2018年 06月 04日 ( 1 )



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何気なく窓の外を見ていると郵便屋さんが駐車場側から入って、ポストの内側から何かを入れている。なんだろう?と思ってさっそくポストを開けてみると、白い箱。〈こわれもの〉のスタンプが押してあるが、普通郵便のようだ。20×10×10ほどの大きさはとてもポストに入らない。


差出人は尾道市の持光寺。1ヶ月ちょっと前に友人と訪れた寺だ。粘土を左手でギュッと握って作った仏様を焼き上げていただいたものが送られてきたのだ。ご近所でちょくちょく会う友人のも一緒にお願いしたから二体入っている。


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千光寺、御袖天満宮、天寧寺・・・とめぐりカフェでひと休みして石畳の坂道をのぼり、石門をくぐったら持光寺の本堂。


あらかじめ握り仏が作れることは調べてあるが、だれもいない。チャイムを鳴らすとご住職が出てこられた。


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握り仏を作りたいのですが、とお願いすると、粘土や棒や板やヘラなど一式を。そしてご住職は拳大ほどの粘土に棒を差し込まれて「どうぞ左手でしっかり握ってください。」とおっしゃる。恐る恐るギュッと握ると「それくらいで大丈夫です。」手を外すと「仏様のお顔に見えてきませんか。眼や耳や白毫をどうぞ。」と奥にもどられる。最後に名前、日付、持光寺の印をいれて完成。

後日、焼いて送っていただくことをお願いした。それが今日とどいたのだ。


〈あなたの手の中で今まで形の無かった粘土は、佛さまのお姿を借り寺の窯で焼き上げて石となりました。そして本日、当山の本尊「五劫思惟の阿弥陀如来」の御前でお精根を入れて、あなたのお手もとにおとどけしました。どうぞあなたの念持仏として大切になされますことを願っております。〉



の手紙が添えられている。

学校もスポーツも政治も本当のことがわからない不思議なこのごろ。こころは嘘か本当かはちゃんと分かっている。そういえば嘘発見器という言葉、最近あまり聞かない。たしか心拍数とかで判断するはずだったが・・・・精度はあまり上がってないのだろう。ほんとうに大切なものは目には見えない。あとであの時だったとならないように・・・小さな私にできることは祈ること。焼き上がった念持仏様を左手でそっと握ると当たり前だがピタッとおさまる。なんだかうれしい。


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土塊の握り仏の手向け花 小さき野蒜の星花を摘む






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by minaminouozafk | 2018-06-04 05:16 | Comments(6)