2018年 09月 26日
コスモス全国大会2018 有川知津子
9月22日(土)・23日(日)、アルカディア市ヶ谷において、コスモスの全国大会が開催された。時間割は次のとおり。
22日(土)
開会挨拶 12:30 高野公彦氏
講 演 12:50 藤島秀憲氏(「心の花」)
「白秋、信綱 似てるところと似てないところ」
歌 会 Ⅰ 14:00~16:30
題詠作成 16:30~18:30
懇 親 会 18:30~20:30
23日(日)
歌 会 Ⅱ 8:50~11:40
このあと、「表彰&総評」「さよならパーティー」があった。
ここにあえてスケジュールを示したのには、わけがある。実は、今大会はいつもと違ったところがあった。二日目のところに見える「歌会Ⅱ」という題詠歌会の存在である。
初日の歌会Ⅰは、事前に提出していた歌を批評する。すでに、選歌・集計済み。
一方、歌会Ⅱはというと、――。題は歌会Ⅰ終了後に発表(封筒から粛々と題が取り出され発表されるさまは、将棋の封じ手のそれに似ていた)。締め切りは、2時間後の18:30。提出場所は、懇親会会場前の箱の中。つまり、題詠の一首が、懇親会への(つまり夕食への)通行手形なのである。したがって、空腹の脳細胞は、とにかくなんとか一首を仕立て上げようと必死の集中にみずからを駆り立てることになる。おもうつぼなのである。
それで、こうして成った一首をどうやって次の日の歌会にのっけるかというと、その日の夜のうちに、担当者が夜なべ入力をする。それが翌朝には、詠草集となっている(なっている、といっても、もちろん、こびとさんが出てこないかぎり働きびとのおかげである)。二日目の朝、各部屋に配達された詠草集は、整然とみなの手にわたり、その場で選歌・集計が行われ、ただちに歌会に入るという流れ。
ほんとうに、大会に限ったことではないが、さまざまな立場の人々の細やかな働きによってこの世界のいとなみは支えられている。(かくいう私も集計作業の補助という恩恵にあずかった。作業をともにしたお二人との間に湧いたちょっとした連帯感が楽しかった。はじめて親しくお話しさせていただいた)
そうそう、この記念すべき大会の題は「平」であった。
歌会は、グループ歌会でA~Eの5編成。
私はBグループで記録係を仰せつかっていた。このグループの司会は、大先輩の小田部雅子さん。今回はじめて傍で仕事をさせてもらった。大会前に、「小田部さん? 勉強になるわよ。よかったね~」と言った人があったけれど、まったくそのとおりで、その理由がよく分かった。歌会は、巧みに評者の言をとりまとめる小田部さんの司会によって滞りなく進んだ。進行だけのことではない。準備にも気持ちがこもっていた。

《小田部さんが準備してきていた時間配分表と名札》
記録係(タイムキーパーでもある)の私は、時計を眺めているだけの仕事だったのに、その時計でさえ小田部さんご持参の置き時計なのであった。
さて、今大会の最高得点歌は、このブログ日曜日執筆者の晶子さん。
たんすの鐶鳴らしてあそぶみどりごのことば未満のやはらかきこゑ 大西晶子

歌会は「コスモス」の風合いというものを考えるよい機会になる。人々の批評を思い返すにつけ、こうやってコスモスの歌風は継承されてきた(ゆく)のだなあ、とそんなことを今もふんわり思っている。
今回、私のカメラが撮った一枚きりの人物写真。ここに愛蔵しておきたい。

あめつぶにつつまれやすきわが嗄声救はんと傘を差しだすひとり
晶子さん、おめでとうございます。S.
ご指名いただいた通り、あとは引き継ぎますね。E.
英子さん、アノコトやコノコトやのご報告をよろしくお願いいたします。Cz.

