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「灯船」第11号 静岡批評会レポ  藤野早苗





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丸子宿「丁子屋」の前で。
二日目のオプショナルツアー参加者集合の図。


11月24,25日は静岡へ。「灯船」第11号の批評会。今回は特別ゲストに高野公彦氏を迎えての会とあって、34人が出席。盛会であった。しかしながら約5時間でこの人数の歌評をこなすのはなかなかハード。一作者に対し7分の持ち時間内で、参加者全員高野さんからの批評をいただき、17時には全作品批評が終わっていたのは、ひとえに司会者森田治生さん、タイムキーパー桑原正紀さんのおかげであった。ありがとうございました。

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今回、高野さんがおっしゃったことで気になったことをメモ的に。

・作品には作者名が張り付いている。作品を読むとき、その背後にある作者の状況を、読者は無意識裡に加味して読む。なので、説明過剰にならないように作歌したほうがいい。無記名の作品で批評する歌会では、一首の独立性について厳しく指導されるが、歌の姿としてはむしろ例外的。読者に寄りかからない、おもねらない作品を詠むための鍛錬の機会として考えた方がいい。

・12首、24首一連、全て同レベルの歌でそつなくまとまった作品に対しては、もう少し思い切ってもいいかも……とのご助言。緩急があった方が面白いし、印象に残る作品が生まれる。この言葉は、居酒屋「たぬき」での二次会で、「歌は自分が楽しくやればいいんですよ。自分が楽しくないのに読者が楽しいはずないでしょう。」という発言に繋がる。自分が詠みたいように詠む。その作品がどう評価されるかは、作者が考える問題ではない。


 その他、事柄ではなく描写を、一首を視覚的にもできるだけ長く書く、ひらがなを多用することで一首をゆっくり読ませるように……などなど大変参考になる批評をいただいたのだった。高野さん、お疲れさまでした。


 その後、「あざれあ」一階のレストランで懇親会。続いて前述の居酒屋「たぬき」にて二次会。幹事の小田部雅子姐さんのご配慮で、めったにいただけない静岡の幸をてんこ盛りでいただく。姐さん、すごく美味しかった。ありがとうございました。この席に姐さんの夫君、水辺あお氏がご参加。楽しいお話を伺えた。23時、散会。翌日の市内ツアーに備えて各自ホテルへ。充実した一日を終えた。


 明けて25日。希望者のみ22名のオプショナルツアー。小田部姐さん肝いりの静岡満喫ツアー。概要は以下をご覧あれ(特記すべきはこういう資料の充実。姐さん、ありがとうございました)。


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では、以下より、楽しい旅の模様を画像で一気にお楽しみ下さい。

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宿泊した「ガーデンホテル静岡」フロントにて。
もうクリスマス。
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「蔦の細道」入口まで散策。
この山道を越えるのは少々無理があり、明治の道、明治のトンネルを通り
宇津ノ谷地区に出る赤い経路を辿る。
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紅葉が美しい。
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「蔦の細道」入口。
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堰堤
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明治のトンネル。
ワインセラーとタベルナにしたいような雰囲気。
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宇津ノ谷集落。
家々に屋号発見。
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御羽織屋さんのワンコと戯れる高野さん。
レア写真(笑)。
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慶長寺の厄除け「十団子」。
由来は以下の石碑に。
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許六の一句。
十団子小粒となりぬ秋の風
涸びて小さくなった十団子。
リアリズムですねーとは高野さんの言。
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お昼は丸子宿の「丁子屋」で
名物のとろろ飯。
お腹いっぱいいただきました。
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午後は芹沢銈介美術館へ。
美しいエントランス。
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型染めの染色工芸家として有名な芹沢の
イラストレーターとしての一面を堪能できる企画展。
時間が足りなかったー。
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芹沢美術館横にある登呂遺跡。
ゆっくり見られなかったのが残念。
機会があればぜひもう一度。



そして時間は15時。日程を終えて、それぞれ帰途に着く頃合いとなった。万事周到に、かつホスピタリティ溢れるガイドをしてくださった小田部雅子姐さんに感謝して、楽しくて、勉強になった静岡の旅を終えたのだった。本当にありがとうございました。

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さよなら、富士山。


秋深む宇津ノ谷峠訪ねきてうつつにぞ会ふ山霊のこゑ








Commented by minaminouozafk at 2018-11-27 19:21
高野さんのコメントまで丁寧にありがとう。
写真一枚一枚から楽しかった思い出が蘇ります。静岡最高~!E.
Commented by minaminouozafk at 2018-11-27 21:41
楽しくて勉強になるご報告をありがとうございます。「丁子屋」のとろろ飯に釘付けです! Cz.
Commented by minaminouozafk at 2018-11-27 23:13
日常を離れての夢のような2日間。批評会は濃い時間でした。静岡のしらすや桜エビ、お魚のおいしかったこと。念願の蔦の細道や宇津ノ谷へ行けて幸せでした。ブログでまた思い出しました。ありがとう。Cs
Commented by minaminouozafk at 2018-11-28 07:22
高野さんが出席された批評会は、いつもより緊張しましたが、とても貴重な時間でした。そして翌日のツアーは楽しく過ごせました。静岡、とても濃かったです。Y.
Commented by minaminouozafk at 2018-11-28 20:56
早苗さんのレポート読みながら、楽しかった二日間のことを反芻しています。(丑年生まれなので)行けなかった芹沢銈介美術館の様子も見られて嬉しいです、いつか時間を作ってぜひ行ってみたい。ありがとうございます。A
Commented by minaminouozafk at 2018-11-28 21:00
ご報告ありがとうございます。かえすがえす参加できなかったこと残念です。でも詳しいレポートでご一緒した気分になりました。またお話を聞かせてくださいね。N.
Commented by sacfa2018 at 2018-11-30 01:12
楽しい静岡の旅でした。みなさま、お世話になりました。またお会いできますように。S.
by minaminouozafk | 2018-11-27 06:37 | 歌会・大会覚書 | Comments(7)