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水仙 大西晶子

 庭の水仙がここ数日の暖かさで急に咲き始めた。白い花びらと黄の副冠の、よく見かけるタイプだ。私の住んでいる町では水仙が空き地や法面に勝手に生えて増えているように見える。多分気候や土がよく合っているのだろう。 水仙の花は香りが良く楚々として感じが良いが、実は毒性が強く、ニラと間違えて料理し食べたりすると場合によっては亡くなることもあるらしい。

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 話は変わるが、今このブログのメンバーが参加している催しの一つに太宰府奉納連歌があり、尾崎千佳先生のご指導のもとで加えて頂いている。先日私に順番が回ってきた、「季節は冬か雑、できれば恋に関わる句を」ということだった。そこまでの連歌の中ではすでに恋は成就しているように読めたので、二人が幸福であるような雰囲気を表したくて植物の香りを読もうと思った。

歳時記を探すと梅と水仙が冬のものだったが梅はすでに一度最初の方で使われている。そこで水仙をと思ったが、水仙の名は漢語の様に見える。(連歌では和語しか使えない)和名がないかと思ったが見つからない。

尾崎先生にお尋ねしたところ水仙は時代的に連歌では使えないとのことだった。なんとなく日本に古くからある花だと思っていたが、〈水仙〉という名も水の多い土地を好む仙人の様な植物だという意味の漢語だということで、やはり中国からの外来植物なのだろう。


それでも先日テレビのチャンネルを変える途中で偶然に見た番組で、華道の池坊では水仙の葉の組み方が基本中の基本なので、宗家の建物・六角堂の前の池には丈2メートルほどの水仙の立花のオブジェが飾られていると言っていた。華道が広まったのは室町時代辺りからなので、そのころには水仙は一般的な花になっていたのかと思う。


 外来種かもしれないが今ではすっかり日本に馴染み、あちこちに有名な自生地のある水仙。わが家の庭でもいつ植えたのか忘れてしまったくらい長い間咲き続けてくれるのをありがたく思っている。しかし近い場所にニラを植えるのは、止めておこう。

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有毒の花には見えぬ水仙を模した練り切りあぢはひて食ぶ









by minaminouozafk | 2025-12-21 11:19 | Comments(0)