2018年 05月 07日 ( 1 )


コンクリートで改修されているが、くねくねと曲がって続く小さな水路。その水路に沿った曲り道。

この小さな水路の海側は2メートルほど地盤が高い。今は海まで少しあるが、以前は海岸線に近かったと思う。ふつう海側は低くなりそうなのにと不思議に思う曲り道だ。

断層崖なのかもしれない。ちょっと日陰の車もバイクも通れないくねくね道。山側は古い住宅がならぶ。


なにげなく庭をながめつつ進んでいると鮮やかな黄緑と黒のシマシマが目の前に。まるで揚羽蝶の幼虫の色あいだが、植物らしい。


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近づいてみると、あらあら土筆そっくり、ジャンボ土筆が混じっている。なんだか不思議な光景だが、そばにニョキニョキ生えている濃い緑の茎はトクサに違いない。生け花の材料として使ったことがある。ってことは、シマシマは新芽で土筆は花?土筆そっくりの部分を指で突付くと粉がうわっと広がった。土筆と同じ胞子だ。


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帰って調べてみるとどちらも シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属。


ちなみに花言葉は、トクサは率直、非凡。ツクシは向上心。


トクサ目のうち、現生の植物はトクサ科トクサ属のトクサ、ツクシなど15種だけで、他に化石としてロボクなどがあるそうだ。

トクサの繁栄していた時代は古生代、恐竜全盛の中生代よりも前の時代だ。

地下茎で広がって胞子を飛ばす。生命の鎖の強さがみなぎっている。

ロボクは10メートルを超えるものもあったようだ。もちろん中生代も恐竜と共存。想像するとワクワクする。


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トクサは砥草・木賊と書く。

砥草は 〈砥ぐ草〉 むかしからサンドペーパーの代わりとして使われていたからだ。茎の表皮細胞の細胞壁には珪酸が含まれていて硬い。茎を水に漬けたあとしっかり乾かす。今でも漆器の生地加工やクラリネットなどのリード楽器の竹製リードの微調整に使われている。滝廉太郎は爪を磨いていたらしい。


木賊は 〈もくぞく〉 と呼ばれる生薬になることからだ。干した茎を煎じて飲むと目の充血などに効果があるようだ。

またトクサの渋い緑は木賊色とよばれ、中世の武士たちにも好まれ、江戸時代には流行色となる。

ずっとずっとむかしから生えているトクサの仲間。トクサはツクシの数少ない兄貴分だ。



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恐竜があらはるるまへ地の底にツクシ、トクサの根つこありけり









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by minaminouozafk | 2018-05-07 07:33 | Comments(7)