2016年 08月 29日 ( 1 )

自由研究


8月も残すところ3日。ということは、夏休みもあと3日。子育ても終わり、このごろはすっかり夏休みを忘れている。



私自身、厳しい母親のもと夏休み帳は7月いっぱい。自由研究、工作、読書感想文とぴしっと管理された従順な一人娘だった。しかし、本来、ぼぉっとしている怠け者の私。息子達には自由にと、放っておくといつも親子でたいへんな夏休みの終わり。なかなか真面目にとりくまないくせに、息子たちは自由研究が好きだった。


お盆休みを終えて、また空き部屋となった子供部屋を片付けていると、自由研究が入ったダンボール箱を発見した。ありの観察、かがみのふしぎ、パンのカビ。なつかしい。なかでも、釘付けになったのは、〈しおのみちひき だんぐ川 〉だ。21組とある。長男が小学2年の時の夏。「ぜんぜん雨降ってないのに、今日は壇具川すごい水やったよ。」この一言から朝な夕なに壇具川河口の石段に通った夏だった。幼稚園児の暇な二男もけっこう一緒に通った。ただ、石段の何段目まで海水があるかを観察するアナログ的なものだった。満月の時は本当に潮が満ちてくる。上ってくる円かな月と川面をただ眺めていた。月明かりのなか泳いでいたボラの子たち。釣りをしているオジサンと仲良くなったり。大潮の時はこんなにも引くのだと驚き、海岸まで走って行ったり。蟹や亀とも遊んだ。ゴミだらけだった台風あとの河口。ゆるいゆるい時間が流れていた。



今はいろいろな自由研究キットもある。インターネットで簡単に検索できる。また、自由研究代行業なんかもあるらしい。ケータイもネットもない時代。それは、ほんの少し前。人間は次々と新しい発見をし、疑いもなくそれを取り入れ進化と思っている。すばらしい叡智であるが、元にもどることは非常に難しい。恋だって絶対にスマホなしのほうが良いと思うけど、息子たちには無理。一人ひとりが流されずに進めればと思うのだが。ブログを書きつつも、ゆるい時代の流れから抜け出せない。いや抜け出したくないのかもしれない。



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〈壇具川河口 2016.8.27〉


パソコンがなくてよかった息子らのゆるくてあつい自由研究

百留ななみ




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by minaminouozafk | 2016-08-29 06:26 | Comments(7)