2018年 07月 05日 ( 1 )

鰐鳴神社  鈴木千登世

2週間前に初鳴きをした蜩が、短い時間ながら決まって鳴き始めた。

カナカナというと、夏の終わりの夕暮れが思われるけれど、実は6月の終わりから他の蝉に先駆けて鳴くことを、この地に住むようになって知った。

梔子の花も甘い香りを漂わせている。

いつの間にか、夏。

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一年の折り返しでもあるこの時期は神社で夏越しの祓えが行われる。去年ちづさんがハヤアキツヒメの豪快な「加加吞み」を紹介してくださったことが思い出される。


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鰐鳴神社(夏越しの祓え当日の6月30日、山口は豪雨だったので写真は去年のもの)



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茅の輪

鰐鳴神社。地名から小鯖八幡宮とも呼ばれ、海(瀬戸内海)からは遠く隔てられたところにある神社。

ずっと名前が気になっていた。

内陸に建つのになぜ鰐なんだろう。なぜ鳴くのだろう。

その答えは本堂の脇の案内板に示されていた。

「社伝によれば平安時代中期、大分県の宇佐八幡宮から勧請されたという。神霊を宇佐に迎えに行っての帰途、山口湾から椹野川をさかのぼり、山口の鰐石に上陸したとき、こまで従いきていた鰐が別れを惜しんで鳴いたという故事によって鰐鳴八幡宮という。」



実は山口駅の近くの仁保川、問田川と椹野川が合流した先に鰐石橋と呼ばれる橋が架かっていて、重ね岩(巌上松)があることで知られている。今は水量が少なく浅い流れだけれど、かつては瀬戸内からの旅人が往来する船着き場であったという。


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鰐石橋と重ね岩。松が岩の上に生えている。


鰐鳴の由来の地。

泣いた鰐は鰐鮫だろうか。

など考えながら神社のホームページを覗くと、驚くことが記されていた。

「神様をお慕いして従ってきた鰐(当時の海上生活者)は、ここで鳴()いて別れを惜しんだといい、その故事により「鰐鳴八幡宮」といいます」



鰐とは海上生活者!人であったかもしれないのだ。


ずっと船での暮らしなのだろうか。

どこの海で暮らしていたのだろう。

「鰐」という名はなぜなのだろう。

因幡の白ウサギの伝説と関係あるかしら。

ああ、妄想がとまらない……



けれど鰐=海上生活者ということは、この記事以外ヒットしなくて、とりとめない妄想はもやもやとしたまま。



鰐といふ一族ありぬみんなみの波を渡れる海人の生


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by minaminouozafk | 2018-07-05 06:10 | Comments(6)