2018年 04月 12日
ツリーウオッチング 鈴木千登世
木が好きである。短歌を作る前は意識していなかったけれど、短歌を作るようになってわかってきた。樹木の名前を覚え、ひとつひとつの個性を知ることがこの上なく嬉しい。
山口市内には維新百年記念公園というさまざまなイベントが催されたり、スポーツや散策を楽しんだりすることができる大きな公園がある。そして、そこには様々な種類の樹木が植えられている。
以前に空に枝を伸ばす欅や南京櫨を見上げながら歩いていると見知らぬおじさまから「何か落ちてきますか」と笑われたことがある。立ち止まってずっと梢を仰いでいたのがよほど不思議だったのだろう。
この公園の樹木には名札が付けられていて、名前をたどって歩くことができる。
きのうのちづさんの記事にかつらの美しい写真があった。
同じ頃写真を撮ってた?シンクロが嬉しい。
このたびガイドブックの存在を知り(嬉)早速購入(300円)。
樹木ガイドコースというウオーキングコースがあり、コース上の樹木に番号が振られていて簡単な解説が後のページにある。(公園内には148種8万本の樹木があるそう!)
葉っぱの形が面白いこの木は何でしょう?
48番のユリノキ。
半纏形の葉を持つのでハンテンボクとも呼ばれるそうだ。5月のころチューリップそっくりの花を付けるのでチューリップツリーの別名も。
4番の曙杉の並木。
「生きた化石」メタセコイアの名で知られている。すでに絶滅したと思われていた樹木が1945年に中国四川省で発見されたときには大きなニュースになったとか。石炭の原木ということを宇部の石炭記念館に行った時に知った。
誰かに出会うように四季折々の樹木の素顔を見に公園を訪れようと思っている。
名を口にするとき知らぬはずの樹がおうと応へりはるか頭上で
木と話す老婆となるも楽しからん曙杉の涯の空見る
山口は素敵な場所がたくさんありますね。(そのうえに親切)私もガイドブック片手に散策したい!E.