2019年 02月 02日
さつき松原 大西晶子
1月なかばのある晴れた午後、気持ちが良かったので市内の小ドライブに出かけた。道の駅で買い物をした後、思い立って海沿いの〈さつき松原〉の中の細い道を通ることにする。これまでも何度も通ったことがある道だ。一度ゆっくり林の中を歩いてみたいと思いながら、まだ果たしていなかった。
この数年で整備が進み、駐車場や、休憩用の東屋までできている。
新しい駐車場に車を停め、松林の中の小道を行くと海岸線に沿って長い木の塀が建っている。結構高い塀で、松林からは海が見えないが、出入り口が開いている。
市役所や道の駅などでは「海で不審者を見かけたら118番に通報を」という意味のポスターを見かける。以前には確かに不法入国者の話をよく聞いたことがあったが、今もそうなのだろうか。
冬なのに晴天のもと、海はやわらかい緑を帯びた明るい青で、どこにも犯罪や危険をおもわせることなく広がっていた。
大島や地島、鐘崎漁港などがくっきり見える。10月のみあれ祭のときにはこの海岸のすぐ近くまでお座船を中心に大漁旗を掲げた100艘以上の漁船団が寄せて来る。また、ときにはこのさつき松原海岸にウミガメが産卵にくることもあるようだ。
福岡市から北九州市にかけて玄界灘は長い砂浜が多い。福津市と宗像市~芦屋町までは福間海岸、勝浦海岸、さつき松原、三里松原と続き、それぞれに長く細い松林がある。
林野庁の選んだ〈 日本の白砂青松 100選 〉にはこの中のさつき松原と三里松原が入っている。以前に比べるとマツクイムシに荒らされ松が少なくなっているようだが、植林などの手入れもされているし、市民のボランティアの手で海岸の清掃もされている。いつまでもこの美しい海岸と松林が残ってほしい。
このひろい海に結ばれへだてられ近くて遠い隣国とふ国
車を止める場所にも苦労する、荒れた松原に強風と荒波のイメージ(それが、そそられるのよね~)しかありませんでしたが、
ずいぶん整備されているとのこと、また、行ってみたいです。E.