2018年 10月 15日
クラシック蝶 百留ななみ
秋桜を見に行こうと誘われて秋晴れの朝、リフレッシュパーク豊浦にでかけた。瓦そばで有名な川棚温泉にある。
ひさしぶりで駐車場もおぼろな記憶である。ようやくエントランスで懐かしさがこみ上げてきた。そこから遊具広場に一直線だったむかし。
今日は子育て卒業の友人とふたり。のんびりと巡る。入り口の左手に網で囲まれた小屋が見える。
近づくと蝶の庭・アサギマダラの説明・・・早速なかに入るとアサギマダラがいっぱい飛び交っている。うれしい。数頭のアサギマダラは見たことがあるのだが。藤袴は秋の七草。アサギマダラの好きな花。
小屋をでてしばらく行くと藤袴がならんで咲いている。五つ六つ七つアサギマダラだ。クヌギの樹の下の木漏れ日のなか。足音をたてないようにそっと近づく。一眼レフのおじさんに追っかけたら逃げるよ。待っちょったら寄ってくるよ。のアドバイス。本当にそうだ。
あっちにふわふわ、こっちにふわふわ。アサギマダラの翅は薄く軽やか。苦手な鱗粉もあまりないようだ。
浅葱色の翅の斑はもちろん美しい。広げたときの赤い裾模様も渋い。最も印象的で愛くるしいのは顔のモノクロのドット柄。
朝早く人も少ない木蔭のアサギマダラをしばらく二人占めしていると、まだまだ下にいっぱいいっぱいいるよ。と声をかけてもらった。坂を下ると一面のコスモス。そうだ今日はコスモスを見に来たんだよね。
でも目の前のコスモスのまえに左手に藤袴がいっぱい植えられている。薄紫だけではなく白もある。カメラマンもいっぱい。数十頭いやそれ以上だろう。藤袴のなかを乱舞している。なんという軽やかさ。海を渡っていけるんだもの。日本各地で翅にマーキングされるようでリフレッシュパーク豊浦でも函館のマーキングのアサギマダラがいたようだ。1000キロ以上離れている。この小さな翅にそんなに強靭なパワーがあるなんて。
以前ブログでも紹介したが、師の森重香代子氏はアサギマダラをクラシック蝶と詠んでいた。
翅のいろ灰青色または濃褐色アサギマダラはクラシック蝶
尖塔の冥くひしめく中世の空に浮かばや美しからむ蝶
森重香代子
森重香代子ワールドに導かれつつ藤袴のなかでうっとりしていた。
秋桜も満開。この炎暑をのりこえて可憐に秋風に揺れている。がんばったよね。
メキシカンセージのむらさきも見頃。
予想外のアサギマダラにすっかり魅せられた友人とふたり。
出口でアサギマダラのスタンプを押して帰り道に下関市園芸センターに立ち寄る。
スタンプ2つで藤袴の苗をプレゼント!に惹かれ庭でアサギマダラを待つために・・・いただいた藤袴の苗は花壇の隅に植えた。数年して大きな株になれたら、もしかしたらアサギマダラが来てくれるかもしれない。
モノクロの水玉顔がキュートなり花の蜜吸ふアサギマダラは
ななみさんもがんばれ~。しかし、ドットフェイスはカミキリムシみたいで、ちょっと怖いかも。
飛ぶ姿、美しく撮れてますね。E.