2018年 10月 17日
COCOON第13回批評会 有川知津子
10月14日(日)、「COCOON」第9号の批評会(=第13回批評会)があった。
批評会は、6時間(11時~17時)。あいだに昼食と小休憩をはさむ。司会は、水上芙季さんと小島なおさんが交代で務めた。
今回は出席者がやや少なめで、最後に〈質問コーナー〉ができるね、なんて言いながらのスタートだった。けれども、そういうことにはならず、結局、最後の作品の批評を終えたのは、17時。撤収の号令とともに慌ただしく退室することとなった。
批評の内容に触れて一つだけ極々簡単に書いておきたい。
小島ゆかりさんが話された〈工夫と実感〉のことが、心に残る。このところモヤモヤ考えていたことに言葉を与えられた気がした。〈工夫と実感〉、この按配がむずかしい。ゆかりさんは、「工夫が見えすぎると軽くなる」と言われた。歌を作るときに、工夫を凝らす選択と実感をつきつめる選択がある、とも。
今回は、久しぶりに会った人もいて、近況を伝え合えたのはうれしかった。
可愛らしいお嬢さんの参加もあった。初参加である。最近、「カレーライス」(だったかな?)の歌を作ったそうである。そう言って娘を紹介する人の顔は春の凪のようだった。
「COCOON」をお読みくださるみなさま
ありがとうございます
この日、博多から出掛けた東京はひんやりしていた。
かたかたと秋のかぜ吹き虫籠の蟬のぬけがら崩れはじめる
〈工夫と実感〉の按配、むずかしいですよね。見透かされる歌になってはいけないし~。
何時も作歌のヒントをありがとう。E.