2017年 02月 22日 ( 1 )

五人囃子は、向かって右から謡(うたい)、笛、小鼓、大鼓、太鼓の順に並んでいる。

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   太鼓       大鼓       小鼓      笛       謡

――それは、音の大きさの順です。

社会の時間に先生はそう言ったけれど、なんだかすっきりしなかった。
その説明では、謡と笛、笛と小鼓との並びの関係がうまくないように思えたのだ。
もう35年前のことである。

先日、こんな話をきいた。

――それは、口からの距離です。

(五人囃子の並べ方のことを言ったのだ)

口からの距離! 音の鳴る位置が、口から遠ざかる順に並べるのだという。

見てみよう。音はどこで鳴るのか。

右端の謡は口を開けている。鳴るのは謡い手のからだそのものである。

次は笛。笛は口元にあてがわれ、音は口からすこし離れたところで鳴りはじめる。

中央の小鼓は肩に、その隣の大鼓は膝にのせられている。
音はそれぞれ肩、膝のあたりで鳴りはじめるのだ。

左端の太鼓は地におかれ、撥で打って鳴らされる。

たしかに、口から遠ざかっている。
たしかに、口から遠い楽器ほど、謡から遠い距離に置かれている。

それにしても口からの距離とは――。


口とはいったいなにものだろうか。



  祖母の声のこしておけばよかつたと一度おもひて絶えておもはず     




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           柳川藩主立花邸「御花(おはな)」の雛飾り


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                   三番叟



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by minaminouozafk | 2017-02-22 06:49 | Comments(8)