2025年 10月 25日
越冬サナギ? 栗山由利
福岡も今週に入って急に冷え込んできた。外を歩いても日向と日陰の差が大きくて、ついつい日向側を選んで歩いている。単衣の着物で大汗をかきながら歩いた10日ほど前とは大きな違いである。
昨年から今年にかけてわが家ではプランターに植えたトマトが冬を越して春になって実をつけてくれたことは、このブログにも紹介した。今年はどうも最後のアゲハが蛹のまま冬を越しそうな気配を見せている。
この最後のアゲハくんは、とにかく成長がゆっくりだった。これまでに育てたのも成長のパターンはそれぞれで、小さくてもさっさと青虫になりあれよあれよと蛹になってから5日ほどで羽化するものも居れば、青虫の時間が長くその間にしっかり晩白柚の葉っぱを何度もお代わりして大きく育ったケースもあった。ただ、ゆっくりと言っても蛹になれば2,3日で緑から茶色に変わり1週間から遅くても2週間ほどで美しい姿をみせてくれていたのだが、今回はちょっと様子が違う。

どこが違うか?青虫は十分に満腹になったと思うのかどうかは分からないが、あるタイミングでみなさん飼育箱の天井に登って行き、ここぞと気に入った場所を見つけて体を糸で固定する。そののち最後の脱皮をし茶色の薄皮から黒い翅の色が透けて見えるようになったら羽化が近づいている。それが今回は蛹にはなったもののもう18日を過ぎてもまだ美しい緑色のままでまったく変化がみられない。実はこの蛹くんにはアクシデントがひとつ起きていて、最後の脱皮をするときに自分を固定していた糸がきれ落下したのである。たまたま夫が脱皮が始まったタイミングで見ていたが、糸がちょっと頼りないかなあと思っていたところ次に見た時にはもう落下していそうだ。直後、指で触ったらブルっと動いたらしくその感触は何とも言えないものだと言っていた。驚いたがこれはそう珍しいことではないようで、ネットで調べると対処の仕方がいろいろと提示されているが、昆虫にやたら詳しい夫の友人にお知恵を借りて今はキッチンペーパーの上でお休み状態である。


さあ、もし越冬するとなればこれはかなりの長丁場を覚悟しなければならない。調べたところアゲハは幼少期(と言うのだろうか)に日の出から日の入りまでの時間が13時間30分を下回ると蛹で冬を越すそうである。温かくして春が来たと思い蝶になったら大変な事。幸い玄関はわが家でいちばん寒い場所なので大丈夫だとは思うが、これからは羽化をさせないように気を遣う毎日が続いていくことになった。

とんでゆきたいところやらゆつくりと考へなさい越冬さなぎ

