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七草粥 大西晶子


今日は16日、お正月気分もさめて来た。明日は七草粥の日。味の濃いおせち料理や、定番の鍋などが続いた後には舌とお腹に優しいお粥が嬉しい。

白いお粥のなかの若菜の色も、おせち料理と正月用の食器の赤、黄、黒などに慣れた目には新鮮に映りそうだ。


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わが家の庭はアプローチと庭石や植え込み以外は夫が野菜を植えたプランターでほとんど足の踏み場が無い。蹲の回りや、花壇だったところもいつの間にか野菜畑になってしまった。
 以前は大切にしていた植物を勝手に抜かれたり、腹を立てたこともあったが、今は諦めて好きにしてもらっている。その代りできた野菜は私が料理する。

この季節は春菊、水菜、小松菜、菠薐草、レタス、チシャなど葉物野菜がふさふさと育っている。土質が粘土のようで、大根や里芋など深く耕すものには向いていないのだ。


 さて七草粥に使う若菜なのだが何と何だったかしら?

蕪と大根の〈すずな、すずしろ〉、〈芹〉、ぺんぺん草の〈なずな〉、はこべの〈はこべら〉、母子草の〈御形〉、現在の仏の座と同じ名だけど別物のキク科のコオニタビラコの〈ほとけの座〉。少々ややこしいが、これで七草。



ぺんぺん草やコオニタビラコ、はこべは庭では見つからないので、芹は同じせり科の三つ葉で済ませることにして、プランターと小さな畑から春菊、水菜、小松菜を少しづつ採り大根と蕪と一緒に使うことにしよう。どんな味になることやら。


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 野菜のそばには柚子や金柑も植えてある。秋から冬にかけて暖かい日が多かったからかこの冬は柚子と金柑が数多く生り、これまでに金柑の甘露煮と柚子のジャムを二回づつ煮た。それでもまだ樹上にはかなりの数が残っている。
 野菜も果実も私たち二人で食べるには少し供給過剰気味なのはありがたいが、よそ様に差し上げるには虫食いや傷などもあることだし〈嬉しいような困ったような、〉というところだ。


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 今日は寒の入り、これから一カ月ばかりは〈寒〉がつづくが、庭では椿や沈丁花がひっそりと咲き始めた。


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        七草をたたきて粥のしたくせん唐土の鳥のわたらぬうちに




                新年が皆さまに良いおとしでありますようにお祈り申し上げます。
                     寒に入りましたが、どうぞご自愛ください。


Commented by minaminouozafk at 2019-01-06 20:29
立派な菜園ですね。お野菜がひしめき合って、食べてくださいーと背伸びしてるようです。今のようにスーパーに七草セットなど並ばなかった昔、母はやはり大根、蕪、人参、かつお菜など手近な野菜を七種類入れて「七草粥」にしていました。寒くなりますね、皆さん風邪をひかれませんよう。Y.
Commented by sacfa2018 at 2019-01-06 21:45
素晴らしい菜園。羨ましい。私は今年、フリーズドライの七草を買いました。テヘペロ。
唐土の鳥が渡らぬうちに…。
七草なずな、ですね。S.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-06 23:46
みずみずしい野菜がいつでも収穫できますね。採れたての野菜は味が違います。ご主人の丹精の野菜でつくる七草粥、きっと美味しいことでしょう。
沈丁花の写真から良い香りがただよってくるようです。Cs
Commented by minaminouozafk at 2019-01-07 07:40
我が家も庭の野菜の七草がゆを先ほどいただきました。この冬は穏やかで庭の菜園も元気です。すずな、すずしろ、小松菜、人参、菠薐草、白菜、春菊の七草でした。N.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-07 19:14
正月も飽食しないし、夜はお米を食べないので、七草粥は食べない派ですが、自家製なら何時でも食べたいですね。
ご主人さまこそ緑の指の持ち主です。弟子入りしたい。晶子さんがうらやましい!E.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-07 22:02
豊かなみどりをありがとうございます。健やかな一年が約束されたようでうれしい! Cz.
Commented by minaminouozafk at 2019-01-07 22:14
無計画に植えた木の間に野菜のプランターがぎっしり並び、危険な庭になってしまいました。新しい葉物は確かに美味しいのですが。山口県のお二人の畑から見たら、きっとままごとのようなのではないでしょうか。A
by minaminouozafk | 2019-01-06 07:00 | Comments(7)