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第34回詩歌文学館賞贈賞式  有川知津子


5月25日(土)、岩手県北上市の日本現代詩歌文学館において、第34回詩歌文学館賞贈賞式が行なわれた。


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COCOONメールで、小島ゆかりさんご受賞の一報が流れたとき(注*ゆかりさんは、COCOONの会の顧問でいらっしゃる。「ゆかりさん」と記すこと、お許しを~)、どうやったら詩歌文学館にたどり着けるのか、だいたいの見当さえつかなかったけれど、きっと行けるんだろうなあと、いつものごとく根拠のない絶対感に瞬時に達していた。



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         画像の中心、しろっぽい大気の地平線上に富士山。



実際、仙台空港に降り立った私たち九州組が仙台駅から乗り込む新幹線は、すごいことに、東京発ゆかりさん乗車中新幹線であるという超絶技巧スケジュールに仕上がっていた。その綿密な計画によって、北上駅構内でのこんな素敵な笑顔の写真↓が可能となったのである。



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      みんなの要望にこたえて、横断幕の前に立ってくれるゆかりさん。



贈賞式は午後3時から。ゆっくり会場へ向かう。

詩歌文学館賞は、三つの部門を対象としている。あらためて、各部門の受賞者とその著作をご紹介しよう。



  【詩 部門】和田まさ子氏『軸足をずらす』(思潮社)

  【短歌部門小島ゆかり氏『六六魚』(本阿弥書店)

  【俳句部門三村純也氏『一(はじめ)』(角川文化振興財団)



式は、表彰―選評―受賞の言葉、の順で進行。

短歌部門の選評には、選考委員を代表して三枝浩樹氏が立たれた。講評の一端をご紹介したい。



三枝氏は、小島ゆかりを「短歌のポピュラリティに寄与した歌人として記憶されるべき」と位置づけ、その短歌を、初期の頃から今にいたるまで、「平明にして非凡」と端的に述べられた。このことは、「初心者の方でも歌のなかに入ってゆける、初心の方からベテランの方までその魅力が分かる」というふうに分かりやすく解きほぐされていった。最後には、


うさんくさき自分に気づくいついかなるときも真顔の猫と暮らせば


という『六六魚』の歌を引き、「自分を相対化し、人生を相対化するひじょうに緩やかな、確かな眼差しが感じられる」とまとめられた。(……聴き入ってしまい、写真がな~い)



ゆかりさんのことばも少し。


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              受賞の言葉を述べるゆかりさん。

           写真提供は、虫めづる姫の白川ユウコさん。



受賞の言葉のなかで、ゆかりさんは、受賞の連絡が入ったときの様子を控えめに話され、感謝のことばを伝えられた。また、「ろくろくぎょ」とも「りくりくぎょ」とも読む「六六魚」(鯉の異称)を、「りくりくぎょ」とした理由を、その呪文的ひびきに触れながら話されたりもした。



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            写真は、おなじく白川ユウコさん。



詩歌文学館でのすべての行事を終え、祝賀レセプション会場へ。その前に、近くにいたコスモスの人たちで一枚。ここで帰途につく方々にご挨拶をする。


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 さて、祝賀レセプション。

乾杯のあと、しばらくすると「鬼剣舞」が披露された。


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これは、よいものであった。しかししかし、アリカワの写真の腕では伝えられない。なら言葉で、なんて断じてダメである。困った。そういうわけで、この素晴らしさについては、みなさまの心耳心眼に頼るよりほかないのである。



ところで、この会場でも、受賞者のゆかりさんと同伴者の小島なおさんは、別格のおもてなしを受けている。残念だけれど、合流できない。お祝いに駆けつけただけの私たちは、楽しんだ。ゆかりさんをオツマミにして楽しんだ(ごめんなさい!)。お酒のことは、彼ら三人衆に任せておけば間違いなかった。


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小気味の良い一本締めをもって、レセプションの閉幕。

みんなでゆかりさんを囲んじゃえ~。



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         コスモス短歌会から贈られた花束を抱くゆかりさん。



 次の予定に移るゆかりさんとなおさんを見送って、私たちも場所をかえる。夜は、はじまったばかりであったから。



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               北上川川沿いのいいところ。

          写真提供は、今年は一年生担任の大松達知さん。



 長いレポートになってしまった。それでも翌日のバスツアーのことはまだ書けていなくて、それはまた後日~。



 北上川、北上川の名を呼べばわが両耳は風にそよぐ木




Commented by minaminouozafk at 2019-05-29 20:21
楽しい報告をありがとう。
横断幕の前での満面の笑みのゆかりさん、素敵~。「平明にして非凡」ゆかりさんにぴったりのお言葉です。
何処に行っても人気者のなおさんですね。バスツアー報告も楽しみにしています!E.
Commented by sacfa2018 at 2019-05-29 20:24
ゆかりさんのご受賞の場にちづりんが参加していたこと、とても嬉しいです。遠くから思っていただけだったのだけど、この写真を拝見して、とても良い会だったことが伝わります。

平明にして非凡。
まさにその通り。ゆかりさん、素晴らしい。

ちづりん、おつかれさまでした。
続報、楽しみです。S.
Commented by minaminouozafk at 2019-05-30 06:22
ゆかりさんの受賞、ほんとうにうれしく思っています。ちづさんのレポートで授賞式に参加できたようです。ありがとうございます。「平明にして非凡」「呪文的なひびき」心に残りました。続報をお待ちしてます~。Cs
Commented by minaminouozafk at 2019-05-30 08:24
授賞式の様子が手に取るようにわかるご報告ありがとうございます。カルチャーでそろそろ「六六魚」の鑑賞が終了します。「平明にして非凡」本当にそのとおりです。読み終わって、もう一度じっくり読みかえしたいと思います。Y.
Commented by minaminouozafk at 2019-05-31 17:10
ちづりん、ご一緒させていただいたようなレポートをありがとうございます。そしてゆかりさんのご受賞嬉しいです。「平明にして非凡」ゆかりさんの歌を読むと本当ですね。もう一回「六六漁」を読みたくなりました。A
Commented by minaminouozafk at 2019-05-31 18:11
ご報告ありがとうございます。詳しいレポートでしばらく受賞式に参加した気分でした。初夏の盛岡、気持ち良さそうですね。平明にして非凡。難しいけど本当にたいせつなことと改めて思います。続きを楽しみにしています。N.
Commented by minaminouozafk at 2019-06-01 06:24
読んでくださり、ありがとうございます。
『六六魚』、あらためて読み返していま~す。Cz.
by minaminouozafk | 2019-05-29 05:56 | Comments(7)