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作らない日はさみしい  鈴木千登世

初詣はいつものように近くの三の宮神社にお参り。さらに今年は防府天満宮にも足を伸ばした。3が日は終わっていたもののやはりこのシーズン、受験生やその家族も含めたたくさんの参拝客でにぎわっていた。

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 参拝を終えた後、天満宮から右に100メートルのところにある「山頭火ふるさと館」を訪れた。防府は種田山頭火の生まれた地。入り口を入るとすぐに等身大の山頭火の蝋人形(?)が展示されていて、そのリアルな風貌にどきり。

有料の展示室まではギャラリーとなっていて、防府市ゆかりの作家や山頭火の和紙人形が紹介されていた。和紙人形は人形作家の長沼隆代さんの手によるもの。細部まで丁寧に作られた山頭火の作品世界を彷彿させる人形たちに見惚れてしまった。

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雨ふるふるさとははだしであるく


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酔うてこほろぎと寝てゐたよ


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生死のなか雪ふりしきる


 展示室に入ると左の壁一面に山頭火の生涯が紹介され、正面の壁には作品が次々と投影されてゆく。句集や日記のデジタル資料を眺めて、特別室展示室に入ろうと顔を上げた途端、壁の文字が目に入った。


 歩かない日はさみしい

飲まない日はさみしい

作らない日はさみしい


放浪と酒と俳句と。漂泊の俳人と称される山頭火を丸ごと現すことば。

調べてみると『行乞記』の中の一節で、

ひとりでゐることはさみしいけれど、

ひとりで歩き、ひとりで飲み、ひとりで作ってゐることはさみしくない。

と続く。

 山頭火の孤独に触れたようで、ずっと心に残っている。



作らない日はさみしいと言ふ声に振り向けば知らぬ顔のさざんくわ



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ふるさと館の入り口側に山茶花が咲いていた


Commented by minaminouozafk at 2019-01-10 19:14
「歩かない日はさみしい、飲まない日はさみしい、作らない日はさみしい」三つとも、どストライク~。
あ、私の場合「作れない日」か。さみしい日が多過ぎる~。E.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-10 20:08
下戸のわたしは、二つにストライク~。和紙人形、たくみですね。山茶花にお客さま。Cz.
Commented by sacfa2018 at 2019-01-11 08:40
山頭火、さみしい人だったがよくわかります。山頭火とさざんか、似合いますね。S.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-11 15:14
防府生まれの山頭火は下関にも句碑がたくさんあります。自由と寂しさは表裏。きれいな山茶花、冬なのに元気な蜂。今年は暖かいですね。N.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-12 08:20
九州でも思いがけない所で山頭火の句碑や像に出会います。紙人形雰囲気がありますね。山茶花を見たら山頭火を連想しそうです。A
Commented by minaminouozafk at 2019-01-13 09:58
しなやかだけど、強い和紙が山頭火の人形にびったりですね。住宅街でもよく見かける山茶花が美しいです。Y.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-14 10:08
句碑あちこちにあるのですね。小さな博物館なのですが、また訪れたいと思います。ゆっくりと俳句も味わってみたいです。Cs
by minaminouozafk | 2019-01-10 06:00 | Comments(7)