梅ヶ枝餅。


紅梅の梢より梢へ渡りゆくメジロ一羽の恍惚として



by minaminouozafk | 2020-02-04 00:58 | Comments(7)