2025年 08月 14日
五重塔とさるすべり
山口のシンボルである瑠璃光寺五重塔は大内氏25代の義弘の菩提を弔うために弟の盛見が1442年に建立し、後現在の地に移されました。
現在までおよそ25年に1回改修工事が行われてきましたが今回は令和の大改修として70年ぶりに檜皮葺きの屋根の全面葺き替え工事が行われています。期間は令和5(2023)年2月から令和7(2025)年12月まで。
工事はまだ続き入れないエリアもありますが、昨日訪れると塔を覆っていたシートが除かれていて2年ぶりくらいに夏空に映えるうつくしい塔の姿を見ることができました。

屋根が葺き替えられ夏山の緑に映える五重塔。待ち望んだ姿にほっと落ち着いた感じです。

工事の最初は足場が塔を取り巻いて組まれてました。
ところが昨年ニューヨークタイムズの「2024年に行くべき52か所」の第3位選ばれたことで塔の姿がデザインされたシートが急遽かけられました。美しい五重塔の姿を観光客の方に見せることができなくて申し訳ないような気持ちでしたがプロジェクションマッピングなど工事中のならではのいろいろな企画が催されていました。
工事の期間は塔内に安置されていた大内義弘入道坐像と阿弥陀如来坐像が瑠璃光寺の御堂の中にご遷祀されていて普段は見ることができない秘仏が拝観できます。次の機会にはそちらも拝観したいと思います。
瑠璃光寺の境内や隣の香山公園にはサルスベリの木があって白やうす紅の花を咲かせていました。
前々回のブログで「くすぐりの木」をご紹介しましたが、サルスベリは木肌を撫でると枝や葉が揺れるとのこと。それを知ってから触っても大丈夫そうな木が見つかるとそっと撫でてみました。幹回りがしっかりしている大きな木はあまり動くような気配はありません。けれどまだ若い木にふれるとふれるのに合わせて枝先や葉がふるふると揺れました。「くすぐりの木」の名前の通りです。撫でるのに合わせてふるふると揺れる花や葉っぱを見ていると生き物に触れているようなふしぎな親近感がわいてきます。瑠璃光寺を出る時に門の傍のさるすべりをそっと撫でるとうす紅の花がさやりとゆれました。
たをやかな姿を夏の水に置き五重塔はきりり背を伸す
撫でられて喉ならしゐる猫のごとふれられふふと揺るるさるすべり

アスファルトの間に根付いていたど根性サルスベリ。100mくらい先に同じ色の花の咲いたサルスベリの大木がありました。


