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「水城292号」届きました   鈴木千登世

昨日のブログで発行人の有川知津子さんからお知らせがあった「水城292号」が届きました。今号の吉祥文様は「薄に蝶」。


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これまで裏表紙の見返しにあった解説が表紙の裏に、表紙裏だった「白秋と柊二」が裏表紙見返しに入れ替わっていて、どちらも楽しみにしている記事なので真っ先(とその次)に読みました。

「白秋と柊二」は三人称の外形をとりながら一人称として機能している「父」という視点での解説。惹かれました。


歌集紹介は大野英子さんと栗山由利さんによる木畑紀子さんの『女郎花月』と四野宮和之さんの『丙夜の音』。連載の「『群鶏』を読む」などいつもの内容に加えて今号は6月にあった高野公彦さんの出前歌会の記が大野英子さんの筆でまとめられています。

添削例を示しつつ要所を記した説明を読みながら、出前歌会での温かな雰囲気に包まれてのゆたかな学びを思い出しました。「うっとり3分、推敲3日」という高野さんの名言!ふたたび心に刻みました。6月13日のブログでの英子さんの報告とコスモス本誌の9月号に有川知津子さんの報告と合わせると永久保存版となります。


歌会の記から歌作りの大切なポイントとなる高野さんの言葉を ひとつ紹介します。

・自分がわかっていることは表現できているつもりでも他人には伝わっていないことが多い。表現できていないことを探す。


出前歌会の時には、

実際は「老人がトイプードルを連れていた」という風景を作者が「人間が犬を連れて歩いた」と詠んでしまう、という例を挙げて説明され、深く納得しました。作者の目には老人とトイプードルが見えていてそれを詠んでいるつもり、なのに「人」と「犬」と表現してしまい読み手には伝わらない……。出前歌会に提出した私の詠草が全くそうでした。 

「何をあらわして、何をあらわしていないか。冷静に他人が作った歌として見る。他人の評を聞くと読み取れない部分が見えて来る」等レジュメにしっかりメモしました。


「水城」には前号の作品評とコスモス本誌の作品を抽出して評を寄せた「水城の花」があります。一首が他者からどのように読まれるか作者はもちろん読者としても自分の読みを確かめる貴重な場です。

有川知津子さんの「白秋ノート」は22回目。白秋のスペイン風邪感染経路の考察が掲載されています。


盛りだくさんの内容です。これから熟読させていただこうと思います。ありがとうございました。


今日ひと日良きことあらん一条のひかうき雲が光りつつ伸ぶ



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Commented by minaminouozafk at 2025-11-15 16:46
この度も、「水城」をご紹介くださり、ありがとうございます。高野さん歌会の保存版となりました。
ご紹介に加えて、「今日ひと日」の一首をありがとうございました。Cz.
Commented by minaminouozafk at 2025-11-16 16:19
いつも送ってくださってありがとうございます。
作品も散文に加えて白秋や柊二の研究も充実して読み応えのある一冊です。支部の方の熱意を感じています。Cs
by minaminouozafk | 2025-11-13 16:02 | 歌誌・歌集紹介 | Comments(2)