2018年 06月 16日 ( 1 )

 わが家は川が近い。下っていけば、博多の歓楽街の中洲を抜け博多湾にそそぐ二級河川の那珂川である。この川付近はまだまだ自然に恵まれていて、春には見事な桜並木、そして河川敷には季節ごとに野の花が咲く。鳥が運んできたのか、イチョウや胡桃の木など雑多な種類の木が1、2本ずつ育っている。

 鳥の餌となる小虫や木の実、草の実も豊富なのであろう、鳩や椋鳥など鳥の姿をよく見かける。この季節は子育ての時で、少し前にはこのブログに書いた電柱の上に巣作りをしていた鴉が巣立って行った。そして今は燕の季節。スーパーまでの短いあいだにも「ツバメの糞注意」の張り紙をしているところがあり、巣を見上げると満室、空室いろいろである。

 そんな巣の中でも、毎年燕が帰ってくるところがあり今年も5羽の雛が孵っていた。写真におさめたのが6月10日で、既に餌を運んでくる親鳥に負けないくらい大きくなっていて巣の中で、もうこの体勢以外はとれませんというような様子でぴっちりと収まっている。燕の顔をまじまじと見るのは初めてだったが、子燕くんたちはくりっとした黒い目が印象的だ。

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 その二日後、12日に見に行くとなんと5羽が3羽になっていた。巣の中も少しばかりゆっくりできるようで、ゴソゴソと動いて方向を変えたりしているが顔はしっかりと外に向いて、餌を運んでくる親を見逃すまいとしているようにみえた。

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 こうやって、一羽一羽と飛び立っていくのかと少し淋しい思いもしていたのだが、その翌日の13日は、あらあら4羽に逆戻りしていた。それはそうだろう、ある日を境に突然独り立ちするのは難しいに違いない。ちょっと練習をしていたのかもしれない。周りに目をやると、車にぶつかるのではないかとハラハラするような低空飛行をしている燕や、2羽で繰り返し繰り返し急な方向転換、まさに「燕返し」の語源にふさわしい飛び方で飛んでいる燕がいた。

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 一回で巣立っていける燕もいれば、少しずつ覚えて慣れていってから巣立つ燕もいるのかもしれない。私が様子を眺めている間にも親鳥が何度も餌を運んで来ると、その度に子燕の口が一斉に大きく開く。
疲れたらゆっくりできる巣に戻り、またパワーが貯まったら外の世界でチャレンジをしながら独り立ちをする。餌を運ぶ親燕の仕事も、もうそろそろ終わることだろう。

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     放たれた矢のごと飛べる日のことを夢みてねむれふくふく燕


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by minaminouozafk | 2018-06-16 08:56 | Comments(6)