2018年 05月 02日
ニュートンの林檎の花 有川知津子
小倉の丘の上の学校に、「ニュートンのりんごの木」が移植されたのは、平成18年。
当時の校長先生のご尽力があった。
かたわらの銘板には、
1964年、小石川の東大理学部附属植物園に贈られた苗木の分身木であると記されている。
贈り主は、英国国立物理学研究所。
1665年、ニュートンは庭の林檎が落ちるのを見てしまった。
ああ、傷んじゃったじゃないか、もったいないジャムにしよう、と思ったかもしれない。
しかし私たちは一般に、このことを万有引力の発見にまつわる逸話として聞き知っている。
4月上旬、林檎の春は丘の上にも訪れて、たくさんの蕾を楽しませてくれた。
ところで、平成18年植樹のこの木に実が生ったのは、昨年(平成29年)が初めて。
このことは、「COCOON」5号にも書き、赤く色づく前のまだ青い実の写真を載せた。
平成29年
植樹後、十年余りを経て結実!
関係者の方々の喜びはいかばかりであったか。
「COCOON」に、この結実の写真と併せて花も載せたかったのだけど、できなかった。
昨春は、この愛らしい花の写真を撮るタイミングを逃してしまっていたのである。
生らぬなら生るまで待たう生らぬなら生らせてみようあなたはどちら?
落ちやすい実とのこと。育つイコールドキドキの時ですね。色付いたときも見たい。
人ならば生らせ(泣かせ!?)てみよう派ですが、植物は見守るしかないですね。E.