2025年 12月 13日
マオズのお留守番 栗山由利
犬や猫が好きでもなかなか飼うことには躊躇いがあるという人たちのその理由のひとつに、家を留守にできないというのがある。一匹だったら家をひと晩くらい空けても、ご飯をすこし多めに置いておけばできないことはないかもしれないが、わが家のように三匹も居るとなるとそうもいかない。では、今回のように5日も留守の場合はどうしたかというと、その間のお世話はキャットシッターさんにお願いするという方法を選んだ。

先代の三匹の時はまだそういうシステムが現れ始めた最初の頃だったようで、私の周りではキャットホテルに預けるというのが定番だった。何度か利用したことがあったのだが、人懐っこい〈とら〉はすぐに慣れてケージ内でお腹を上にしてくつろいでいたらしいが、人見知りの〈いね〉は「ご飯をぜんぜん食べませんでした」とガリガリになって戻ってきたことがあった。好き勝手に家中を使っていた猫が、突然知らないところに連れて行かれ、しかも狭いケージの中に入れられたりした時の不安を思うとつらくなる。「三つ寝たら帰って来るからね」と言い聞かせても分るわけはなく、その心細さを思うとよそに預けるという事にはどうしても踏み切れないでいた。
そんなことを思いながら調べていると、今はキャットシッターという職業があるということが分かり、次に利用するならこれだとひそかに決めていた。留守中に他人が家の中に入るということに些か抵抗はあるものの、マオズのことを考えると一番ストレスは少ないのではないかと思い利用している。今回で5回目だが初回の事前打ち合わせに十分に時間をかけていたこともあり、三匹とも随分と慣れて来たし私たちとシッターさんとの信頼関係も一段と深くなり、今は最初の不安はなくなった。お世話で家に入るたびにLINEで画像や動画を使い逐一連絡をしてくれるので、中国にいてもネットさえ繋がっていれば様子がすぐにわかるし、新聞や郵便物の取り込みやちょっとした植物の水やりくらいまでならお願いできてそれも助かっている。

マオズもふだん私たちには見せない顔も見せたりするので、それも楽しみでもあり反省点にもなっている。身体を触られるのが苦手でまだ一度も抱っこが出来ない小米が二人のうちの一人のシッターさんには興味津々で、初対面なのに頭をなでてもらっていたり、花は上手に遊んでくれるシッターさんがお気に入りで〈食べる〉より〈遊ぶ〉優先でシッターさん泣かせ。普段どれだけおもちゃで遊びたかったのかと反省することしきりである。ダオはおおらかでどちらのシッターさんも嫌がりもせず適度な距離をおいているようだ。それにしても遊ばせながら撮影するシッターさんの技術はすばらしい。


今日は〈いね〉の13回目の命日にあたる。マオズとのわちゃわちゃした暮らしもまだしばらく続きそうだ。

猫だからやつぱりしてた猫かぶり わたしにみせない顔あれやこれ

