2018年 05月 30日 ( 1 )

手元にある『宮柊二集』全10巻別巻1(岩波書店)には、随所に傍線が引かれている。


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何かの拍子に、元の持ち主のこうした学びの痕跡に出くわすともういけない。調べごとはどこへやら。想念のおもむくままに遊んでしまうことになる。そうしていつしか調べごとのあったことさえ忘れてしまうのだ。


上の写真は、同集4巻の後記の一部で、第9歌集『忘瓦亭の歌』を解説した箇所である。執筆者は、葛原繁。葛原はここで山本健吉が『忘瓦亭の歌』に寄せた帯文を引用する。


誰と知れぬ人の手による傍線は「人生孤絶の忘我の極み」(山本の言葉)から始まり、次の頁におよんでいる。もちろん私も傍線に乗っかっておよんでいくことになる。


  先人のサイドラインに導かれ柊二の歌をめぐる半日



この『宮柊二集』全10巻別巻1(岩波書店)は、私が短歌をはじめたころ、近隣の図書館には所蔵されていなかった。今はどうなのかな。


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by minaminouozafk | 2018-05-30 06:11 | Comments(6)