2019年 05月 18日
おかげさまで 栗山由利
四月十三日のブログにダオの体調がよくないことを書いて以来、読んでいただいた方から歌会などで、「心配しています!」のお言葉を頂戴しました。ありがとうございます。
四月二十四日以降は状況も治まり、今月三日には薬の服用も止めて今は元気いっぱいに過ごしています。私も毎朝の床の上のチェックという苦行から解放されました。
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ところがつい二日前、掃除機をかけようとして目をやった床の上に奇妙なものを見つけた。茶色い「く」の字に曲がった光沢のある小片が、縁側との境の敷居の際にくっついていた。これは昔よく見た〈ゴキブリ〉の脚だあーーっΣ( ̄□ ̄|||)
そして周りを見ると、畳の上にも小っちゃい茶色のものが点点と‥‥。間違いなくこれはゴキブリが食された跡であった。19歳のたねには不可能なこと。もちろんこれはダオの仕業でしかない。昨夜、寝る前に目の端に入ったのだが殺虫剤に手を伸ばしているすきに見失ってしまった。
これまで飼った猫三匹はゴキブリに対して興味をもっていないか、ビビッて手を出せないかのどちらかだったので数十年ぶりの驚きだった。あーーー、なんということ。
しかし、考えてみると半世紀前のわが家ではさほど珍しいことではなかった。人家が少ない山の中に住んでいた私たちのほうが闖入者であって、天井からムカデが落ちてきたり、朝起きると玄関にネズミやモグラの一部分があったり、台所に転がっていた蛇の死骸に母が悲鳴をあげたこともあったりした。当時の猫たちは実にワイルドだったし、私たちもその辺かなり鷹揚だった。ゴキブリもその中のひとつという感覚だった。
ただ今の時代、昔のように鷹揚にかまえてはいられない。というのは、ゴキさんがホウ酸団子や〈巣にお持ち帰り型〉の殺虫剤を体にためこんでいる危険性がある。ネットで調べるとゴキブリ本体の危険性よりも、こちらのほうがより高いというのだ。これには困った。お持ち帰り型は置けない。対策は見つけたときにシュッとやって確実に処分し、殺虫剤の跡を完全に除去するしかないだろう。
その日は一日中、変なものを食べた(であろう)ダオの様子から目が離せなかった。それにしてもきちんとご飯はあげてるのにーー!
昨夜、寝る前にダオの様子を見てみたら、味をしめたのか、なんと台所でじっと獲物を待つ狩猟者の体であった!!またまた、難題発生である。
家猫をハンターにしたゴキブリののこつた脚はせつなく「く」の字
初期のロックオンの瞳は限りなく狩猟者のものだったのね。野生派!
新たな心配は発生したものの元気になって良かったね♪E.
気長に、頑張れ。S.