2025年 10月 17日
今村千絵ボタニカルアート展2025 大野英子
2023年11月17日、2024年4月5日にもご紹介した、友人の個展のお知らせが届きました。

場所は昨年と同じ箱崎にある小さな本屋さんの二階、カフェ&ギャラリー・キューブリック。(福岡市東区箱崎1-5-14ブックスキューブリック箱崎店)
期間は10月8日から11月3日です。さっそく行ってきました。
今年は、ASBA第2回Worldwide日本展に出品された「赤縮緬紫蘇」を含む新作が展示されていました。
この日本展は全米植物画家協会(ASBA)の日本会員と国内外で活躍する作家、計28人による42点の作品が東京の牧野記念庭園で開催され、全作品が掲載されたB5版62ページ、フルカラーの図録も販売されています。

これが新作の出品作品。紫蘇の葉の持つ空気感が余すことなく描かれています。(どの作品もガラスの反射が入ってしまい残念)

私のお気に入りは「シャクヤク」余白美が素晴らしい。制作過程の動画もありました。

こちらは「森のブーケ」と題されて、スケッチブックにペン画で描かれています。昨年、ペン画アーティストの日高あゆみさんとのトークショーに参加されたときにプレゼントされた感動そのままに、その夜のうちにペン画を描きあげ、翌日彩色したそうです。

私の大好きな野の花「ナガミヒナゲシ」一日で散ってしまう花ですので精密に書かれるには苦労したことでしょう。

今回は、そんな苦労の足跡が明かされる〈赤縮緬紫蘇の制作過程〉というパネルがありました。この写真では判り辛いと思いますが、2023年4月に出品する作品を決めたところから始まり、翌月に苗を植え、翌々月には育つのを観察しながらスケッチの練習。そして、お正月まで、ひたすらスケッチをして着彩。

その習作です。出番がなかった根っこまで、丁寧に書き込まれています。
紫蘇は一年草なので、2024年5月に再び苗を植え、育ってきたら、下葉の書き足しと、再び着彩。秋には花と実を顕微鏡で観察!!。10月末に右上の拡大図を書き込んでようやく完成。
なんと、1年半かけているのです。はぁ、大変な作業なのですね。
2年前に紹介した「カラミザクラ」も2年間かけた作品でした。
短歌の「推敲3日」なんて、なんてことないことに思えてしまいます。
もっとたくさんご紹介したいのですが、これはもう、ぜひ、行っていただきたいと思います。

描くこと出来ねばせめてまなうらにとどめて詠まん秋のくさばな

