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筑紫歌壇賞贈賞式中止  藤野早苗


 先週金曜日、英子さんのブログに不肖藤野の、「筑紫歌壇賞はこれまで台風で中止になったことはありません。」という威勢のいい一言を載せていただいておりましたが、なんと、その日の夕刻、太宰府市から連絡で、台風14号接近に伴う、市内の行政管理施設全館閉鎖措置により、918日開催予定だった贈賞式は中止となってしまったのでした。


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(筑紫歌壇賞正賞「つらつら椿」川崎市幸子作)


 虫の知らせ……もあったんですよね。


 まず、最初は98日。この日は木曜日で、実家の母を訪ねる日。夜、福岡に帰る高速で追越車線に入り、アクセルを踏み込んだところ、いつものようなレスポンスがない。グッと踏み込んだら、エンジンはそのままタイムラグなしに吹き上がり、瞬時に120km/hまで加速します(追い越しをかける一瞬だけね)。でもこの日は違った。いくら踏み込んでも加速しない。明らかにいつもの走りと違うと思いながら帰宅してエンジンを止めた途端、エンジントラブルのサイン点灯。取説を読んでみると、どうやら放置はできない症状のようなので、翌日ディーラーへ。簡易チェックをしてもらったものの原因はわからず、精密検査は翌週に持ち越しに。しかも検査で問題がわかったとしても部品が国内になければドイツからの取り寄せになり、途方もない時間がかかるという。ビビりました。車がないなんて考えられない藤野の暮らし。まず、近々の筑紫歌壇賞贈賞式、それ関連の荷物搬入どうするよ……、買い出しどうするよ……、と頭の中ぐるぐるしましたが、いや、私には有能な助っ人がたくさんいるではないかと思い至り、ご多忙なのは重々承知でお役をお願いしたところ、みなさん快くお引き受けくださいました。車そのものについての心配は残りますが、もうこれはディーラーさんにお任せする以外ありません。でもそれ以外はなんとかなりそうなので一安心。


 やれやれ、と胸を撫で下ろしていたら、今度は事務手続きの見落とし発覚。さすが私、やっぱりしでかしたわーと思っていたら、有能事務局栗山夫妻があっという間のリカバリー。ありがとうございます。


 よかったわーと思いながら、11日支部歌会に出席後、菊竹珈琲店で打ち合わせしていたら、ちづりん有川さんと大西晶子さんから、「贈賞式、私たちはお手伝いすることないのかな?」というご質問。ええーっ、お二人のスケジュール、すっかり押さえたつもりになってました。ごめんねー。また出た、藤野の独り合点。


 もう己の迂闊さにどんより落ち込んで帰宅。こんな私のフォローをしてくれる仲間たちに心底感謝。これはもう何が何でも、筑紫歌壇賞贈賞式いい会にしなければ……


 だから夏の暑さのまだ残る13日火曜日には、電車で太宰府市役所を訪ねて所用を済ませ、そこから贈賞式会場の太宰府館まで歩いて当日の荷物搬入経路を確認し、担当の方にご挨拶して帰りました。


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 15日木曜日には、ナカムーこと中村仁彦さんがわが家まで荷物を引き取りに来てくださり、トランクいっぱいに積み込んで当日に備えてくださいました。ありがたいことでした。


 明けて16日金曜日、この日は朝日カルチャーの日だし、贈賞式の最後のご案内をしてこようと張り切っていたのですが、昼近くなるにつれてどんどん体調がおかしくなっていく。軽い頭痛から始まった不調は、目の奥がガンガンする頭痛とそれに伴う吐き気と、経験したことのない目眩でもう立っていられなくなりました。それでもなんとかマイモビルスーツ着物をきたのですが、もうそこまで。それ以上全く動けませんでした。本当に申し訳なかったのですが、急遽休講。服薬して横になりました。


 少し気分が良くなった夕方、件の太宰府市からの連絡です。台風接近状況を鑑み、施設閉鎖を決定したので、贈賞式も中止になるとのこと。後頭部殴打の衝撃でしたが、もうこうなったらつべこべ言っても仕方ない。ここは腹を括って、栗山夫妻と手分けして、関係所管、参加者の方々に使える手段は全て使って連絡です。この日、朝日カルチャーに行っていたら、こんな風に対応できていなかったかも。天の采配だったのかなあ。


 贈賞式を楽しみにしてくださっていた受賞者奥山かほるさんはもちろん、結社「心の花」のみなさま、『安息角』出版社のながらみ書房さん、選考委員の伊藤一彦さん、小島ゆかりさん、桜川冴子さん、共催の本阿弥書店社長奥田洋子さん、ご出席を予定してくださっていたご来賓の方々のお顔がよぎり、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。


 忙しい中、時間をやりくりしてくださって運営のお手伝いをしてくださったしらぬひ会のみなさまにも会場でお会いしてお礼を申し上げたかったし、何より楽しくおしゃべりしたかった。だって3年ぶりだったから。


 コロナ禍で開催を見合わせていたこの2年、歌の仲間に会えないことがこんなにさびしいのだと思い知らされました。だから今年こそは、と思っていたのですが、返す返すも無念です。


 週末、徐々に強まる風雨を恨めしく眺めながら、(もう3度目の)来年こそは……と固く心に誓ったのでした。



  台風の目のど真ん中一葉も揺れぬゾーンの時間ありけり



✳︎中止にはなりましたが、筑紫歌壇賞贈賞式につきましては、「歌壇」11月号に記事が掲載されるとのこと。内容についてはそちらをご覧ください。


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Commented by minaminouozafk at 2022-09-22 00:06
お疲れさまでした。
来年こそは、ですね。E.
Commented at 2022-10-06 21:26
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by minaminouozafk | 2022-09-20 00:58 | 歌会・大会覚書 | Comments(2)