2025年 10月 22日
連歌 私的「悲鳴」 有川知津子
先日のブログで鈴木千登世さんから連歌の満尾のご報告があった。初心者の苦労(悲鳴)と先生方の温かいご指導に触れて、書いてくださっている。
連歌の式目(ルール)について学び、その世界観(曼陀羅)に触れたこの期間は、私にとっては良いことばかりだった。先生方には、分かりやすく、言葉を換えて繰り返しご説明いただきながら、自分でも本を読んだり人に聞いたりして、句を詠んだ。ただ、最後まで感覚をつかむことができなかった。努力不足とはいえ、むねん。
反省の意味を込めて、私のことに限って少しだけ書くと、式目に障らずに作ることができたとしても、「これは連歌とは言いがたい」句ができてしまっていた(ようだ)。これはほんとに、最後まで、違うんだろうなあ、という思いとともに提出していたから、先生に申し訳なかった。
連歌の行われた時代の文化や風俗、そういったものに対する知識がなかったから、たとえば「蜜」を持ち込んで、先生を煩わせてしまった。最後に担当した句に詠み込んだのが「蜜」で、それが記憶に新しいから「蜜」の例をあげているけれど、修正の入らない句はなかったように思う。
とはいえ、新しい世界を覗く楽しさや足を踏み入れるときの緊張感は、何ものにも替えがたい。あらためて、導いてくださった先生方に感謝をお伝えしたい。あいだに入ってご指導の橋渡しをしてくださった千登世さんにも。見守ってくれたメンバーにも。

ゆびさきの香油(にほひあぶら)に風がくるレモン彗星めぐる空より

