2019年 12月 14日
分離不安症 栗山由利
ブログにあげる写真には苦労する。なるべく綺麗な、そしてほっとするような写真を写したいといつでもスマホは手放せない。家の中ともなると、取り繕ってでも整然と片付いたところをお見せしたいのだが、今回は思い切って荒れ放題の部屋の写真をお見せしようと思う。これが、先週仕事から帰って居間に入ったときに目に飛び込んだ状況である。
カルチャー教室や歌会、大会などに参加したときの資料などをテーブルの上にクリアファイルに整理して置いていたのだが‥‥‥。もちろん留守中はダオしかいない。これはダオの仕業でしかない。
たねがいなくなってしばらくしてから体調不良が続いていた。突発性膀胱炎にはじまり、お腹の緩みや嘔吐もあった。もともとクリプトスポリジウムとかいう原虫も持っていたせいか、ちょこちょこ体調は不安定ではあったが、それでも病院で処方してもらった薬で落ち着いてきていた。
ところが、「灯船」の批評会で家を一晩空けて帰宅すると、また症状がぶり返していた。留守中は近くに住む息子にご飯と薬とトイレの世話は頼んでいて、問題はなかったはずなのに。病院でこの話をすると、「分離不安症」があるのかもしれないですねと言われた。
調べてみるとその症状に当てはまるところがある。もともとは飼い主への依存が高い犬に多かったそうだが、このところ猫にもその傾向があるという。これは飼い主が留守になり、一人で残されることの強い不安からのストレスが原因だという。突発性膀胱炎も下痢・嘔吐も、そして今回の問題行動である物を壊したりするのも「分離不安症」が関係していそうだ。
確かに今までの三匹に比べると、密着度が高い気がする。抱かれるのが大好きで、抱くと速攻で寝てしまいごろごろと喉をならす音は隣の部屋にいてもわかるほどだ。私が仕事をしていて膝に乗せられないときはどこかに身体をくっつけている。
今は近くの息子に世話を頼めるが、それもいつまで頼めるかは分からないので、いずれはペットホテルを利用しなければならないだろう。だとすると、これを克服しておかなければ留守をする度に体調を崩してしまう。
対処法のひとつに新しい猫を飼うというのがあるが、さすがにこれは無理だ。今のところストレス解消に追いかけたり、隠れたりして一緒に遊んだり、ベランダで過ごしたりに付き合っている。病院でフェロモン系の精神安定剤のスプレーも買ってみた。
悩ましいところだが、要は私とダオがお互いに子離れ、親離れして自立することが必須なのだ。分かってはいるのだが〈猫かわいがり〉は続いている。
追ひかけてかくれて急にとびだして午後の冬日に猫とくるまる
こんなにかまってちゃんだったとは--。大事な資料は大丈夫だったかな。
でも、ユリユリ愛されてるな~(しみじみ……)E.
ユリユリから離れたくなくって、いつもくっついているダオくん、いじらしい。幼少期に親とはぐれ,たねちゃんとも別れ、一匹で居るとさびしくて暴れちゃうのでしょうか。ユリユリかあさんにしっかり甘えて、落ち着いた良いネコさんになってね、ダオ君。A