2018年 09月 10日 ( 1 )

数珠玉の花 百留ななみ


9月に入って久しぶりにまとまった雨。ようやく長かった夏も終わりの予感。ちょっとひんやりとした気持ちのいい朝。

しばらくぶりの壇具川沿いを歩く。土塀にはヘクソカズラの可愛い花ざかり。

いつの間にかススキも穂を伸ばし、鴨たちも元気だ。


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今朝は町内清掃らしい。ゴミ袋、草刈り機などが並べられ人々が集まっている。

川のなかの草刈りも始まるらしい。ススキやカンナ、紫陽花も伸び放題だ。

シオカラトンボ、オハグロトンボも飛び交っている。ああ秋・・・

たしかこの辺りに数珠玉が生えていたはず。やっぱりありました。今年も忘れずに茂っている。近づいてみると稲穂のようなものが、数珠玉の珠の上から覗いている。ズームインする。


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これは数珠玉の花だ。ちゃんと見るのは初めてだ。とても小さいのだか、きちんと雄しべがある。

しかし涙型の天辺から伸びているのはなんとも不思議。


まだみどりの若い数珠玉だか、だんだん灰色のつやつやの実になる。その実を集めて糸を通してネックレスやブレスレットを夢中で作った。幼い私にとっては宝物だった。子どもでも簡単に糸を通せたのは数珠玉に穴が空いていたから。涙型の数珠玉の実から上に細い紐のようなものがついていて引っ張って抜いていた記憶がある。たぶんそれは稲穂のような花が枯れたものだ。なんだか謎がとけたようですっきり。



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数珠玉は日本では1種類だけだが東南アジアでは細長い形の種類など7種類があるらしい。マレーシアやインでネシアでは糸でつなぐだけではなく、装飾品として服に縫い付けたり、タペストリーやカーテンなどにも利用されている。仏教徒の多いミャンマーやインドでは念珠を、キリスト教徒の多いフィリピンではロザリオを作ったようだ。お茶としてよく飲まれているハト麦はとても数珠玉と近い。だから、数珠玉も薬や食べ物としての役割もある。小さい頃に母が作ってくれたお手玉の中身も数珠玉だった。


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なんとも人間の生活と関わりの深い数珠玉。しかし、人間の生活の変化によって数珠玉も消えつつあるのではないか。

数珠玉の花言葉は〈祈り・恩恵〉壇具川の数珠玉はあと数時間で刈り取られる。

だから秋の終わりに実を取ることは叶わないが、毎年同じところに健気にはえてくる。できれば少しだけ数珠玉の実の収穫ができるように残していただけたらうれしい。




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数珠玉に糸通ししは数珠玉の花穂の出でし抜け殻の穴






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by minaminouozafk | 2018-09-10 06:34 | Comments(7)