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コスモス全国大会2025  大野英子


今年も、市ヶ谷で開催された全国大会です。魚座からの参加は山口の鈴木千登世さんとふたりだけ。初めてのひとりでの道行きです。大会自体には楽しみしかなかったのですが、一昨年の報告にも書かせていただいたように、方向音痴であり、ほとんど歩きで過ごす私の最大の懸案事項(大げさではなく)は交通移動問題でした。


 

 前回、行きは一緒だった有川さんことちづりんが検索してくれていた、乗換一度のものを、うろおぼえながら検索し、スクリーンショットで保存し、万端の準備をして出かけました。いざ、行ってみると、記憶とちづりんのアドバイスの声が蘇ってきてなんとか無事、市ヶ谷へ到着することが出来ました。ありがとー、ちづりん♡


 しかーし、詰めが甘い私は、致命的ミスをしでかしていたのです。受付開始が1230分と思い込んで、時間配分をしていたのですが、着く直前に日程表を見てびっくり。受付開始時間は1140分、ゆかりさんの開会ご挨拶が1240分だったのです。

市ヶ谷着が1234分!!。焦る気持ちから、いつもと違う、ホテルより先にある改札口から出てしまい、ホテルと逆の方向にずんずん歩いて行ったのです。途中で、こんなに遠くなかった筈と気付き(早く気づけよって話ですが方向音痴の哀しさで)、戻る羽目になったというオチがついてしまいました。

こっそり、入って坐ったお隣が千登世さんで、おおきく安堵したのでした。

 そんなこんなで、ゆかりさんのご挨拶とパネルディスカッションの最初を聞き逃してしまいました。


 パネルディスカッションのテーマは「文語と口語」。宮梓一さんの(少し早口だけど)小気味よいテンポでの司会のもと、進んでいます。

 詳細は、コスモス誌にて掲載されると思いますので、割愛させていただきます。


メンバーは木畑紀子、礒川朋美、谷真樹、前中映の四氏。

四名中、入会三年目の谷さん以外は旧かなの作者ですが、われらが大先輩の木畑紀子さん以外は文語体口語歌の作者。正統的文語体を守る木畑さんの分が悪いのでは、と心配していましたが、さにあらず「口語にふれてゆくのは仕方ないこと」や「文語が美しいと思うのは教育のせいでは」などの意見が出ても「日本文化の歴史を残す、言葉の文化としての美しさを守る役割としての定型詩」と語られるなど、短歌における定型文語詩愛を貫き主張されるお姿はあっぱれでございました。

だからといって、木畑さんは、口語での表現を否定されるのではなく、口語的諧謔や話し言葉の入った面白さのおうたも、きっちりと紹介してくださっていました。


みなさん、良い歌、面白い歌をチョイスされていました。前中さんは、コスモス内の灯船とCocoonにおける文語と口語の割合まで調べられて、聞きごたえのある、楽しい時間でした。


 個人的には、コスモスでは、定型文語表現の落とし穴に嵌まり込んだまま、がんじがらめになって、つまらなくなっている歌が多いことにも触れていただきたかったのですが、そこは最後のまとめをしてくださった小島ゆかりさんのお言葉で、溜飲が下がる思いでした。

少しふれると、(ゆかりさんご自身は)文語旧かなで始めたが、考えは変わってゆく。推敲のバリエーションがある文語に口語を入れるとさらに広がり、現代短歌が豊かになる。ということを話され、最後に「文語しか使っていない人はぜひ口語を使ってください。逆もあります」と締めてくださいました。


多くの方のこころに残るお言葉であってほしいと思います。


さて、メインである歌会は四つのグループに分かれて行われました。私のグループのアドバイザーは棧橋時代からご一緒させていただいた影山一夫さん、田中愛子さん、水上比呂美さん、小田部雅子さんという、気心の知れたメンバーで楽しく過ごさせていただきました。

 

特に影山さんは棧橋では、時に「鬼の高野」よりも、きびしいお方でした。数年前にご病気をされたせいか、口数は少ないものの、時にびしっとその場を締めてくださる発言は懐かしいものでした。


 

 初日の親睦会は、久しぶりの方たちと挨拶を交わして回るのに忙しく、記念撮影も出来ませんでしたが、2日目のさよならパーティで、支部報「零」を送って下さるく富山支部四名の方と影山さんを囲んで記念撮影が出来ました。

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(左から西村好美さん、沢麗子さん、私、影山さん、中川暁子さん、西嶋圭子さん)

このブログで、「零」最新号の紹介はいつも書いてくださる、ちづりんがお休み中でしたので、代わりに書かせていただいたのですが、毎号温かいコメントを寄せてくれるちづりんに、みなさん、本当に感謝されていました。会員皆さんの愛が溢れる支部報の四名の方とお会いできて幸せでした。

 大会初参加で、同じグループになった沢さんから、歌会も楽しかったと言っていただけて嬉しかった~。


 そして、ようやく最後にゆかりさんを囲んで。

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(水上比呂美さん、小島ゆかりさん、小田部雅子さん、私、しゃがんでいる方は、宮柊二記念館のお世話役もしてくださっている真島陽子さん)


大会に行くまでは、もう今年で最後かなぁ、などと思っていましたが、お若い方の参加も増え、これまで話したことがなかったご年配の方ともお話が出来て、多くの方と「また来年もお会いいたしましょうね」と約束を交わしたのでした。


今年の題詠は「空」と「声」という言葉を詠み込む。でした。言葉を入れるという縛りは珍しいものでした。

まずは、部屋からみたまんまを、かんたんに作ってみましたが、ダメですね。

    嵌めごろしの窓は夕空へかへりゆく鴉の声さへとどかぬ八階

 これは、ボツです。


 帰りの機内では、来月の灯船広島批評会に向けて「灯船」をじっくり読み込んで、夕暮れ時の博多に到着いました。


    水平線に沈む夕陽のオレンジのひかり自在に機内であそぶ


by minaminouozafk | 2025-05-30 07:40 | 歌会・大会覚書 | Comments(0)