2020年 01月 05日
初散歩 大西晶子
新年もこのブログをどうぞよろしくお願いいたします。
今年のお正月は天候が良く初詣に良さそうだった。しかしわが町の氏神様は宗像大社の三女神、世界遺産に選ばれる前からここに初詣に行こうと思うと、交通渋滞で片道2時間はかかることを覚悟しなければならなかった。まして昨年や今年は、、、ということで、初詣は来週あたりにする。しかし、夫と二人きりで過ごす三が日、出不精の夫は今年は寝正月を決め込んでいるし、一人で散歩に出た。
行先は歩いて3分ほどの自由ヶ丘中央公園。白水池を囲み、樹木がたくさんあり、春には桜、秋には紅葉が楽しめる。池の周囲650メートルを一周できるように小径がつけてある。
冬のいまは彩に乏しく寒々としているが、暖かい時分には近くの子供たちが釣りをしたり、桜の時期には木の下にシートをひろげてお弁当を食べる人などで賑わう。寒いこの時期でも犬の散歩の人は歩いている。
以前は「マムシ出没地、注意!」などという立札があったりしたが、今はそれも無くなったから多分大丈夫。
この時期には花がすくないが、それでもオキザリスと水仙の花を見つけた。
八つ手にも花が残っている、春になったら実が黒くなるだろう。そういえば桜の枝に芽が目立つほどに大きく育ち、花を咲かせる準備をしている。すれ違う人も今はいない寂しい公園だけど、木々は静かに季を待ち力を蓄えている。
歩き続けていると空気は冷たいがそれも気持ちがいい。
白水池の奥まったところで水鳥(たぶんカルガモ)が5,6羽汀に上がっている。写真を撮ろうとしたらシャッター音で、一斉に飛び立って逃げて行った。「ふるさとの木に近づけば蝉黙るそんなに恐くないさ僕だよ」という高野さんの歌を思い出したが、野生の生き物はこの警戒心がなければ生き延びられないのだから仕方がない。すこし残念だったが、鳥のうしろ姿を写すことはできた。鳥たちには「せっかく休んでいたのにごめんなさい」とあやまらないと。
歩いているうちに公園の時計のチャイムが三時を告げたので帰ることにする。おせち料理の腹ごなしにもならない程度の散歩だけど、気持ちのよい初散歩ができた。
みづがねの色にしづもる水の面をみださずもぐる冬の軽鴨
晶子さんの初散歩、気持ちよくご一緒した気分です。私の野生の警戒心、どこに行ってしまったのでしょう~Cz.
暖か過ぎて、少し気分も違いますよね。寒さに耐えながら願い事をしたいような……。
野生の警戒心、私も忘れないようにしなければ~E.