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パスポート  栗山由利

 41歳の時に、家族でフロリダのディズニーワールドに行くぞ!という私のわがままから私のパスポート生活がスタートしたので、71歳の今年は4冊目のパスポートの更新をした。

 次の更新は81歳。それから海外に行くかと聞かれればなんとも言えないが、パスポートは本人確認の強力な書類なので切らさないでおこうと思っていた。


 それがある日、元国有企業の金融機関のネットバンキングから送金機能を使うのであれば本人確認の手続きをするようにというお知らせが来た。そこでパスポートを使おうと思ったのだが、なんと確認書類の中にパスポートが入っていなかった。当然のように一番に書かれたマイナンバーカードと運転免許証、在留カードのみなのである。私はマイナンバーカードは作っていないし運転免許証は返納して運転経歴証明書しか持っていない。日本人なので在留カードはない。いや、窓口でもパスポートは本人確認書類として有効だったはず。


 そこで調べてみるとなんと202024日以降に発行されたものは単独では本人確認書類として使えず、他の書類との組み合わせが必要であると記されていた。私のものはそれ以前のものだったが、なにしろスマホアプリがはなっからパスポートを除外している。では、ということで窓口に行って本人確認をしてもらいシステムのほうに登録してもらおうと思ったが、窓口の端末からはそれはできないという返事だった。どう考えても腑に落ちない。


 そもそも日本国が諸外国に対して個人の身分を証明しているのにどうしてそれが国内で通用しないのか。それは202024日をもってパスポートから住所欄(所持人記入欄)が廃止されたからだという。その理由は「パスポートはもともと住所は自筆であり、居住地を公に証明するものではないため」だそうだ。いや、あってもいいんじゃないですか?ついでに電話番号もあれば紛失したりしたときに便利なのではないですか?


 なんでも疑ってかかる私としては裏を読みたくなるのは仕方がない、お許しください。これは少しでもマイナンバーカードを浸透させようとする手立てではなかろうか。「ほらね、マイナンバーカードを作ってないからですよ」と言われている気がするのである。別に訳もなく毛嫌いしているわけではない、ただ運用面にいまいち信用が持てていないから作っていないだけである。つぎはぎだらけのシステムに思えてしかたない。そしてパスポートを本人確認書類から外した経緯のように、からめ手で選択肢を狭めていくようなやり方がはっきり言って気に入らない。

 ここで私ひとりが吠えたところでなにも変わらないが、行政のやることにはしっかり目を光らせておかねばならないとあらためて思った一件だった。


パスポート  栗山由利_f0371014_17313042.jpg

           晴れわたる空に稜線くきやかな背振の山は雪をいただく


by minaminouozafk | 2026-01-24 06:00 | Comments(0)