2017年 08月 27日 ( 1 )

残暑の厳しい毎日が続いているが、それでも朝夕はすこし涼しくなってきた。庭でも夏中食べてきたゴーヤにもうあまり実がつかなくなったし、胡瓜も蔓の高いところに実が下がっている。胡瓜の実は下から順番に生るので、高い場所に生るのは実の終わりが近いことを意味する。

f0371014_15425708.jpg

毎年夏は胡瓜を食べることが多い。胡瓜のおかげで多少体重も減る。胡瓜ダイエットだ、ありがたい。


夫は野菜を作る人、私はそれを料理する人なので、胡瓜が毎日生り続けると嬉しいけど、何を作ればいいのか悩む。

漬物、中華風酢漬け、胡瓜揉み、胡瓜の冷製スープ、胡瓜と肉の炒め物、ピクルスetc?


今年は8月初めから長女が同居し、よく食べてくれたが、胡瓜をスライスしたものをそれぞれがお気に入りのドレッシングやぽん酢で食べることが多かった。わが家では朝食はパンだ。そこに胡瓜のスライスがあると必然的にパンでそれをはさみ、胡瓜サンドイッチのようなものになる。


イギリス人作家の小説に、胡瓜のサンドイッチというものがお茶会のシーンなどで登場することがある。どちらかというと主人公が貴族的な集まりをやや皮肉な目で見ているような場面で出てくるような気がする。

胡瓜だけが入ったサンドイッチ、なんだかパンまで湿ってしまいそうで、美味しくなさそうだと思っていた。

f0371014_15425136.jpg

しかし、ネット検索して調べると、レシピが見つかった。
現在のイギリスでは胡瓜は高価だったり、珍しくはないが、過去には胡瓜は貴族階級の温室で育てられた貴重な野菜だったとある。
ステイタスシンボルとして、貴族的な人々のお茶会などでは

ごく薄く切ったパンにバターを塗り、胡瓜を挟みサンドイッチにしたそうだ。

それならとサンドイッチ用にパンを薄くきり、バター・辛子を塗り、スライス胡瓜を並べて食べる。思ったよりも美味しい。さらに塩を振る、胡椒もかける。

薄いパンをトーストして胡瓜をはさむと、ぐんと日常的になるが香ばしくてこれも美味しい。

(ネットのレシピ集には胡瓜の並べ方で、切り口を美しく見せる方法などもあったが、来客をこれでもてなすことは無いと思うので試さない。)



結局、胡瓜サンドイッチは美味しいというのが結論だ。
貴婦人がひとくちで食べられるように小さく上品につくるものらしいが、胡瓜たっぷりで、庶民的にマヨネーズなどを塗るのも美味しいと思う。


ネット検索した時に、〈村上春樹の胡瓜サンドイッチ〉というのも出て来た。レシピを見ると、ハムとチーズがいっしょに挟んであるという。
確かに美味しそうな組み合わせだが、これはもう胡瓜サンドイッチとは呼べないだろう。


胡瓜サンドイッチは、胡瓜以外の具材は無しで、作ったらあまり時間をおかず水分が出る前に食べたい。もちろん熱い紅茶と一緒に。



   実をつけぬゴーヤの葉かげ窓にみて胡瓜食みをり八月の末



[PR]
by minaminouozafk | 2017-08-27 09:26 | Comments(7)