2018年 08月 15日 ( 1 )

島の家の庭に、一本の百日紅がある。



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チトさんの木である。

チトさんは、祖母茅意子の母で私の曾祖母である。

チトさんのことは、以前、ここでも書いたことがあるかもしれない。



チトさんが亡くなってしばらくすると、庭に知らない木が増えていた。

祖母が、チトさんのうちの庭にあった百日紅を、ここに移したという。

移し植えられたのは、おそらくもっと涼しい季節だったにちがいないのに、

私がその木に気づいたのは、夏になり、花が目につくようになった頃のことであった。



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当時は、その花弁のひらひらの巧みさに感じ入るばかりで、

百日紅を運ばせた祖母の気持ちを思うことなど全くなかったように覚えている。

祖母の人生を思うには、まだあまりにも幼くて知りたいことが多すぎたのだ。

かれこれもう35年ほど前のことになる。



また台風が来ている。

百日紅の残りの花も、散ってしまうだろう。



今日は、お盆の三日目。

夕刻までの時間をしずかに過ごそう。



  どのやうな掟があるといふのでせう夢に来てひとはほほゑむばかり



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by minaminouozafk | 2018-08-15 08:14 | Comments(6)