2021年 05月 02日
オンライン有田陶器市 大西晶子
昨年にひきつづき、ことしも5月の大型連休はコロナ禍で多くのお祭や行事が中止や休会になっている。九州で一番人出が多いはずの博多どんたくは中止だし、コロナ禍の前には100万人もの人が来ていた有田陶器市も感染者の増加で中止になった。
有田陶器市には三十代から五十代前半まではよく出かけていた。家族で行くときは朝早くから、一人で行くときには連休中の休みでない日を選び行ったものだった。宗像から車で片道は唐津を通り、虹ノ松原の松林のなかの道を走ったりするのも気持ちが良かった。さすがに五十代になると人込みが苦手になったし、物を増やすよりは断捨離の方向に気が向くので行っても有田陶磁文化会館の展覧会を見たり顔見知りの窯を訪ねることが中心になり、買い物は二の次になっていたが、それでも5月の良い気候のもとでつつじの花咲く有田の町を歩くのは楽しかった。
有田陶器市が昨年につづき2年連続で中止と聞いていたが、昨年と同じように今年も「オンライン陶器市」を開くと知った。
早速見てみると、参加する店や窯が163とその多さに驚く。①地図から、②店舗名一覧から、③おすすめ商品からと3つの入り方ができるので早速ためしに香蘭社を覗いてみた。
種類や買い物の目的、値段別と選び方が何通りもあり、それぞれ品数が多いので目移りしてしまう。陶器市なので値段がどうなっているのかが気になったが30%Offの商品, 難ありだけどほとんど見た目わからないくらいの二級品なども用意してある。
店頭で選ぶよりも却ってゆっくりおちついて選べるので失敗が少ないかもしれない。過去には屋台みたいな店で買った見た目の良い辛子入れが蓋が開けられなかったなどという失敗もしているが、オンラインに入っているようなお店ならそのような心配はなさそうだ。他にも何軒か覗いてみた、どこのショップでも心を惹かれる食器やインテリアグッズがいろどり豊かに並んでいる。
以前に有田の町を訪れたことのある方なら地図を見ながら一軒づつ覗いて見ると、風景も思い浮かび散歩気分を味わえるかもしれない。
もちろん実際の陶器市みたいに値段の交渉を楽しんだり、街並みを眺める楽しみは無いけれど、一見の価値がある。
来年やその先にコロナ禍がどうなるかは分からないが、このオンライン有田陶器市が実際の陶器市が開かれる時にも続けられたら、遠くて有田町に行くことが出来ない人もその気分とお買い物を楽しめるのではないかしら。5月5日までの期間限定の催しです。
オンライン有田陶器市 https://arita-toukiichi-web.jp/about-toukiichi.html
皿の絵の南蛮人がとほざかる船を見おくる五月の陽浴び
行けるようになったらコロナ~。ネットもいいけど、一度雰囲気を楽しんでみたいです。E.
萩焼は何度か訪ね歩きましたが、有田の陶器市は規模がちがいますね。一度訪れて見たくなりました。Cs