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2019年 01月 10日 ( 1 )

初詣はいつものように近くの三の宮神社にお参り。さらに今年は防府天満宮にも足を伸ばした。3が日は終わっていたもののやはりこのシーズン、受験生やその家族も含めたたくさんの参拝客でにぎわっていた。

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 参拝を終えた後、天満宮から右に100メートルのところにある「山頭火ふるさと館」を訪れた。防府は種田山頭火の生まれた地。入り口を入るとすぐに等身大の山頭火の蝋人形(?)が展示されていて、そのリアルな風貌にどきり。

有料の展示室まではギャラリーとなっていて、防府市ゆかりの作家や山頭火の和紙人形が紹介されていた。和紙人形は人形作家の長沼隆代さんの手によるもの。細部まで丁寧に作られた山頭火の作品世界を彷彿させる人形たちに見惚れてしまった。

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雨ふるふるさとははだしであるく


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酔うてこほろぎと寝てゐたよ


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生死のなか雪ふりしきる


 展示室に入ると左の壁一面に山頭火の生涯が紹介され、正面の壁には作品が次々と投影されてゆく。句集や日記のデジタル資料を眺めて、特別室展示室に入ろうと顔を上げた途端、壁の文字が目に入った。


 歩かない日はさみしい

飲まない日はさみしい

作らない日はさみしい


放浪と酒と俳句と。漂泊の俳人と称される山頭火を丸ごと現すことば。

調べてみると『行乞記』の中の一節で、

ひとりでゐることはさみしいけれど、

ひとりで歩き、ひとりで飲み、ひとりで作ってゐることはさみしくない。

と続く。

 山頭火の孤独に触れたようで、ずっと心に残っている。



作らない日はさみしいと言ふ声に振り向けば知らぬ顔のさざんくわ



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ふるさと館の入り口側に山茶花が咲いていた


by minaminouozafk | 2019-01-10 06:00 | Comments(7)