2018年 04月 02日 ( 1 )



菜種梅雨がようやく止んだと思ったら、あらあら木蓮も辛夷も終わって桜満開。


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日和山公園はむかしから下関では桜の名所。

提灯やライトアップの準備で忙しそうな夕暮れ前。

関門海峡をながめる高杉晋作の大きな立像が公園の中心。

関門橋、対岸の門司も薄桃色の桜越しにみえる。


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この春はおだやかな晴れがつづく。せっかくなので春の野に。

かつて息子の剣道の仲間と行った桃源郷のような不思議な桜をおもいだした。

たしか貯水池のさくら。透きとおった小川にハヤが泳いでいた。

車で行けば30分ほどだろうか。

桃源郷・・・ひとりでは心細いので友だちを誘って再訪。

原っぱの駐車場は記憶のとおり。


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そうこの小川だったと思ったら、蒲公英、菫、ほとけのざ・・・あっ土筆!

視線を地面によせると、あちらにもこちらにも、さくらの花の下に小さなお花畑。


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はーるの小川はさらさら行くよ 岸のすみれやれんげの花に



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ほんとうに春の小川のままの光景。

ハヤは水の中で並んで泳いでいく。靴下、靴を脱ぎたいが我慢。

満開の桜をほぼ独り占め。地元の人が桜を見上げながらときどき過ぎる。


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古い急な石段を上ると貯水池の堤。

昭和4年完成の登録有形文化財の取水塔がレトロ。

やさしい春の陽に似合う。

下関の上水道の歴史は古く明治39年に敷設されている。



この貯水池の水は今でも12km離れた日和山の浄水場に送られている。

奇しくも関門海峡そばの夕暮れの桜を先日ながめたところだ。


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せっかくだから貯水地を一廻りしよう。

まだまだ花ざかりの大きな藪椿、山桜。谷渡りの鶯の声がひびく。

木漏れ日を抜けて、明るい陽差しのなかを歩く。


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黄色はたんぽぽ、きんぽうげ、なのはな。紫色はすみれ、ほとけのざ、おどりこそう、れんげ。

そのなかで保護色の土筆。蕗の薹ものびやかに花を咲かせている。


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春がきーた  春がきーた  どこに来た  山にきーた 里にきーた 野にも来た


おもわず口遊む。シンプルな歌詞にメロディ。寒かった冬のあとの待ち遠しかった春。



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花がさーく 花がさーく どこに咲く 山にさーく 里にさーく 野にも咲く


作詞は高野辰之。

春の小川、朧月夜、故郷、もみじなど文部省唱歌として誰もが知っている懐かしい曲をつくっている。国文学者。

作曲すべて岡野貞一。


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ほんとうに春はちょっと離れた山からそして里に野原の順でダダ-っとやってきている。

ひさしぶりに体感、下関のような地方都市でも生活圏では見ることのできなくなった原風景。

花も山からうわっと広がってくる感じ。


植えたわけではないのに春だから咲くのだ。

藪椿も、山桜も・・・



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みずみずしい黄色の元気な蒲公英。ほんとうに澄みきった黄色。

なんだかいつものタンポポと違うような・・・やっぱり!萼をみるとニホンタンポポ。

在来種はめっきり少なくなっている。うれしい。日本たんぽぽは春にしか咲かないらしい。



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立派なナズナを振りながら小さな音を愉しみながら歩く。


途中、地元のおばちゃんと春ですねと挨拶。

土筆がいっぱいですね、と話すと好きなだけ取っておかえりと。

たぶんもと畑は一面につくし、れんげ、つくし、ほとけのざ、つくし。



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ビニール袋いっぱい夢中で土筆取り。

帰ってから袴をとるのに小一時間かかりました。

キンピラと佃煮の常備菜になりました。



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桜だけではない。野原には本当に色とりどりの春の花があふれていた。



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清々しい気持ち。

きっと寂しいこころ殺伐したこころも元気になれる。

春の野原の魔法。




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平飼ひのにはとりの産む卵黄色ニホンタンポポおいしさうなり







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by minaminouozafk | 2018-04-02 07:37 | Comments(7)