2025年 05月 29日
れきはくとユーカリの木 鈴木千登世
この日曜、月曜はコスモスの全国大会でした。(また別の機会にご報告したいと思います)
上京を考えていたら急に古い友人に会いたくなりました。以前に「恩送り」という記事(2019年3月14日)で東北を旅しているときに地元のおばあちゃんに助けられた話を書きましたが、その時一緒にこたつに入れてもらった友人です。12年くらい前に会ったきりで、積もる話も山ほど。
連絡を取って、友人のいる佐倉に羽田からリムジンバス、京成線を乗り継いで(特急に乗って通り過ぎるアクシデントがありましたが)ユーカリが丘という駅にたどり着きました。ユーカリが丘は名前の通り駅の前に大きなユーカリの木のある穏やかできれいな街でした。

駅直結のホテルのロビーで待ち合わせ名前を呼ばれて顔を挙げた瞬間、学生時代のままの彼女の顔がありました。他人からはおばちゃんに見えても本人たちには(少し年を重ねては見えますが)若い時のままに見えるのは何故でしょう。ふしぎ~。一週間前に会っていたような調子で話が弾み、ご主人の車に送ってもらって国立歴史民俗博物館を訪れました。

国立歴史民俗博物館。愛称は「れきはく」
佐倉にある国立歴史民俗博物館はかねてから訪れてみたかった博物館でした。
佐倉城のあった地の一角に先史・古代から現代までの日本の歴史と民俗文化について実物の資料や復元模型が収蔵、展示されている博物館で研究機関としての役割も担っています。
一日では到底回り切れない、ということでご主人から「見たいテーマの展示を優先してあとは眺める程度で」とのアドバイスをもらっていざ館内へ。入ったのは13時でした。
古墳時代の展示と民俗文化の展示を中心にしようと考えていたものの、第一展示室最初の「最終氷河期を生きた人々」のコーナーから足は進まず見足りず。とても眺める程度では通り過ぎられません。
実物や復元された展示に魅了されたことももちろんですが、さまざまなジオラマが緻密でまたどれも見事で。再現された風景だけでなく作り手が夢中になって制作している様まで浮かんでくるようです。
どのコーナーに立ってもその当時の暮らしが見え、人々の気配が感じられました。確かに人がいて、暮らして、泣いたり笑ったりして……と人々の息遣いや感情まで伝わって来るようで感動しました。
また忘れられないのは係の方のつぶやき。慌ただしく回っているうちに迷ってしまい係の方に順路を尋ねて次の展示に進もうとしたら、「ここ見ないのかなぁ」と小さな声が聞こえました。思わず漏れたという感じの声に展示に対するひと方ならぬ思いが感じられてますます惹かれました。(もちろんそのコーナーは既に見ていて同じところをぐるぐる迷ってたのでした)
そうこうしてメインの第4展示室にたどり着いた時には15時30分をかなり回っていました。閉館の17時までは一時間少し。後ろ髪をひかれながら流れるように先へ先へ進みました。
閉館のアナウンスを聞きながらミュージアムショップにたどり着いた時は閉館の5分前。選ぶ余裕なく目に入った雑誌とミニチュアの埴輪を二つかごに入れてなんとかお土産にすることができました。

博物館の外には植物園も広がっています。今回リニューアル中の展示室もあって、まだまだ見たい所がたくさんあります。ぜひもう一度訪れたい博物館です。

ユーカリが丘駅でお昼用にと入ったパン屋さんは朝ドラ「あんぱん」のパンを作っているお店でした。売り切れだったので翌日また訪ねたら定休日。こちらも次回の楽しみとなりました。
埴輪から小さな声すわたしにはわからぬ風のひびきの声で




