2019年 05月 17日
コスモス福岡支部出前歌会2019 大野英子
5月11日は毎年恒例の出前歌会。今年は大松達知氏をお招きして福岡20名の他、北九州、佐賀から各3名、長崎、大分、柳川、山口から各1名の参加。次の日の短歌フェスタと分散してしまい、例年より少な目だったものの懇親会へは25名の参加があり、大いに盛り上がりました。
会場は、例年のアクロス福岡が使えず、初めてのJR九州ホール・博多シティ会議室となった。遠方から来られる方にも立地は良いものの、今、天神より熱い博多駅のごった返すなか、お昼時の人気のレストランゾーンくうてんの奥ということで、まずは、迷子をひとりも出さないことを目標に(私が一番迷子になりそうでした)下見を重ね、クリクリさんが詳細な地図と当日案内用の《コスモス短歌会歌会参加者はこのエレベータで9階にお進み下さい》という目立つプラカードを作り(感謝です)男性陣は、1階エレベータ前、9階エレベータ前、会議室入り口前にプラカードを掲げ待機、女性陣も迷路に目を配って、一人の脱落者も出さず(サバイバルゲームかっ!!)無事ほぼ定刻に開始。
迷路途中の、フリースペースにはJRの線路と列車の出入りが見下ろせる鉄道ファンには絶好のスペースもありましたが、ゆっくり眺める暇もなし。
さて歌会は、お若い大松さんを~、との希望が多く実現したのだが、日頃接する機会があまりなかったせいか、皆さん緊張気味。
大松さんは大好きなマリーンズの話で場を和らげてくれたところで、歌会の無記名の〈詠草〉の辛さを語られた。それは、一首ではひとつのことしか言えないのに、一首で判ってもらうために言葉を詰め込んでしまうこと。
ホワイトボードに大きく 描写に丸、説明にバツを書き、その解説を小気味よく語ってくれる。
そして、一首の中で要らない言葉、説明になっている言葉を次々と切ってゆくーー。
その痛快さに、指名での批評も、ふだん言いたい放題のおばさまたちもなんだかお行儀がよくって(失礼!)歌会は、怖いくらい順調に進む。
詳細は、「水城」274号(273号は編集中)で、ご紹介いたします。
休憩時間には全員に配られた、われらがちーさまからの山口のとってもキュートなお土産の甘味でリラックス。
その効果があったのか、まとめの時間には、景が見えないクリクリさんの作品を絵に書いて説明して貰うなど、かなり皆さん楽しみました。
うーむ、絵を見てもかなり大松さんを苦しめていましたね。クリクリさん、がんばー。
講師講話では、歌集から引用した穴埋め問題のレジメを大松さん手作りで持参してくださった。歌集を読んで学べることとして、ふとした気付きや、比喩の力を挙げ、こんなところにも歌の題材はあるという例を示された。
火曜日に早苗さんが紹介した短歌フェスタの「歌の種」のなかにも大松さんの「二人の山田」の歌から触発されて出来た染野さんの歌のおはなしがありましたね。
一カ月に一冊読んでゆけば上手くなります。と、歌集を読み新しい見方を学ぶことを勧めて下さった。最初は、穴埋め問題を解くためにざわついていた皆さんが、大松さんの解説に引き込まれて、しーんと静まっていったのが印象深かった。
親睦会へ向かう前、みなさん忙しくて魚座で包囲網は成りませんでしたが、早苗さん、ちーさまと共に記念の一枚。早苗さんは私用のためここでお別れ(残念!)親睦会の和やかさは画像でどうぞ。
さて、参加者の最高齢者は北九州からご参加の今年96歳になられる都甲真紗子さん。下の写真の右下の方です。ちゃんとした写真がなくてごめんなさい。
次のコスモス誌上で発表されますが、「宮柊二先生和布刈歌碑建立四十年碑前祭と記念短歌会」のお知らせを兼ねて懇親会にまで参加してくださった。少し紹介を。
令和元年10月10日(木)
講師 高野公彦氏
10時30分より碑前祭 和布刈古城山山頂
13時より記念短歌会 門司港レトロ物産館
17時より祝賀会 門司港駅前三井倶楽部
募集人員 70名
詳細は、本誌をご覧下さい。北九州会員の高齢化に伴い最後の碑前祭のなるだろうとのことでした。前後泊をご希望の方は駅前の門司港ホテル(093-321-1111)へコスモス会員と告げればツイン1人
8100円、トリプルだとひとり6260円(税込)でお得との事です。お一人でも多くのご参加をお待ちしています。
大松さん、ありがとうございました。また来てくださいね~。
眼鏡ふと指でもちあげジョーク言ふ人せうねんの含み笑ひし
大松さんの、意味を減らすというご助言が新鮮でした。
ありがとうございました。S.
晶子さん、コスモスへの報告よろしくお願いいたします。なかむーの支部ブログもあるし、水城に書くことあるかな。
とりあえず、みなさんの頑張り報告でお許しください。E.