2020年 12月 26日
メンテしながら 栗山由利
今年も余すところ一週間をきって、毎年のことだからそろそろ学習してもよさそうなものだが、相変わらずバタバタとした年の瀬を送っている。する仕事量は変わらないが、それをやる私はひとつずつ歳をとり年々効率は低下する一方で、それに反して身体へのダメージは増加の一途である。
高齢者の中に加えてもらえる年齢になると、さすがにあちこちに不具合が生じてくる。首、肩、腰や足などが、いつもと違うことをすると途端にあれこれと騒ぎ出す始末だ。助っ人のいない生活では大事に至る前で踏ん張っておかねばならない。
私は週に一回の整骨院通いを、自らのメンテナンスだと思ってここ四年ほど続けている。メインは一度痛めた右脚だが、日によっては肩、首だったり腰だったりを治療してもらう。私が受けている治療は吸い玉(カッピング)療法というもので、身体にプラスチック製またはガラス製のカップをくっつけ、中の空気をぬいて体内の二酸化炭素を強制的に排出させ新鮮な酸素を取り込みやすくしたり、血流の改善を促すという治療法だ。結構強い力で身体の表面から皮膚や筋肉を吸引するため、施術後は赤から紫の痕が残る。この色の原因は東洋医学でいう瘀血(おけつ)というもので、身体の一部にとどまって動かない異常血液の意味なのだそうだ。この瘀血のとどこおり具合や、疲労物質の違いなどで現れる色が変わってくるらしい。
主に両脚と背中、腰に50個ほどのカップを使う。最初のころはびっくりするような紫色の痕がしばらく残ったが、最近はその色もずいぶんと薄くなってきた。それでも、ちょっと不具合を感じたところのツボには結構濃い色の痕が残る。先生はこの色の具合や変化で身体の状態を判断してくれるという訳だ。
この治療をしていると銭湯や温泉には入りづらい。背中や脚に直接5センチほどの痕が散らばっているのは知らない人はぎょっとするに違いない。今はその痕も三日もすれば消えてくれるが、それでも何か所かに二つ三つは残っている。以前は害虫のニジュウヤホシテントウのようだったが、今は益虫のナナホシテントウになったかなと言ったところである。
さあ、これからが目が回る忙しさになる。年内はあと30日に治療してもらうことになっている。今年の疲労をリセットしてもらって来る年に備えたいものだ。
今日が年内最後の担当になります。
日々の何でもない生活の中のつぶやきにお付き合いいただきありがとうございました。
来年はどんな暮らしになるでしょうか。平々凡々を旨として励んでいきたいと思っています。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。
世界中のてんたう虫にのぞみます しあはせをまつ人のところへ
しかし、「助っ人のいない生活」って、クリクリさんって、まぼろしぃ~?
お手伝いはなくても猫ちゃんたちの心配そうな眼差しが見方です。E.