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2020年 01月 30日 ( 1 )

寒の水  鈴木千登世

二十四節気では大寒、七十二候は末候の「鶏初めて(にゅう)す」(鶏が卵を産み始めるころ)のころ。「寒暁」「寒稽古」「寒晒」……歳時記をめくると「寒」のつく季語がずらり並んで、眺めているだけで身が引き締まるよう


寒といふ字に金石の響あり    高浜虚子


音にすると硬質の「きーん」だろうか。文字から響き、さらに皮膚感覚へと峻烈な寒さを音に感じる感覚の鋭さに魅了される。


けれど、今年はまだ雪を見ていない。このまま春になるんだろうか。


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龍福禅寺のさくら


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枝先にちらりほらり




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畑の野菜たち。夫の丹精のブロッコリー、キャベツ、大根が時ならぬ暖かさに大きく育っている。エンドウ豆の茎もいつになくすんすんと伸びていている。大きくなり過ぎて霜に合うと枯れてしまうというから難しい。

去年、初収穫を喜んだ夏みかんは、あの後、猿に持っていかれてしまった。二つだった実は今年は四つついて、黄色く色づいている。今年は花と一緒の姿が見られるといいなあ。


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 もう、二十年近く前、ぎっくり腰になった夫を治してくださった整体の先生から、「水」を飲むように勧められた。特に「寒」の時期の水は雑菌の少ないきれいな水なので一年の内でも一番たくさん飲みなさいと言われた。この時期の水はいつまでも腐らない水だとして酒の仕込みをしたりや寒餅を搗いたりする。先生の言葉を思い出して、職場にも水を持ちこんで、仕事の合間合間にちびちびと飲んでいる。体の中に積もったあれこれが洗い流されて清まるといいのだけれど。


地下ふかく冷えたる水にかすかなる雪の匂へりまぼろしの雪


by minaminouozafk | 2020-01-30 06:30 | Comments(6)